フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略

著者 :
  • NewsPicksパブリッシング
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感想 : 37
  • Amazon.co.jp ・本 (184ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784910063065

作品紹介・あらすじ

イノベーティブな結果を出すための仕事術と、
よりよく生きるためのライフハックは、
人生の限られた時間の中で共存しなければいけない──

人生100年時代が到来し、
75歳頃まで一生懸命に働くだろう私たちに、
いま必要な「戦略」はなんなのか?


Q.ハードな仕事と、長い人生の""重心""はどこにあるのか?
Q.そもそも「フルライフ(充実した人生)」とはなにか?
Q.フル(充実)の真逆にある、エンプティ(空っぽ)な人生とは何か?
Q.後悔が生まれる原因は?
Q.あなたはどのような戦略に基づいて、限られた時間を使っているか?
Q.戦略の先に、自分は何をしたいのか?
Q.ところで「戦略」とは何か?
Q.限りある時間の中で、Doing(する)とBeing(ある)のバランスをとるには?
Q.真のWell-Beingとは?

A.Well-Being✕Well-Doing=FULL LIFE


予防医学・行動科学・計算創造学・概念工学からビジネス・事業開発まで、
縦横無尽に駆け巡り、「自分の仕事は難しい問題を解くことです」と豪語する、
謎の学者・石川善樹の集大成!

今日の仕事と、10年先の目標と、100年の人生をつなぐ、
未曾有の戦略書、登場。

感想・レビュー・書評

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  • 確か、短期的利益と長期的利益をどうバランスするか、悩んでいた時期に図書館予約したんだけど、本書の主眼は「100年時代をどう生きる?」ということだった。

    おわりに;
    「本書は(...)あくまで私が考えた、人生100年時代における時間戦略の「選択肢」を提示したにすぎません。(...)あくまで石川の立場を鮮明にすることで、みなさん自身の固有の時間戦略が相対的に明らかになることを意図しました。」

    と書いてある通り、研究によって明らかになった真理が書いてあるわけでも、事実を積み上げたノンフィクションでもなく、著者が「時間の使い方に戦略を持つことで、充実した人生を実現する」というテーマで熟考した内容を共有してくれている本。

    take out
    - ハードワーク→ブランディング→アチーブメント、と辿るのが社会的インパクトが大きくなるパターン
    - 積み上げ型の成長から抜けて非連続のレバレッジ型成長をするためのポイントは、三段階の計画を組むこと。
    - 直観はmindfulness、大局観はDeep thinkとRe-creation、論理はco-work
    - マイナスを減らすこととプラスを増やすことは異なる営み
    - 学問→産業→文化の流れで新しい時代は作られる

  • 「人生100年時代」を充実させるために
    ・今日すべきことと
    ・1週間ですべきこと
    ・1年間ですべきこと
    などといったように、一区切りのつくそれぞれの時間的戦略を紹介した1冊。具体的なアクションプランまで明示されており、読み終わった後に「これからとりかかろう」と思わせてくれる点で良作といえるだろう。

    作者は予防医学研究者の石川善樹さん。自然科学の専門家だけあり、構成、特に接続詞の使い方が丁寧であるため文章を書く上で大切なエッセンスも多分に含まれている。

    以下、ためになった3つのポイントを紹介する。

    【①人生にはBeingとDoingの時間がある】
    人生には、Beingすなわち「いる状態」として過ごす時間と、Doingすなわち「する状態」として過ごす時間がある。
    死を目前に床についている人はBeingの時間が大半を占めるだろうし、黙々と手作業をする仕事時間はDoingの時間が多く占めているといえる。
    コロナ渦で、自身は気が滅入ったりストレスを感じることがおおく「コロナ時代の負け組」であったが、これはBeforeコロナの時代にDoingの時間が多く、Beingの過ごし方が分からなかったため、急遽Beingの時間が増えてしまったことに対処できなかったのだとこの節を読み痛感した。
    それぞれの時間でできること、叶えられることは異なるという考え方そのものに共感ができた。

