インスタグラム:野望の果ての真実

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感想 : 23
  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784910063188

作品紹介・あらすじ

"・世界のビジネス書の頂点、「FT&マッキンゼー ビジネスブック・オブ・ザ・イヤー2020」受賞!
・名だたる「年間ベストブック」を独占!(エコノミスト誌、FT誌、Fortune誌、Inc誌、他)
・世界初のインスタグラム本!
・創業者2人をはじめ、Instagram&Facebook幹部・社員200名以上に徹底取材!

インスタグラムはどこへ向かうのか――?
ビジネス、先端テクノロジー、そしてライフスタイルに革新をもたらし続ける世界最強のアプリ、インスタグラム。2012年にFacebookの傘下に入り、全世界ユーザー数20億人(日本国内3300万人)突破。
しかし親会社Facebookとマーク・ザッカーバーグによる執拗な介入、社内政治、そして各国政府の圧力により、その内側はぼくらの想像をはるかに超えたカオスに満ちている。
創業者2人はケタ外れの重圧をいかに乗り越え、いかに敗れ、そしていかに未来を見通しているのか――。
FT&マッキンゼー賞を始め、世界の名だたる年間ベストブック賞を独占! 苦難に立ち向かうすべての起業家、ビジネスパーソンに送る、2021年最高のビジネスブック。"

感想・レビュー・書評

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  • 今、最も旬な(と聞いています)SNS、Instagram。

    スタートアップからのあまりにも地道な作業と、無闇にユーザーを拡大するのでなく創業者のケビン・シストロムとマイク・クリーガーの美学を保ちながら成長する様を描く。

    ベンチャー、スタートアップ企業ってこういう感じなんだ、と興味深く読んだ。

    2人は性格もFacebookのザッカーバーグとはあまりにも対照的で、シャイで奥ゆかしい。

    セレブへの売り込み(ユーザーとなってもらうだけで対価は払わない)も押し付けがましくなく、そもそも世界的なミュージシャンのこともよく知らなかったりする。「ところであなたのお名前は?」と質問し、相手の答えを読んで、笑ってしまった。

    Facebookに10億ドルで買収された時点でInstagram社は広告も取っておらず、収入はゼロだった。インフラを整える段階では有志からの投資で回して、ビックビジネスに繋げる。オセロゲームみたいだ。

    Facebookグループになってからも美学を押し通し続け、アプリは成長を続けるが…。

    こういうジャンルの本は初めて読んだ。朝日新聞、ありがとう。

  • インスタグラムについてというよりはFacebookとのやり取りとその買収劇の説明である。
     インスタの詳細とほんとうのところのアルゴリズムは書かれていない。スナップチャットとの競争などでわかるように、SNSの会社をめぐる話である。
     これを読んだからと言ってインスタグラムの研究はできないであろうが、インスタグラムの企業的な話を卒論で書く場合にはやくだつのかもしれない。

  • インスタグラムの始まりから、Facebookによる買収、そしてCEOが退任するまでが鮮明に描かれている。我々が知らない内部のいざこざや、新機能追加の背景、成長など詳しく書いており、何気なく使っているインスタグラムのここまでの記録を見ることができる。かなり分厚い本ではあるが、インスタグラムを使っている人にはおすすめ。何を目指しているアプリなのか深ぼることができる

  • インスタグラムの共同創業者ケビン・シストロムを主人公として、インスタの立ち上げ~フェイスブックの買収~10億人ユーザー突破~シストロムのインスタCEO退任までを描いたテック企業の大河物語。インスタのストーリーを導入するまでの苦悩など、テクノロジー的な内容も多いが、インスタが巨大企業フェイスブックに買収されてから、急速にユーザー数を拡大していく中で、フェイスブック内の社内政治に巻き込まれていく最中でのシストロムの葛藤がリアルで面白い。450ページ超と長いが、一冊の長編小説みたいなかんじでスラっと読めた。

  • 自分も含めて2012年にFacebookがインスタグラムを10億ドルで買収した時は多くの人が懐疑的だった。
    急激にユーザー数を増やしているアプリとはいえ、利益が出ていないスタートアップに10億ドルの値がついたのだ。
    だが、5年後には皆がこの買収は大成功だったとみなすようになる。テクノロジー企業の関係者も投資家も、企業としてのFacebook(現Meta)の今後の成長ドライバーはInstagramだと信じて疑わないようになった。

    本書の時間軸は、ケビン・シストロムがスタンフォード大学の学生だった2005年から始まり2018年にInstagramを離れるまでである。
    この13年間の中で、共同創業者のシストロムとクリーガーの出会い、インスタグラムの開発、Twitterのジャック・ドーシーとの関係、Facebookによる買収とその後のザッカーバーグとの確執、ストーリーズやIGTV(インスタライブ)といった今日までにつながるサービスの拡充などが関係者への取材を通してありありと描かれている。
    起業家指向でありながら美意識とデザイン、感性を重視するシストロムの一般的なシリコンバレーの起業家とは異質なパーソナリティが本書の軸となる。

