ビジネスと人生の「見え方」が一変する 生命科学的思考
- NewsPicksパブリッシング (2021年1月8日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910063140
作品紹介・あらすじ
「生命の原則」を知れば、人生はもっと自由になるーー。
生命科学研究者であり、起業家でもある著者がたどりついた、一度きりの人生を迷いなく生きるための思考法!
◎コンテンツ例
・多様性の本質は「同質性」にある
・「仕事ができない人」は、視野の共有で解決できる・なぜ、人類は非効率に見える感情を抱えて生きるのか
・利己と利他は対立しない
・生命は「失敗許容主義」を貫いている
◎こんな人にオススメ
・怒りや悲しみなどネガティブな感情に流されたくない
・意志を強く持ち続けたい
・組織作りやビジネスに生命科学の知見を応用したい
・チームや人間関係のことで悩んでいる
・何かに打ち込むための情熱がほしい
私が本書を通じて伝えたいのは、「生命には原理や原則があることを客観的に理解した上で、それに抗うために主観的な意志を活かして行動できる」ということです。生命原則を客観的に理解し、視野を自在に切り替えて思考することで主観を見出し行動に移せば、自然の理に立脚しながらも希望に満ちた自由な生き方が可能となります(はじめにより)。
感想・レビュー・書評
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途切れ途切れに読んでしまったので再読が必要。
ビジネスと人生を生命科学の面から捉えるのは、一応農学部出身として気になる切り口です。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
全く面白くない。
脳科学的な記述は、他の文献の方が厚みも深みもあるし、ビジネスや処世術に活用することを目的に書いているのだと思うけど、それならhow To本のようにもっとわかりやすく書いた方が良い。
どの読者に目掛けて編集したのか、さっぱり分からないまま最後まで同じペース。
おそらく、もっと深い部分の見識が著者にはあると思うので、企画が失敗のような気がする。著者がかわいそう。 -
ライフサイエンス関係の書籍を少しずつ読み進めている中で選んだ1冊。
著者の高橋さんの本を読むのは、「ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか?」に次いで、2冊目です。
※ゲノム解析は「私」の世界をどう変えるのか?
https://booklog.jp/users/noguri/archives/1/4799321676#comment
本書は1冊目とは異なり、生命の原理・原則から、
生きるヒントや考えるヒント、ビジネスへの応用のヒントをくれる一冊に仕上がっています。
途中、自己啓発っぽい内容になってきて、
ちょっと自分の求めるものと違うなぁ…と感じながら読んでいましたが、
また後半になって参考になる部分が色々とありました。
学生時代、生物(という授業)が嫌いだったので、
大人になって改めて学び直しながら、
ビジネス分野などとの共通項を見つけていくことは楽しいですね。
こういう系統の書籍は他にも出ているようですが、
コンパクトにある程度網羅的にまとまっている良い本だと思います。 -
タイトルからして専門的かなと思いましたが、引用も多くて納得いく話。特に視線の問題は、非常に納得した。今年読んだ本は少ないですが、1番の一読おすすめです。
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生命科学と言われる分野で、これまでにわかってきた生命の特性を理解することで、自ら思考するために必要な視野をコントロールして、主観的な行動を促すことができる。そして、人類は希望に満ちた未来を切り開くことが可能であるという著者の考えを聞くことができる一冊。
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なぜ科学を学ぶのか?それは、科学が個別の知識を提供するというよりもむしろ1つの思考の枠組みを提供してくれるからで、それは実質的にもアナロジーという形でも日々の生活に応用することができます。本書は、著者が起業の経験からビジネスへの応用を書いた本となっています。途中、LGBTsに関する記述も出てきますが、(わたしからすると)とても納得できる内容でした(バックグラウンドが近いので当然かもしれません)。
※ ※ ※
トランスとか性について考えるとき、科学の知見を使って考えることは重要かと思うのですが、これまで、哲学の観点からは、そういうものはあまり考慮しないよう努められてきたように思うし、トランスを否定しようとする立場からは、不当に間違った(あえて、否定の材料だけを集めたような)「科学的立場」から論じられてきたように思います。
遺伝子の持つ「多様性」と個人の「多様性」はある程度の幅を持って分かちがたく結びついていて、環境要因だけでも説明できないし、遺伝的な要因だけでも説明できない複雑なものです。いつもその議論に蓋をされているように思えてなりませんが、この本は、(それが主題ではないですが)その点が真ん中から捉えられているように思いました。 -
主観的な感情も客観的な情報どちらも大事だが、客観的な情報の変化は目まぐるしいので、主観的な感情を大事にしつつ、情報に合わせて行動を調整していく
行動を起こすことによってやる気もでてくるし、思考せざるを得ないことじゃないと思考は働かない
自分がどうしたらいいか分からない時はカオスに身を置くってのは確かになと。経験してみないと分からないから
生命科学から人生を新たな視点で捉えてて面白かった -
著者についてはいつからかTwitterでフォローしており、関心があった著作をようやく拝読。
テーマは「生命原則を客観的に理解した上で主観を活かす思考法」。
ビジネス書や自己啓発本は小手先の話が多いので好んで読まないが、本書は著者の想いが貫かれているのでそういった章も好意的に読めた。
個人的に気づきがあったのは、時間認識は比較対象を何とするかに基づく相対的なものであること、多様性は同質性を以って求めるべきであることなど。 -
「生命原則を客観的に理解した上で主観を活かす思考法」というコンセプトに惹かれて手に取ってみたが、著者の個人的な経験からの話が多く、ある意味Newspicksらしい薄味な自己啓発本といった印象を受け少し残念だった。(思考法だからそういうものかも?)
ただ、各章の最後にまとめがあるため理解が深まりやすく、世界を捉える一つのフレームとして活用したいと思うので読んで後悔はない。あとカバーのデザイン素敵。
著者の活動はとても応援しているし、前著は興味深く読めたので、次回作に期待したい。 -
ヒトが生物として持っている行動原理や思考の反射を知った上で今を、未来を主体的に生きるためにどう思考し、行動していくかを考察した本。
この本のテーマを複数の視点から繰り返し語ることで理解度が深まる構成になっている。
生きるエネルギーに溢れた本で時々その強さに当てられそうになることもあった。
自分の中に巣食う認知の歪みを再確認し、思考し続けること、考えるだけでなく行動を起こすことの大事さを改めて認識できた。
著者プロフィール
高橋祥子の作品





