異質なモノをかけ合わせ、新たなビジネスを生み出す 編集思考

著者 :
  • NewsPicksパブリッシング
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (312ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784910063003

作品紹介・あらすじ

「編集」は、ビジネスにこそ必要だ!
モノがあふれた時代、新たな価値を生み出す手法として注目を集める「編集」。
NewsPicks初代編集長を務めた佐々木紀彦が、17年間の編集者としての経験をもとに体系化した「編集思考」は選ぶ・つなげる・届ける・深めるの4つのステップからなる。斬新なイノベーションを生み出したい人、どんな状況にも対応できるユニークなキャリアが欲しい人、新たなビジネスモデルを開発したい人、全ビジネスパーソン必読の新時代の1冊。

感想・レビュー・書評

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  • けっこう難しく、感性でかかれていて読み進むのが大変でした。
    これまでの固定概念を、編集思考で解き放そうというのが、メッセージでしょうか。著者には、この編集思考で日本をもっと良くしていきたいという思いがあり、「日本を編集する」という章に集約されています。

  • 1.YOUTUBEで著者が話している姿がはっきりと映っており、ずっと気になっていました。

    2.編集思考とは、セレクト(選ぶ)→コネクト(繋げる)→プロモート(届ける)→エンゲージ(深める)の4段階の発想で成り立っています。それに加え、日本特有の縦割り文化を打破し、横串を意識することで新しい発想が生まれていきます。本書ではディズニーやネットフリックス、Weworkといった有名会社を事例したり、著者自身の体験を交えたりして4段階を説明しています。

    3.4段階の思考法はとても面白いと思いました。今の時代はモノがあふれているため、選ぶことにも一苦労してしまいます。だからこそ、選ぶ力が重要視され、全てが決まるといってもゴンではないと思います。いわゆる素材の味は越えられない的な考えに似ていると思います。
    なんでも分けて考えてしまう癖がある私にとっては、編集思考を高める6つの行動を実践していき、横串で考える発想を鍛えていきたいと思いました。

  • 編集とは異なるモノ・コト同士を繋いでそれ以上のモノ・コトを作り出すための方法。
    そのためにはセレクト、コネクト、プロモートの3つを使う。
    セレクトは直感で良いと思ったもので自分と親和性が高いものとそうでないものを選ぶ。
    コネクトは古いモノ、新しいモノを繋げる。例えば老舗と比較的新しい会社の蓄積されたノウハウと新しい会社の価値観・勢いなどや、造詣の深い人物と組織運営に長けている人物で運営するなど。経済×テクノロジー×文化という観点が重要。
    プロモートはタイミング、深いアイデア、嘘がなくありのままの評価を高めることが重要。
    最後にエンゲージ(深める)することが重要でこの過程を経てコミュニティを集め、必要な人材、意見、金を集めて維持すること。

    弱冠40歳の方が良く考えておられると思いました。

  • 尖った長所を「選び惚れ抜く」
    それらを「掛け合わせる」
    自信を持ち「世に送り出す」
    改善しながら「深めて育てる」

    元素記号としてのモノが出揃った時代「化学実験」できるマッドさが大事。

    事例の濃さに、編集思考の布教欲と実践者としての意地を感じた!

  • #編集思考 たまたま発売前に手にすることができ、読みました。
    元東洋経済で、現在はnewspicksの佐々木さんの編集という組み合わせることをテーマに書かれた本です。

    同い年ということもあって、わかる部分と育った環境の微妙な違いによる考え方や感じ方違いも見れて面白かったです。1979年生まれって。微妙に教育や働き方の節目の間な世代だと自分では感じているので、同世代でもここまでとんがってる人は見ないと思います。

    返事思考に関しての考え方や、周辺にある取り入れるべき考え方もまとまってるので、オススメです。

  • ①セレクト(選ぶ)、良いところだけを見る、後は数字をチェック、両極端に振る。
    ②コネクト(つなげる)、古いものと新しいもの、縦への深堀りと横展開、文化的摩擦が大きいもの同士をつなげる。
    ③プロモート(届ける)、時間軸、思想、真実
    ④エンゲージ(深める)、サブスクリプション、コミュニティー

    Netflixはユーザファーストよりもクリエイターファースト。ディズニーが引退する時、1番残したいものは教育の場。WeWorkのトータルコストは平均的な物件に比べて50%安く、会員専用のアプリを使って会員をつなぎ、法務やマーケティングのプロ、ベンチャーキャピタリストにもつなぐ。

    編集思考の土台となるリソースは①教育、②人脈、③権力
    ①教養とは最先端と普遍の引き出しを多く持っている状態、変化の時代だからこそ逆説的に時代を超えた普遍性が際立つようになる。
    ②人脈、ビジネスパーソンなら誰が仕事を手伝ってくれるか、人脈がないと編集思考で良いアイディアを考えても形にはならない。人脈を築く上での1つのポイントは世代教習文化性別を超えて自分と異なる人とのネットワークを大事にすること。
    ③権力や権威があると、自ら決断して他の人を動かすことができるようになる決められると言う事はそれ自体が大きな価値

