東洋哲学序説 井筒俊彦と二重の見 (未来哲学双書)

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  • ぷねうま舎
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784910154145

作品紹介・あらすじ

気づき・さとり・証、それはどういう経験のかたちなのか。井筒俊彦の思考の道を、その内側から精密にトレースする宗教的経験の現象学。意識と本質、言語と経験……このはざまにひろがる豊饒にして逆説に満ちた思索の場を歩み、イスラーム、ロシア、そして禅モデルと密教モデルなど、多元的な様相を具える宗教言語の詩的可能性を拓こうとする。

姉妹編『東洋哲学序説 西田幾多郎と双面性』近刊。

感想・レビュー・書評

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  • 「二重の見」で読み解く井筒東洋哲学。
    井筒俊彦入門として分かりやすい。
    ウィルバー的に言えばevolutionとinvolutionの二重性。
    華厳では理事無碍と事事無碍。
    道元なら「水,水を見る」。
    大乗なら「一に非ず,異に非ず」。
    などなど,確かに東洋哲学には,
    二重の見というモチーフが通底しているように思われる。

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著者プロフィール

1957年生まれ. 専攻, 教育人間学, 宗教心理学, 死生学, 哲学. 現在, 京都大学教育学研究科教授.
著書,『エリクソンの人間学』(1993), 『魂のライフサイクル──ユング・ウィルバー・シュタイナー』(97), 『教育人間学のために』(2005), 『世阿弥の稽古哲学』(2009, 以上, 東京大学出版会), 『無心のダイナミズム──「しなやかさ」の系譜』(岩波現代全書, 2014), 『誕生のインファンティア』(みすず書房, 15), 『稽古の思想』(2019), 『修養の思想』(2020), 『養生の思想』(2021, 以上, 春秋社), 『東洋哲学序説 井筒俊彦と二重の見』(ぷねうま舎,2021)ほか.

「2021年 『東洋哲学序説 西田幾多郎と双面性』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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