    【②一つに依存から、たくさんに依存へ】
     社会の変化が早くなることで企業の寿命が短くなる一方、人の寿命は延び、一人が職業に携わる時間は長くなりつつある。この、会社の寿命より職業に携わる寿命の方が長くなる時代で大切なことは、何か一つのことに依存するのではなく、たくさんのことに依存することであると筆者はいう。一社にこだわるのではなく、掛け持ちや副業、転職を繰り返すことでたくさんに依存し、重心を分散させることが大切なのである。
    ただし、闇雲に転職をするのではなく「産業が同じか違うか」と「求められるスキルが同じか違うか」をクロスさせ、4象限に分け戦略的に移ることを推奨している。
    特に転職一社目は「同じ産業×違うスキル」か「違う産業×同じスキル」に移ると良いとしている。
    例えば食品メーカーで営業職をしていれば、次は広告代理店という違うマーケットで同じ営業を行う。あるいは、違う食品メーカーで人事職に飛び込む。こうやって少しずつズラしていくことが負荷のかかりすぎない成長を実現できるという。

    【③マイナスを取り除くこととプラスを増やすことは違う】
     突飛に大きな話をするが、人類は戦争、貧困、病気との戦いに勝ってきた。特に戦後の日本は豊かな国を目指し、類を見ないほどの速度で経済成長を実現してきた。1人あたりのGDPは1958年から1987年までのおよそ30年間で右肩上がりを続けた。また、栄養、衛生面の改善に伴い平均寿命も改善。同じ30年間でGDP同様、右肩上がりを続けた。
    しかし、同じ30年間で数値が変わらず横一線であったものがある。それが「生活満足度」である。アジア人、特に日本人は生活満足度を高く見積もらない(10段階で10をつける人の比率が他国、とくに南米圏などと比べ低い)傾向にあり、一概に「幸せでない」と結論づけることはできないが、少なくとも経済成長や平均寿命の改善は生活満足度、すなわち幸せな状態に影響を与えていないのである。
    裏を返せば、経済成長をしなくても、平均寿命をのばさなくても、別の要因に幸せをもたらすものがあるのだろう。マイナスを取り除くことと、プラスを増やすことは別物なのである。

  • とても読みやすく、内容もわかりやすいので、今の自分にとても刺さった一冊です。

    ①仕事は順調ですか?
    ②人生は順調ですか?
    ③ご家族は幸せですか?
    信頼の為に、会社のメンバーや後輩に自身が開示した上で、3つの質問を実施していきます。

  • 2章3章は一度で理解することが難しかった。
    あらためて読み直したいと思う。

    心に残るフレーズは特になかったが、「重心」の考え方は今後の人生を考える上で私にとってもひとつの判断軸になった。


    目次
    はじめに どうしたら一度きりの人生がフルになるのか
    1章 仕事人生の重心は、すべて「信頼」にある
    2章 生産性の重心をとらえる3つの「時間軸」
    3章 創造性の重心は「大局観」にある
    4章 人生100年時代の重心は「実りの秋」にある
    5章 真のWell-Beingとは「自分らしさ」の先にある
    おわりに 新しい時代の重心は「私たち」である

  • well-beingとは何か、自分自身あんまり理解できていなかったので、well-beingについて研究をされている本書を読むことにした。

    well-beingとは「よくあること」であるが、どうもしっくり来ない。石川さんも言われていたが、適切な日本語が存在していないそうだ。
    それを聞いて自分がしっくり来ていない理由がよく理解できたし、自分なりに定義していくことが大切なのだろう。

    石川さんの提唱するwell-beingは良い意味での自分らしくあること、そのためには自分を忘れることと言われていた。
    難しい表現だけれど、言いたいことはよくわかった。