    移動すればするほど人はクリエイティブになれる。それを誰より実証しているのが葛飾北斎。

    3分の1の法則、自分の聞きたいことを3分の1、相手が話したそうなことを3分の1、観客や視聴者が聞きたそうなことを3分の1、このバランスをリアルタイムで調整しながら場を組み立てる。

    人は話すほど相手を信頼しやすくなる。

    昔よりも地位が上がっている時は、位置エネルギーが変わっていることを意識して、コミニケーションの方法を変えないと、昔と同じ態度をとっていてはダメ。謙虚に優しくしないと周りの人が本音を言ってくれず、裸の王様になってしまう。

    上手に悪口を引き出す。人は悪口が言いたくてたまらない生き物、一旦口火を切ると音音が吹き出してしまうそして同じ悪口を共有した者同士は妙な連帯感が生まれる。

    7つの方針、①西海岸と東海岸、②老いと若き、③男性と女性、④リアルとバーチャル、⑤地方と東京、⑥日本と海外、⑦経済と文化とテクノロジー

  • 編集という視点からビジネスを構築していく編集思考という物は
    自分の中にはなかった新しい思考法でとてもためになった。

    世の中の成功しているビジネスはあらゆる要素の組み合わせで、本書で扱われている例から、イノベーティブな会社やサービスはこれらの要素の新しい組み合わせから成り立っている。
    Tech領域の成長が著しく近年では様々な領域がTechと関わって成長していっているが、Tech領域だけではなくその他の様々な領域に渡っての組み合わによってビジネスは生まれてくるという学びがあった。

    また要素を組み合わせるだけではなくそれをビジネスとして成立させるにはどのように顧客に届けるのか、どのように顧客のUXを高めるのかということが編集思考を通して学ぶことができた。

    本書の中でコンテンツや文化といったものの重要性が書かれていた。
    これから時代はよりコンテンツが重要になってくる。
    自分は文化やリベラルアーツなどに乏しいので、より勉強していきたいと思う。

  •  横串を通すことが重要。
     特に日本企業は縦割社会で、横のつながりが無いことを痛感している。

     本書では編集思考、異質なモノをかけ合わせ、新たなビジネスを生みだす思考法について説明する。
     俺自身の経験では、何度も出てくるけど社内論文のテーマ決定から完成までを編集思考をフル活用していたことを思い出す。
     普段から持っていた地方交通に対する問題意識、
     働き方への疑問、
     展示会に足を運んで得た知識、
     全て総動員して、BRTの自動運転・隊列走行を提案して社内論文を書き上げたのが3年前、あれほど頭使って書き上げたことはなかった。
     そして3年後の現在、編集思考の欠片もない働き方をしている。
     頭使ってない場当たり的な仕事してるなぁと感じている。

     編集思考は、何か×何かの組み合わせで新しいビジネスを作っている。
     本書ではネットフリックス、ディズニーなどの事例が紹介されているが、特に興味を持ったのがウィーワークのビジネスモデル。
     ウィーワークの強みは「何を売っているかよくわからない」ことにある。
     不動産×テクノロジー、スタートアップ×大企業、会員×仕事の機会。
     コワーキングスペースの不動産業にとどまらない、場所というビジネスプラットフォームの提供という理解を得た。

     編集思考、間違いなく弊社では必要ないスキルだ。
     社内コラボしようとなったら必要な思考法ではあるし、アホみたいに事業内容が広い弊社では発展性のある分野だとは思うのだが。

  • 200204*読了
    最近、良書に出会うことが多くてほくほく。
    前々から「編集」というワードには興味があって、それが思考法として具体的に提示していただけたので、これをバイブルに生きていきたいと思います。
    NewsPicks、Netflix、ディズニー、WeWork、それぞれの事例も勉強になったけれど、何よりも最後に書かれていた佐々木さんのお言葉にしびれました。編集者だけあって本好きな佐々木さん、その本に対する想いにも共感しましたし、日本人にもっと本を読んでほしい!日本をもっとおもしろく、楽しくしたい!という熱い気持ちにも本当に同意でしかないです。
    わたしに何ができるだろう、考えて考えて考える。そして実行する。
    ちょうど10歳上の佐々木さん。でも今は10年以上の距離があるように感じる…。この差を縮めたい。そして、いつかお会いしてみたい人。好き!

  • ▼@norihiko_sasaki さんの編集思考
    ■(背景)縦割り社会からの脱却、掛け算の未来(経済×Tech×文化)
    →編集思考が大事
    ■編集=選ぶ+つなぐ+届ける→価値向上
    ■編集思考を体現した事例の一つがディズニー

    ◉編集者とは偉大なる素人

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著者プロフィール

NewsPicks Studios CEO
1979年福岡県生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業、スタンフォード大学大学院で修士号取得(国際政治経済専攻)。東洋経済新報社で自動車、IT業界などを担当。2012年11月、「東洋経済オンライン」編集長に就任。リニューアルから4カ月で5301万ページビューを記録し、同サイトをビジネス誌系サイトNo.1に導く。著書に『米国製エリートは本当にすごいのか?』『5年後、メディアは稼げるか』『日本3.0 2020年の人生戦略』がある。

「2019年 『異質なモノをかけ合わせ、新たなビジネスを生み出す 編集思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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