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本 ・本 (272ページ) / ISBN・EAN: 9784910207308
作品紹介・あらすじ
契約を切られた崖っぷちデザイナー × 毀誉褒貶激しい天才装丁家
最強パートナー爆誕⁈
ひょんなことから天才装丁家・桐生青の元で働くことになった駆け出しのブックデザイナー・赤池めぐみ。10代の頃からセンスあふれる装丁を手掛け、業界でも注目されていた青のことを、めぐみはずっと憧れていた。青の元で働ける、と張り切って出社しためぐみは、1日目から夢破れる。職場にはパソコンも机もない。与えられた仕事は電話番。編集者からの催促をうまく受け流す事だった。ほんとに自分はここでやっていけるのだろうか、と不安に思うめぐみは、やがて自分が雇われた本当の理由を知るのだが……。育ってきた環境も性格も異なる二人は果たしてうまくいくのか? デザイン事務所の先行きは?
『書店ガール』シリーズ著者が贈る 令和版お仕事バディ小説
感想・レビュー・書評
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好きなことを職業にしたいと奮闘するめぐみ。
抜群の集中力と天才的な才能をもつ青。
出会った時の関係は、雇う青と雇われるめぐみだったが、やがてパートナーへとかわるまでのお仕事小説。
何かひとつのものを完成させるのに携わる仕事って素敵だと思う。
一冊の本の完成にどれくらいの人が関わっているんだろう。本の仕様、価格設定、デザインイメージ……印刷や製本も。
これからは装丁に込められた想いを想像するのも読書の楽しみのひとつになった。 -
なかなかスポットライトのあたることがない装丁、ブックデザイナーの仕事がリアルに描かれていて面白かった。
デザインはもちろんのこと、印刷方法、紙の種類…細かなところでたくさんの人の力で、本が出来ているんだなぁ。
タイプの違う青とめぐみのコンビの関わり方もいい。仕事のパートナーって、こんな風にお互いを補い合えるのがベストだなと思う。
シリーズ化されそうな予感。
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that'sお仕事小説
装丁とか編集とか紙とかが好きなもので
久々の一気読みでした
好きなことを仕事にするって
それだけでその覚悟にひれ伏したくなります
何かを作り出し、作り出したもので自分を表現する厳しい世界に身を置く全ての人たちを応援したい
そんな読後感です
図書館本 -
碧野さんの本というだけで、期待値が上がる。
ブックデザイナーという仕事のお話。装丁のことかな。デザインを仕事にしたい人はよく聞くけれども、なかなか自分がしたいデザインだけしていてもお金にならないのが現実。主人公のめぐみは契約社員で働いていた会社の部署閉鎖に伴い、職を追われる。すると、憧れのデザイナーが仕事仲間を探しているという投稿を見て、飛び込む。売れっ子デザイナーらしく締切や自分の管理が疎かな青。話が進むにつれ、めぐみとの信頼関係が築かれていく様がよかった。 -
珍しい本の装丁がテーマのお仕事物語。サクサク読めて心地よい展開。広告関係の仕事をしているが、装丁や雑誌エディトリアルの専門的な話は興味深かった。
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レイアウトは期日までに
著者:碧野圭
職を失ったデザイナー、赤池めぐみが再就職したのは、天才的で毀誉褒貶激しい装丁家・桐生青の事務所。憧れていた同年代のスターと一緒に仕事ができると胸がはずむめぐみだったが、直面したのは過酷な現実。机もパソコンもない状態で、迫りくる納期と催促の電話、修正に次ぐ修正の日々。それでも、大きなプロジェクトの依頼が二人に届き、二人の仕事、デザイン事務所の未来が試される。
碧野圭さんの作品を初めて読みましたが、装丁デザインの世界を知ることができ、とても面白かったです。専門的な言葉が多く、本格的な内容である一方、若い女性二人が助け合いながら成長していく姿には微笑ましさを感じました。デザイン業界の厳しさと共に、希望を持って頑張る二人の姿に感動しました。続編もぜひ期待しています! -
cherry00さんの感想で存在を知った本。
紙の触り心地が好きなので、紙の本が好き。
本のカバーを外して見ることが出来る、本の表紙のことにもものすんごく興味が湧いたんだけど、いかんせん図書館で借りた本!
本を傷めることはご法度ながらも、カバーの隙間から見える部分をなんとか見ようと片目を瞑り覗き込むような感じであーでもないこーでもないと楽しませてもらった。
装丁や用紙なんかが作中に出てきたこともあり、普段あまり見ることもない部分に関心が湧く。
本は図書館派!であるものの、色んな本のカバーの下に隠れた表紙を愛でたいがために本を買いたい気持ちがムクムクと育っている。
表紙やカバーの材質の触り心地を存分に楽しみながら本を閉じた。 -
天才装丁家の桐生青と、駆け出しデザイナーのめぐみが、たまにぶつかり合いながら成長していく姿も良かったですが、それ以上に書籍や雑誌が作られていく過程が丁寧に書かれていて、勉強になりました。仕事柄、色んな本に触れていますが、本当に素敵な装丁が多いです。カバーだけではなく、カバーを取った本体の部分の表紙にも工夫を凝らしている作品もたくさんありますよね。
一冊の本に何人もの人が力を注いで作り上げているのを知ると、ますます本を大切にしないとなと思いました。 -
2024年2月U-NEXT刊。書き下ろし。タイトルから、お部屋のレイアウトのお話かと思っていましたが、ブックデザインの話だったので、ちょっとびっくりでした。やや崖っぷちの赤池めぐみと少しエキセントリックな桐生青との掛け合いが楽しいです。パートナーとして互いが育って行く様子が面白い。特に残るところのない展開で、可もなく不可もなくというお話かな。表紙が赤と青の二人になっているのに読み終わって気づきました
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本の装丁家や、雑誌のデザイナーってこんなお仕事をしているんだ!と、今更ながら知りました。
これからは本の表紙やカバーを見る目が変わると思います。
自分自身はクリエイティブな仕事には全く向いていないタイプなので、めぐや青の湧き出るような感性、創作意欲は眩しく感じます。
シリーズ化してほしいな。今後も気になる2人です。
著者プロフィール
碧野圭の作品






といってもまだ読書途上ですが…。
この本、おもしろそう!
読みたい!!
といってもまだ読書途上ですが…。
この本、おもしろそう!
読みたい!!
機会があればぜひ!
機会があればぜひ!