ガチガチの世界をゆるめる

  • 百万年書房
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784910053172

作品紹介・あらすじ

老・若・男・女・健・障、すべての人が生きやすい世界を目指して--。
世界ゆるスポーツ協会代表理事が発見した、スポーツ、文化、働き方、社会、心のゆるめ方。
ゆるめるとは、新しいルールをつくること!!

感想・レビュー・書評

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  • 生まれた息子が全盲だと知った日、「終わった」と思った。絶望から立ち直るまでに考えたこと BuzzFeed
    https://www.buzzfeed.com/jp/harunayamazaki/week-is-the-new-str

    澤田智洋さん「ガチガチの世界をゆるめる」インタビュー 「ゆるスポーツ」推進、「36.5°C」の平熱でつづける脱力系社会運動|好書好日
    https://book.asahi.com/article/13965372

    ガチガチの世界をゆるめる - 百万年書房
    http://millionyearsbookstore.com/works/%E3%82%AC%E3%83%81%E3%82%AC%E3%83%81%E3%81%AE%E4%B8%96%E7%95%8C%E3%82%92%E3%82%86%E3%82%8B%E3%82%81%E3%82%8B/

  • 【読みはじめた理由】
    図書館をぶらぶらしていて、ふとこの本が目に止まった。普段、あらゆるものを「〜じゃなきゃいけない」で雁字搦めにしてしまい、こんなんじゃいつか頭がパンクしちゃうから、自分の心に余裕と安らぎを作り出さ「なきゃいけない」と思っていた。その時はっとして、芯までもが凝り固まっていると思った。だからこの本のかもしだす「ゆるさ」に惹かれたのかもしれない。読み終わる頃には、ゆるい心をちょっとでも身に着けられているだろうか。

    【読んでみて思ったこと】
    ぱらぱらと読んでみて「これ、スポーツの話じゃん!」とぎょっとした。万年体育オール3の私にとってあまり好ましい話ではなかった。まぁ軽く読んでみるかと斜め読みしていたところ、話の展開のおもしろさと著者の表現力に惹き込まれ「いや最初からちゃんと読もう」と居ずまいを正し、最初からじっくり読み返した。読み終わった頃には「なんてあたたかくて、心強い本なんだ!」と感動した。障がいをもつ息子さんを通して作者が提案した「ゆるスポーツ」は、こりかたまった思考や価値観の境界線を良い意味であいまいにしてしまう不思議な力を感じた。そして、障がい者を「かわいそう」とか「気の毒」というイメージではなくて、ポップなものに変えていこう!という見解が私にとってとても画期的だった。特に、人の価値は「生産性」だけではなく「波及性」にもある。というところでじーんと目頭が熱くなった。さまざまな人間がいて、いろんな波があった方が刺激があってきっとおもしろい。ちょうどこの本に出会う前に、別の本を通して優生学について考えていたので「健常者」と「障がい者」の間に引いたぴんと張った線が、ぐよんぐよんにゆるくなったように感じた。また、「何かをゆるめるとは、新しいルールを作ること」という言葉を見て、今まで感じていた「〜しなきゃいけない」という苦しさが少し軽くなった。既存のルールにただ従うんじゃなくて、自分最適に考えたり自分自身をゆるめるめたりすることで、しなやかな心でしなやかな対応ができる。そしたら、もっと周りや自分のことも好きになれる余裕を持てるんじゃないか、そう思えた。

  • 今までの普通が覆された。
    人には人の普通があるから、いろんな人の普通を理解して、環境をゆるめていきたい。
    一番印象に残ったのは、視覚障害を持った人が、「目が見えるなんて不自由だな」って言ったこと。
    いまの世の中の普通は「障害をもっているなんて可哀想」だけど、障害がある事よりも多様性がなくて似たような人ばかりな方が可哀想だ。
    ガチガチに固まっていた僕の思考をゆるめてくれてありがとう。これからはゆるーーーーく生きていきます。

  • 頭の肩こりが取れる本。

  • とてもとても良い著書だった
    ゆるスポーツ協会の話かと思ったら著者に障害者がおり福祉との関係についての話につながる内容であった。
    とても良い話なので多くの人に読んでもらいたい

    見えないそんだけ
    1人称がすべてiで括れる言語
    日本語は僕私自分俺などアイデンティティーを選べる   と言うふうに考えられるゆるさ
    あなたが生まれなければこの世に生まれなかったものがある
    言語化されていることが脳に大きな影響与える
    フランス語は蝶も蛾も同じ言葉
    なので蛾が、肩に止まっても気にしない