    構造主義的に考えると、社会的な価値観に影響される自分らしさから解放されて、もっと自分が感じるままありのままに生きることなのかなぁと思った。

    私自身、何かをするwell-doingに意識を向けすぎている傾向にあるので、少しでもこの偏った重心をwell-beingに傾けられるようになりたい。

  • フルライフ

    クライアントのWell-Beingセミナーに登壇する機会がり、Well-Beingの第一人者である石川先生の著作を初めて読んでみる。話としては『LIFE SHIFT-人生100年時代の人生戦略-』をより平易に、かつ石川先生の考え方も交えて語っているイメージ。人生100年時代をどう生きるかというところに焦点を置いている。Well-BeingとWell-Doingのベストマッチが本書の提言である。
    イメージとして、人生を春夏秋冬に分けて考えると、前半はWell-Doingでハードワーク、後半はWell-Beingでブランディングやアチーブメントを行っていくことが理想的な生き方。特に人生100年時代では、25歳から50歳までの夏に一定のハードワークを行い、○○×○○という形でブランディングを完成させたのちに迎える実りの秋というタームに、Well-Doingで築いた人的資産や人脈、金銭的な資産を利用して何か物事を達成するということが理想的とされる。
    なお、25歳→50歳を有意義に生きるためには、3段階のプランニングが必要である。一般に10年で事業が変わり、もう10年で企業が変わり、そしてもう10年で産業が変わるといわれている。産業を変えるといえば、ポエムだと思われるが、きっちりと3段階のプランニングを行い、日々の行動にブレイクダウンしていくことで達成することができる。現にスペースXではそのように3段階で産業を変えることを目標としている。それでは、その10年をまたいかに過ごすかということであるが、こちらも3年間ごとで3段階で目標を設定する必要がある。ここで難しいのが、2個目のマイルストーンの立て方である。往々にして、人間は1年でできることを過小評価し、3年でできることを過大評価する。つまり、そのギャップを接ぎ木するのが、2年目の過ごし方である。1年間で準備し、2年目にはじめ、3年目で広げるのである。事業レベルで言えば、組成し、定型化し、拡大化するのである。2年目に定型化するためには、1年目に経験することを常に抽象度高く理解する必要がある。こうして2段階目のゴールを明確にすることで、1年目と2年目の違いも明確になり、成果を上げることができる。こうして、3×3×3でプランニングすることで、25歳~50歳の夏を謳歌できるのである。
    いずれにせよ、我々はこれまでの人々とは異なる時間軸で、かつ自己決定を中心に生きる必要がある。長く生きるうえではやはりWell-Being=よく生きることも大切なのである。
    そして、秋や冬があるからこそ、いざという時の収入補償保険や医療保険の重要性はあるだと思うし、今後ジョブ型雇用で、企業がそれぞれの人々の多様な人生プランを支援しつつ、従業員に成果を出してもらうためには、福利厚生制度として、リスクヘッジをすることも、必要不可欠な世の中になるのではないかと考える。

  • 「自分らしく」生きるとはを考える。
    人生の質を時間という軸を通して再発見。
    みんなとbeing→そこにいるを認めてもらえる場所。
    ひとりのdoing→深く見つめる。考える時間。
    ↑↑↑上記が自分には欠けている点と実感。
    ■異業種の知り合いに声を掛ける。
    ■自分発信の仕事を作り出す。

  • 「今すぐこれをする」というようなスピード感のある内容ではなく、人生を長い目で見るような内容だった、・・のかな?自分なりには、かなりスピード感を落とした上では、実践できているような内容ではあった。

  • 充実した人生を送るために、時間をどう使うか。何を優先させるのか。いかに生きるか、を少し具体化するとこの問いにぶつかる。
    その答えとして示されている『フルライフ=well-beingとwell-doingの重心を見つける』ということがまだ腹落ちしきってはいないけど、まずはwell-doingの段階なので、3段階の目標設定をうまくできるようになりたい。あと1日の終わりには「to feel」の振り返りを。
    直観と論理と大局観を切り替えるため、それぞれの時間のバランスも大事にしたい。ひとりでいるか/みんなといるか×何かしているか/ただいるだけか、が、思考の切り替えとつながっているという見方はすごく面白いと思った。

  • 戦略家の仕事は重心を発見することである。

    「1日の重心は仕事の始めと終わりにある」
    →機械的に仕事に流されず、仕事に対して主体的に取り組んでいる。

    「仕事の始め方」 
    ○会社に来て「同僚と挨拶を交わす」
    ○「ToDoリストの確認」
    ×出社するや一目散にパソコンに向かう

    「仕事の終え方」
    ○「その日のタスクを振り返りながら翌日以降の計画を立てる」
    ○「身の回りの片付け、整理整頓」
    ×「時間になったから帰る」

    「社会的時差ボケ」

    「知的生産」は情報→思考→価値というプロセス

    コンセプトを作る力とは「具体の世界」と「抽象の世界」を行ったり来たりできる能力

    現在のwell-beingは人の「体験」と「評価」について測定するというのがグローバルスタンダード

    well-beingとは「いい意味での自分らしさ」=自分を忘れること、自分から離れること

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著者プロフィール

予防医学研究者、医学博士。1981年、広島県生まれ。東京大学医学部健康科学科卒業、ハーバード大学公衆衛生大学院修了後、自治医科大学で博士(医学)取得。公益財団法人Wellbeing for Planet Earth代表理事。「人がよく生きる(Good Life)とは何か」をテーマとして、企業や大学と学際的研究を行う。専門分野は、予防医学、行動科学、計算創造学、概念進化論など。近著は、『フルライフ』(NewsPicks Publishing)、『考え続ける力』(ちくま新書)など。

「2022年 『むかしむかし あるところにウェルビーイングがありました 日本文化から読み解く幸せのカタチ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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