#ある朝殺人犯になっていた

著者 :
  • U-NEXT
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レビュー : 11
  • Amazon.co.jp ・本 (328ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784910207025

作品紹介・あらすじ

浮気淳弥(うきじゅんや)(28)は、佐藤昌紀(まさき)(25)と漫才コンビ「スレンダーズ」を組んで3年の売れない芸人。ある朝、目覚めた浮気は、SNS上に自分がひき逃げ犯だという噂が広がっていると知る。6歳の女の子がひき逃げされた悲惨な事件が時効を迎えようとしており、ネット民は怒り狂っていた——。「俺は関係ない」と否定すればするほど、過去が暴かれ、プライバシーが晒されてゆく。人生を取り戻すなら犯人を見つけるしかない! 炎上や個人攻撃のメカニズムを赤裸々に暴き出す、迫真のジェットコースター・エクスペリエンス!!

感想・レビュー・書評

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  • 売れないお笑いコンビの浮気(うき)はある日突然ひき逃げ犯としてネットで炎上する。
    次々に個人情報が晒されて追い詰められていくー

    現代のネットリンチを映した話。
    誰かが言い出した根拠のない話を盲目的に信じて袋叩きにする恐ろしさ、発信源が悪意を持ってやっていたら…
    真実を特定する特定班はすごいと思うけどね。わずかな手掛かりと知識を駆使して情報を見つけ出してる。こういう人が警察の捜査に協力してくれたら、と思う。
    ミステリーではないから犯人に繋がる伏線とかはなく、判明する感じ。

  • 脚本など書かれている方なのですね、SNSの進み方、広がり方の描写が鬼気迫るものがあり、スピード感がある展開を読めました。では、実際はとかではなく。この現代ならではの追われる感ってのは、読む方によって感じ方違うのだろうなと思いました。

  • 今の時代のホラー。
    うまくいって良かったけど…

  • ある朝目覚めるとネット上で殺人犯になっていた…。殺人犯まではなくても、誰の身にも起きそうな事ばかりで、一気に読み切りました。

  • 朝起きたらTwitterが炎上しててなぜか殺人犯ってことになってて…と怒涛の展開でどんどん読めた。誰かのささやかな悪意で簡単に人を貶められる社会になってしまったこと、でも多くの人は正義感からそれに荷担していること。今の時代の教科書みたい。
    直接に知らないことは、まず「そうかな?」と立ち止まる。声の大きさに惑わされないように。誰かの思惑にのせられてからじゃ遅いから。

  • 装丁を応援しているアーティストの方が書いているという理由から手に取った。小説の中で起こる事件、どう収束させていくのかと思ったら、結構意外な終わり方だった。敵だった大衆を味方につける、本来のインターネットの良いところである「集合知」というところに希望を託したかったか。いろんな人が同様のテーマで描いているけれども、twitterの登場が全ての元凶ではなく、もともと人の中にある負の側面がツールによって現れているだけ。スマイリー菊池さんにまつわる騒動とか、この本に興味を持った人はぜひ調べて知って欲しい。

  • 意外と面白かった。失礼ながら装丁と題名から期待していなかったものの、ボリュームの割にスピーディーな展開なので飽きずに読めた。最近よくあるSNSから大ごとになる話で、誹謗中傷、陰湿なネット社会には辟易としてしまう私でも意外と軽く読めた。売れないお笑い芸人の浮気(うき)は、自身のちょっとしたツイートから10年前に起きたひき逃げ犯にされてしまい、大炎上してしまう。汚名返上となるか。とりあえずネットの特定班ってすげーな。暇なのかなと思いつつ感心した。都合が良すぎ、ありえない展開だけど真犯人にはしっかり驚いた。

  • SNS炎上メカニズム

  • SNSにいると正義がどこに向くのかわからなくて怖いなー。
    でも、一つの目標について色んな人の知識や情報が集まると大きな力になって人を苦しめることも助けることもできる便利さも感じる。

  • まさに、今、現代の話。
    SNSのせいで犯人扱いされた売れてない芸人、浮気淳弥。相方の昌紀とともに真犯人を探し始める。
    それもまたSNSを使って。
    テンポよく読めたし、浮気の成長物語でもあり、事件の謎解きでもあり、家族の話でもあり、友情もあり、現代の風刺でもある。
    たいていの人は聖人君子ではないから、叩けば埃が出るし、自分にも失言、暴言、褒められない行動は多少なりともある。
    その痛いとこを突いてくる。
    そしてそうじゃない自分、も本物だ。
    面白かった。

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著者プロフィール

藤井清美 (ふじい・きよみ)
1971年生まれ。徳島県で育つ。筑波大学在学中に舞台から仕事をはじめ、映像の脚本でも活躍。近年挑戦している小説では、大学で歴史学を学んだ経験を活かし、綿密な調査と取材を強みとする。舞台では小劇場から大劇場まで多くの作品を発表。『ブラックorホワイト? あなたの上司、訴えます!』(作・演出)など。ドラマ・映画のシナリオでは恋愛ものからサスペンス、スケールの大きなアクション作まで手掛ける。「相棒」「恋愛時代」「ウツボカズラの夢」「執事 西園寺の名推理2」(以上ドラマ)、「引き出しの中のラブレター」「インシテミル 7日間のデス・ゲーム」「るろうに剣心」シリーズ、「見えない目撃者」(以上映画)。小説では『明治ガールズ 富岡製糸場で青春を』「偽声」『京大はんと甘いもん』。

「2020年 『#ある朝殺人犯になっていた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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