    以下、気になったポイント
    ○2000年代のシリコンバレーの空気
    特にFacebookに買収されるまでのパートでは、2000年代から2010年代前半のシリコンバレーの空気が伝わってくるような内容だった。一流大学の学生や若いエンジニアが、自前のサービスを立ち上げるべくスタートアップを設立し、それをひと足早く成功した起業家達が後押ししたり潰したりする。
    驚くべきことにシストロムは学生時代にザッカーバーグからの依頼で開発を請け負ったり、インターン先でジャック・ドーシーと出会って仲良くなっていたのだ。
    ○なぜInstagramがバズったのか?
    本書ではなぜInstagramがサービス開始からすぐに大流行したのかは触れられない。
    共同創業者の2人は最初に作ったサービスのバーブン(場所や予定を友人とシェアして合流するSNS機能付きスケジューラーのようなアプリ)を手仕舞い、写真の可能性に賭けてInstagramをローンチする。
    Instagramはリリース後間もなくアップルのアプリストアでトップになるが、その背景として明確に語られるのはドーシーが最初の著名ユーザーとしてInstagramを使用しTwitter上でシェアしたということぐらいなのだ。
    ○米通信品位法230条
    同法では対話型コンピューターサービスを提供する者は投稿前にコンテンツの編集管理をしていない限り、法律上その情報を公表・公布する者とはみなされないと定める。ネット企業は少なくとも事前の段階では情報を伝達する導管に徹する限り、ユーザーが発信した有害なコンテンツに対して責任を追わないのだ。これがSNSや配信プラットフォームの成長を支えてきた。YoutubeもTwitterも有害投稿は事後的にbanするだけでいい。
    ○Facebookの体質とザッカーバーグとの確執
    Facebookとザッカーバーグの恐ろしいまでの競争志向と貪欲な収益志向が描かれている。ユーザーが思っている以上に、ユーザーを「広告ユニット」すなわち計数として扱っている。
    結局InstagramはFacebook内の独立性を保証されて買収されたものの、増員が許可されなかったりFacebook本体と競合する分野で排除されたりと、会社全体の成長ドライバーであるにも関わらず不遇をかこつことになる。

  • Facebook(現Meta)と、Instagramの思想というか目指すべき世界観の違いが面白い。

  • ●創業者2人と、買収したFacebookとのあいだには不協和音が生じている。
    ●ユーザは月間10億人。前代未聞のセレブ製造機となっている。フォロワーが50,000人いれば、ブランドの依頼に応じた投稿で暮らせる程度の収入が得られる。
    ● 2012年、Instagramを買収しておかないと大変なことになる。
    ● Facebookが実際にしている事は、「できるだけ多くの人にできるだけたくさんFacebookを使わせる」である。新たなことに興味を持ってもらおうとするのがInstagramで、人々が欲しいと思っているものをデータで解き明かし、それをどんどん提供するのがFacebookだと言っても良いだろう。
    ● Instagramに仕込まれた、親会社の「計測文化」
    ● 2019年、Instagramの収益はFacebook全体の4分の1以上に達した。2012年のInstagramは、歴史的なお買い得品だったわけだ。

  • 2022年 7冊目

    前回間違えたInstagram本はこの本と間違えてました。

    以前Spotifyの同じ様なメイキングストーリー?的な本を読んだけれど、2011年からのインスタユーザーとしては思い入れが全く違い面白く読めました。

    2011年からのインスタユーザーと言ってもその頃登録しただけのただの人なので、この本で描かれいる様なインスタの歴史には何一つ気づいていませんでした。

    そういえば、いつの間にかインスタとFacebookが繋がってたなぁとか、ストーリーズが出来てたなぁとか思えばそんなもの。

    いつの間にか出来てたシステムの裏にはこんなドラマがあったのかと思うととても面白かった。

    『Facebookは高校の同窓会的な感じで最近どうしているかを節目毎に確認する場で、Instagramはずっと初デートしている感じで、人物のきらめきを誇らしげに示す場。』

    なんだって。

    そうは言われても、そんなにきらめきのある人生でもないけど(笑)



  • とっても長かった笑

    いつか誰かに、「ザッカーバーグはいずれFacebookは下火になることを見越してInstagramを買収し、Facebook→Instagramという流れを作ることでずっと自分のグループ内での流れを作るから凄いんだ。」
    という話を聞いていたがそれは違ったみたいだ。

    読み終えた僕自身の感想としてはもう少しシストロムとクリーガーが作る美しいInstagramを見てみたかったということ、そして2人が望んでいたようなアカウントの在り方に少しでも貢献してみようかなと今後のインスタの使い方に対して影響を与えられた。

  • インスタグラムの物語に感情移入して読むとフェイスブックめっちゃ嫌なやつじゃん!ってなったけどフェイスブックにはフェイスブックのめざすものがあるわけで、表紙にもあるようにビジネスと美意識の両立っていうのは難しいものだなぁと思った。どんなにすばらしい美意識を持っていたとしても、ビジネスとして成立しないと継続させられないもんね。

    【読んだ目的・理由】仕事でInstagramを使う機会があって興味を持ったから
    【入手経路】買った
    【詳細評価】☆4.3
    【一番好きな表現】インスタグラムに投稿される写真は芸術となり、芸術とは人生を実況中継するものでもあるからだ。(本文から引用)

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著者プロフィール

サラ・フライヤー 「ブルームバーグ」誌記者。シリコンバレー企業のトップジャーナリスト。Facebook、Twitter、Instagramの創業者らをたびたび取材。彼女のFacebook取材記事はマーク・ザッカーバーグを召喚した米議会公聴会で度々引用されるなど、シリコンバレー企業の動向に影響を与えている。本書『インスタグラム』は名だたる賞を総なめにした。

「2021年 『インスタグラム  野望の果ての真実』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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