- Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910364070
作品紹介・あらすじ
日本初、大阪発のワクチンの開発者が新型コロナウイルスワクチンについて解説。新型コロナウイルス感染症とはどんな病気なのか? その恐ろしさに続き、ワクチンを理解するために必要な免疫の知識に続き、大きく分けて4種類ある新型コロナウイルスワクチンのメリット・デメリットを紹介します。
たとえば、日本人が最初に打つことになるファイザー社のワクチンはアメリカFDA発表の資料では1日か2日ですが、15パーセントの人が38度以上の発熱をしています。そのため、会社や医療機関で集団接種をする場合は、ローテーションなどを組み、計画的に接種する必要がある、などなど。
今後さまざまなワクチンが認可されていきますので、もしかしたら、来年以降は打つワクチンを自分で選択ができるようになる可能性もあります。その中で出てくるのは、日本人が日本人の健康を守るためには国産ワクチンの必要性です。
さらに、新型コロナウイルスに感染しないため、ワクチンの有効性を高めるための免疫力の付け方を解説。
ワクチンは16歳以上の日本人全員が打つのが理想ですが、接種する前に、本書を読んで、ワクチンについてもっと知りましょう。
やみくもに怖がるのもダメですが、知識なしに安心をしてしまうのも禁物です。
感想・レビュー・書評
-
大変わかりやすく具体的で信憑性のある最新の内容でした。
ワクチン接種はしなくてはならないとは思っても副反応に不安がありました。
一番怖いアナフィラキシーショックを除けば副反応では長くて二日間程度の高熱が出ることもあり得ることがわかりました。
日本人は外国人とは体格が違うので外国の事例はあてにならず、副反応は重篤に出ることもわかりました。
また接種しても効き目は1年ほどで何度も接種を受けなければならないこともわかりました。その為には日本は国産ワクチンの製造を急がなければならないそうです。
順番がきたら受けようと思いますが、アレルギーがあるのでかなり恐いです。
※2020年1月26日までの情報のよって書かれたそうです。
第一章新型コロナウイルス感染症は非常に怖い病気
〇ウイルスはアルコールや石鹸に弱いのでアルコール消毒や手洗いが奨励される。
〇ウイルスは生きた細胞の中でしか増えていくことができない。
〇新型コロナウイルスは感染してもすぐに症状が出ない特徴がある(無症状者)。
〇症状が出る前に50パーセントの人が他の人にうつしてしまう→だから「ロックダウン」や「緊急事態宣言」をしないと感染が落ちない。
〇ECOMOや人工呼吸器の数が足りなくなれば新型コロナウイルスの致死率は一気に跳ね上がる。
〇回復しても後遺症が残り、寿命は短くなる。
第二章新型コロナウイルスとどう向き合えばいいのか
〇新型コロナウイルスは抗体ができてもすぐに消えてしまう。
〇新型コロナウイルスに対しては自然感染では集団免疫が成立しない→だからこそワクチンが必要
〇新型コロナウイルスの特徴として動物実験ができないということがある。
〇マスクは有効である。
〇感染経路は「飛沫感染」「接触感染」「エアロゾル感染」であり空気感染はしない→感染経路としてトイレが結構多い(外出したときには靴の裏などにも気を付ける)
第三章体を守ってくれる免疫について知ろう
〇獲得免疫のシステムこそ、ワクチンそのもの。ワクチンとは、まさに抗体を作ること。
第四章新型コロナウイルスワクチンにはそれぞれメリット・デメリットがある
〇ワクチンには感染予防と重症化を防ぐことの二つの働きがある
〇新型コロナウイルスのワクチンは、インフルエンザ程度と思っていると大変なことになる。次の日に会社や学校を休んでもいいくらいの気持ちが必要。
〇日本人は特に体が小さいので発熱もしやすい。発熱の対処法として解熱剤を飲むのもよいこと。
〇ワクチンは1年に1回くらいは打たなければならないと考えられている→国防の観点から国産ワクチンが必要
第五章正しい知識を得て、ワクチンを打つ必要がある
〇重篤な副反応と体が辛い(38度の熱)ことは異なる
第六章日常生活から免疫力をアップさせよう
〇健康体であれば誰もが持っている免疫力
〇免疫力アップの食材
タンパク質(魚・オメガ3脂肪酸)玄米、ビタミン、ミネラル(野菜・海藻)マグネシウム、亜鉛(牛肉・豚肉・うなぎ・ナッツ)キノコ類、発酵食品
〇適度な運動・睡眠・リラックスする・笑う・日光を浴びる詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
以前読んだ『新型コロナ 7つの謎 最新免疫学からわかった病原体の正体 』とかぶる内容もありましたが とてもわかりやすく書かれてあります。
去年の今頃とは状況も変わっていて 新型コロナについていろいろわかってきたこともありますが ワクチン接種もままならない状態で 治療薬なんて出来るのか...
持病持ちなのでワクチン接種した方が良いのでしょうが アナフィラキーもとても気になっています。
感染後の後遺症もワクチン接種後の副反応もないにこしたことはないのだけど...
私が住んでるところは今とても感染者が増えていて 重症者も多くなっています。もうしばらくするとまた死者数も増えてくるのでは?
自分の身は自分で守る、出来る事を地道に続けるしかないのでしょうが これだけ長くなると疲れちゃって気持ちもブルーになってしまいますよね。 -
読了。
ワクチンを「打つ前」ではなく「打った後」になってしまいましたが。
インタビューを書き起こした対話形式のため、とてもやさしく解説されており、分かりやすかったです。日本製ワクチンも早く打てるようになると良いですね。
著者プロフィール
森下竜一の作品





