- Amazon.co.jp ・本
- / ISBN・EAN: 9784910215051
感想・レビュー・書評
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まさに、「暮らす楽しみ」でおます。
共感できる言葉がつぎつぎと・・・。
【ものへの情愛】
「蒐集はものへの情愛である」(柳宗悦)
集めたものを整頓するのも蒐集の一部だ。
「自分の家や部屋に十年前からあるものはなんですか」
自分らしさを貫いている人は、ものが多くても少なくても魅力的なのだ。
【本棚は私の部屋】
「やさしくね、やさしくね。やさしいことはつよいのよ」(宮城まり子)
「初恋をおぼえていますか?」
「大事なことは全部目に見えないと思っているの。目に見えないことが、一番大事なことだと思っているの」(佐野洋子)
ごめんね 今までだまってて 本当は彼がいたことを
【ことば】
いつか、一字一句、記憶できるほどの言葉を詠みたい、書きたい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
甲斐みのりさんが、様々な媒体に掲載したエッセイや、これまで発売されたエッセイ集から「暮らし」をテーマにしたものを集めて再構成した一冊。
今更だが、甲斐さんの文章のみの本を初めて読む。改めて、美しくときめきに溢れた文章に、うっとり。幼い頃の思い出や学生時代のエピソードなど、甲斐さんのバックグラウンドに触れることができたのも嬉しかった。世代が近いから、Oliveや斉藤由貴、銀色夏生のエピソードはツボでした!
甲斐さんの著作はたくさんあるためなかなか全てを追いきれず、もう手に入らないものもあるため、今回のエッセイは過去作を抜粋した「ベストアルバム」的作りでありがたかった。
おしゃれ、旅、本、音楽…といった乙女カルチャー絡みの章は勿論大好きなのだが、今回印象に残ったのは「猫と富士山」の章。静岡の実家、父の俳句、愛猫ビドと甲斐さんの甥との、微笑ましくも切ないエピソードは胸に沁みた。
「迷いながらも衣食住を営み、働き、学び、遊んで、寛ぎ、繰り返す日々の中にときどきご褒美みたいな出来事が待っている。」
甲斐さんに倣って、私なりに「好き」を見つけながら日々を楽しめたらなと思えたのだった。 -
同年代の甲斐みのりさん。若い頃から、ずっと読み続けています。時にロマンチックで感傷的な文章にときめいて、一緒に年齢を重ねてきたと勝手に同志のような気持ちでいます。
ずっと自分の好きを大切にされてきた甲斐さんはきっと人に言えない苦労もたくさんあったことでしょう。尊敬と憧れにも似た気持ちを抱きつつ、久々に甲斐さんの本を読みました。
この世界観、やっぱり好きだなぁと改めて思います。同年代だから、Olive、なまいきシャルロット、斉藤由貴などのキーワードはまさに私も通ってきた道。あの頃の時代感と共に、私の今を土台から支えてくれています。
甲斐さんの文章を通して、これまでの私、あの頃の私を振り返り、しんみりしたり、甘美な気持ちに浸ったり。なんと素敵な読書時間になったことでしょう。 -
甲斐みのりさんの書く文章は柔らかくて好き。
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甲斐みのりさんつながり。その3冊目。
好きなものが被るな、と思う方がいらっしゃる。早川茉莉さんであったり、群ようこさんであったり、甲斐みのりさんであったり。その中で甲斐さんは、おそらく触れてきたものや好きなものが、相当数被る。近い感じを受けている。テレビ東京のドキュメンタリ風ドラマ『名建築で昼食を』に惹かれて、甲斐さんのご著書を読んで見る気になった。かなりハードルを上げたというか、わくわくしてページを捲った。
好きな作家や、好きな行動。やっぱり被る。竹久夢二、千代紙。向田邦子、白洲正子。愛らしい箱や好きな手帳に言葉や雑貨を蓄えること。読書。フランス映画に雑誌のOlive。あれやこれや。似ている。でも。
群ようこさんの文章が、どうにも肌合いが合わなくて、下手でも上手くもなく、淡々とした友人のおしゃべりに付き合っているようでつまらなかった。あの、白いページをただめくるような感じにとらわれた。彼女の感じる閉塞感が私と近いからか。ハートが高鳴る何かが来ない。いっそ自分で駄文でもひねるほうが、同じ世界観を語るなら下手でも楽しいからなのか。期待しすぎちゃったなあ、と感じた。嫌な感じのする文章ではない。丁寧で嫌味のない、読む人を選ばない、穏やかな文章だ。日常の細々した思いを綴っている目線も、共感は呼びやすいと思う。それなのに。『同好の士、ここに得たり』となることを、多分に期待していた私は、ちょっぴり肩透かしを食った。
けれど、これ一冊で、甲斐みのりさんから離れるのは惜しい。写真や図版の入ったご本だと、また違った感想を受けるかもしれないからだ。もう一冊。うん。読もう。 -
ちゃんとしてる......!
はじめに他の人の暮らし方に劣等感、みたいな話があったのでもっとゆるゆるに暮らしているのかと思いきや、背筋が伸びるようなちゃんとした暮らしを愉しんでらっしゃるではないですか。
いや、いいのだけど...! そういう人もそういう人なりに暮らしに葛藤抱えてるんだな、というのは分かったけど。正直もっとめちゃくちゃか、偏愛が見えると期待してしまったわ。
100人中100人が「良いですね」って言うようなちゃんとしかた。いや、いいんですけど。
おばあちゃんくらいの歳かと思ったら母より若いのねしかも。んーー、こういう世界もあるのね、の本。
読みかけ
@BLUE BOOKS cafe OKINAWA -
著者はものが好きな人で、身の回りをきっと好きなもので満たしていて、わたしも少し前はそうだったから気持ちがよくわかる。
大切にしてくれそうな人に譲ったり、お土産の選び方だったり、いいなと思う考え方がたくさんあった。
ただ、「友人」だったり「友達」だったりといった統一の取れてなさ、誤植が目立ってもったいない。もうちょっとちゃんと編集して…… -
甲斐みのりさんの幼少期の話を読みながら、自分の幼少期を思い出し、同じように好きだったことや大切にしてたことはなんだろうと思いを巡らせる事ができ、自分にも大切にしてる事がたくさんあるんだと気づかせてくれる本でした。
そして、甲斐みのりさんが大事にしている考え方をしることで新たに自分も大事にしてみたいなと思えたりして、読む度に自分の暮らしに楽しみがふえているように思えます。図書館で借りたけど、ずっと自分の本棚に置いて置きたい本です。 -
「丁寧な暮らしは難しくて・・・」みたいなニュアンスで書き始められるけれど、結構丁寧な生活してると思う(笑)