- Amazon.co.jp ・本 (112ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910308012
作品紹介・あらすじ
ピクシブ文芸大賞受賞作家 待望の新作登場!
自分の声が 聴こえなくなったとき 心の植物を 癒す旅が始まる。傷ついた植物たちの話を聴き、心を癒す「植物癒し」の旅の物語。 不思議な生き物との出会い、その果てに読み手がたぐり寄せる、大切な真実とは ── がんで娘婿を亡くしたカウンセラーが、小説家に依頼して完成した、「生きる」ことについての寓話。
感想・レビュー・書評
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何度も折に触れて読み返したくなるような、深みのあるお話でした。うつくしい詩や童話のような読後感。登場する面々がそれぞれみんな魅力的でした。音のない場所で、ひとりで読みたい本。
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言葉を大事にする小林さんらしいお話、言葉、設定、キャラクター。
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「現代の三島由紀夫」と評される著者が、親しい方のために心をこめて書いたファンタジー。
いろんなことにがんじがらめになって傷ついて疲れた私を、ただそこにあるだけで癒やしてくれる、不思議なお話です。
”ほら、よく考えてもごらんよ。
まず、ぼくらのなにもかもが無駄だってことがわかったとする。
でも、そのあとでもう一度落ち着いて考えてみれば、
価値がなにもない以上、ぼくらはほかのなにものとも比べ合うことができないということがわかる。
すると、今度は逆に、無駄なものがこの世からひとつもなくなってしまうのさ。”
そう、この世には、なにひとつ価値のあるものはなく、
そしてまた、なにひとつ無駄なものはないのです。
ひとりでも多くの方に、この物語が届きますように。
著者プロフィール
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