ダニー (韓国文学ショートショートきむふなセレクション 11)

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  • Amazon.co.jp ・本 (120ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784910214092

作品紹介・あらすじ

孫の世話に明け暮れる68歳の「私」は公園で出会ったアンドロイド・ベビーシッターの青年ダニーから思いもかけない言葉を掛けられた。
――「きれいですね。本当に」。

「李箱文学賞」「若い作家賞」をはじめ数々の文学賞を受賞した作家ユン・イヒョンが、近未来を舞台に「美しい愛になれなかった感情」を繊細に描いた短編。


【韓国文学ショートショート きむ ふなセレクション】
翻訳家きむ ふなが今お勧めする作家の深い余韻と新たな発見を感じさせる短編を
日本語と韓国語の2言語で読むことができるシリーズです。
韓国語の朗読をYouTubeで聴くことも可能です。

CUON YouTube チャンネル
https://www.youtube.com/user/cuonbooks

感想・レビュー・書評

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  • 主観と客観の視点が説明なく(しかしテンポよく)入れ替わり、事件の概要の全貌はモヤっとしてるが切なさの余韻が残る作品。
    この切迫した社会で生きる生身の人間にはもはや他者を包容する余裕がなく、アンドロイドのような体力や感情を摩耗することのない存在が拠り所になるというのも理解できる…。

  • 全体的に読みやすく、話の長さもちょうど良かったが、
    結局どういう事だったのかよく分からず、、、

    ただ、主人公の娘の無責任な育児は腹立たしかった。
    すべて押し付けてるのに、何かあったらおばあちゃんのせいにして。
    イヤな感じだった。

  • めちゃくちゃ気に入った。
    育児に疲れた老人と、育児用アンドロイドとの間の物語なんだけど、育児の過酷さをきちんと描いているところがすごく良い。

  • 予測していたのとはちょっと違う展開。子守りを押しつけられ、それに明け暮れるおばあちゃんの姿がいじらしく切実で、ダニーに惹き付けられるのはよくわかる。
    そこからが苦かった。

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著者プロフィール

1976年、ソウル生まれ。延世大学英文科卒業。2005年に短編「黒いプルガサリ」で中央新人文学賞を受賞し、デビュー。2014年、2015年に若い作家賞、2019年に李箱文学賞を受賞するなど、大きな注目を集めている。
邦訳された作品に「クンの旅」(『完全版 韓国・フェミニズム・日本』所収、斎藤真理子責任編集、河出書房新社)、『ダニー』(佐藤美雪訳、クオン)がある。

「2021年 『小さな心の同好会』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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