    標準を変えていく  ゆるくする
    ガチは、おれる。ゆるは、しなる。

  • ゆるスポーツというのは誰でも楽しめる面白い種目のスポーツという印象なので著者が最初に「この社会全体をもっとゆるめたい」と言っているのは少し大げさかなと思いました。

    しかし、読み進めていくとそんな風に思った自分の浅はかさを後悔します。

    著者が人生経験の中で感じてきた社会のきゅうくつさに「ゆる」を武器に立ち向かう姿はとても共感が持て、読み進めるほどに感動すら覚えていきます。

    私も武道をもっとゆるめたいし、武道というジャンルすら超えて多くの人達をゆるめたい。

    本のテーマは「ゆる」だけど中身は刺激的な本でした。
    面白かったです。

  • 著者はいい人だと思う。楽しい本だとも思う。
    でもわたしは人にこれを勧めることはないかな。
    ぬるい。とりあえずぬるい。ぬるぬる。
    「変わった本」とか言ってるけど全然変わった本じゃない。ぬるぬる。

    基本が「障害者かわいそう」なんだよね。
    ここからスタートしている。
    論点がここから進むので、どうにもふに落ちない。
    自分と障害者とは違う人間と思ってる一般的なひとたちには、目からうろこ!とかとウケるのかもしれん。

    これからもどんどんゆるんでいってほしいなと思うし、応援したいとも思える。
    だけど、ああこれが社会の現実なんだろうなという、
    かわいそうスタートでも本当は違うんだぜ!空気が、
    もうモヤモヤしてなんともいえない。

    なぜこれを読んだかというと、
    監督あやちゃんが紹介されてるから。
    予想通り、きこえない監督がんばってる!のオーラ満載で、やれやれだった。

  • 自分を型に当てはめるのではなく、
    これからは型はオーダーメイドで創っていこう。
    それは決して悪い事ではない、むしろ尊いことなんだよ。

    と教えてくれた本。

    お子さんの視覚障害をきっかけに
    スポーツ業界、音楽業界、また福祉にも多様性を取り入れる活動をされている筆者の思考と視野はまさにゆるゆるだった。
    物事は味方捉え方で良いも悪いも変わってくる。


    障害をお持ちの方が持っている個性・特徴がこんなにもクリエイティビティだったなんて!
    と、目から鱗を体験しました。


    また、個人事業主として働く自分にとって
    「生産性」だけでなく「波及性」と言う影響があることにすごくすごく救いを受けた。

    どうしても私は、「金儲け」のためにビジネスをしたいとは思いきれなかった。

    会社という枠に囚われる生き方から脱却するために退職したのに、

    ビジネスを始めたら始めたで、とことんやるべきという周りの考え方にどこか違和感を感じていた。

    それはきっと、私が今個人で仕事をしている原動力が自分の
    権力
    財力
    影響力
    自己顕示力
    の為ではなく

    これまでに出会ってきた人たちや
    応援してくれる人たちへの
    感謝の表現であり、
    頑張っている人、尊敬している人たちの力になりたいから
    という周囲の人たちへの想いからなっているからなのだと思った。

    だから自分は
    リーダーとして周囲を巻き込み、突き進むのではなく
    挫けそうな人と向き合ったり
    弱っている人を治療したりと
    そういった癒しを与え、「あの時にちょうこが向き合ってくれたから今がある」といって貰えるような存在になりたいのだと思ったし、

    そうした在り方のビジネスマンがいてもいいんだと思えるようになると、とても気が楽になった。

    澤田さん、ありがとうございました。

  • ガチガチ世界をゆるめるために、人の弱みでつながれる社会をつくろう。
    例には、障害などの弱みを生かした新しいスポーツをつくることなどがあがっていた。事前知識なくても読みやすい

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著者プロフィール

世界ゆるスポーツ協会代表理事/コピーライター。1981年生まれ。幼少期をパリ、シカゴ、ロンドンで過ごした後、17歳の時に帰国。2004年、広告代理店入社。映画「ダークナイト・ライジング」の『伝説が、壮絶に、終わる。』等のコピーを手掛ける。 2015年に誰もが楽しめる新しいスポーツを開発する「世界ゆるスポーツ協会」を設立。 これまで80以上の新しいスポーツを開発し、10万人以上が体験。海外からも注目を集めている。 また、一般社団法人 障害攻略課理事として、ひとりを起点に服を開発する「041 FASHION」、視覚障害者アテンドロボット「NIN_NIN」など、福祉領域におけるビジネスも多数プロデュースしている。

「2020年 『ガチガチの世界をゆるめる』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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