シャネル哲学: ココ・シャネルという生き方 再生版

著者 :
  • ブルーモーメント
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本棚登録 : 952
感想 : 19
  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784910426020

作品紹介・あらすじ

「シャネル哲学を、つねに自分の中心に置く必要はない、と私は思う。
 ただ、心の、頭の、体の片隅の小さなジュエリーケースにそっとしまっておくと、思いがけないシーンで、それが鮮やかにあらわれることがある。それは、そのときどきで、勇気、叱咤、決断、激励、自己肯定といったさまざまな色彩をもつ。そして、いつだってなんらかのきっかけ、そう、一歩を踏み出す力を与えてくれる。」
(序章より)


 ガブリエル・シャネル。
 ココという愛称で知られるシャネル社の創業者であり、偉大なるファッション・デザイナー。
 孤児院から人生を始め、自力で「シャネル帝国」と呼ばれる一大ブランドを築きあげ、莫大な富と名声を手にしたシャネルは、驚嘆するほどのヴァイタイティで八十七歳まで生き抜きました。

 「私はモードではなくスタイルを作り出したのです」とシャネルは言いました。
 シャネルの人生を貫くキーワードとしては「ウエディングドレスを拒んだこと」、「怒り」「復讐」「自由」などいくつかあるけれど、もっとも重要なものとして「嫌悪」があります。

 シャネルのクリエイションの根本にあるものは嫌悪の精神。
 「嫌い」という心の叫びに忠実に生きることで、シャネルは世界的規模の「特別な人」に、時代を超越する「かけがえのない人」になったのです。 

 「ファッション革命」だけではなく「女の生き方革命」をも成しとげたシャネル。
 ゴージャスな恋愛、仕事への情熱、結婚への想いを「嫌悪の精神」に富んだ「シャネルの言葉」を織りこみながら、コンパクトかつ濃密に描き出した「ココ・シャネルという生き方」(2009年刊行)の再生版。
 出版以降に明らかになった「新事実」を加え、新たな装いで美しく蘇りました。
 
 人を嫌うのはいけないと思っている人、怒ることはマイナスだと思っている人、同性の友達が少ない人、経済的な自立を願う人、自分のために生きることが難しい人、そして、いったい自分はどんな人間でありたいか、そんなことを真剣に考えているすべての人に贈る、熱くてスパイシーな一冊。

感想・レビュー・書評

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  • シャネルのようには生きられないけど憧れる。かっこよく生きたい。

  • ブランド名としてしか知らなかったCHANELが、仕事に生きた素敵な女性だったと知ったのはこの本のおかげです。

    話のテンポも良くすらすら読めました。
    こういう生き方もあるんだなーってCHANELの人生に少しだけ触れられた気がして、明日から私も仕事頑張ろうって思える素敵な本でした。

  • 嫌悪と愛と仕事に

    すべてを天秤にかけたとき、私に残るのはなんだろうね。
    強かに、愛され、憧憬を一身に、何かに全身をかけてみたい。

    自分を生きていくために、彼女の哲学はあまりにも眩しい。

  • シャネルの人生を辿りながら、今を生きる人々に向けたメッセージを届けてくれる一冊。

    一本筋の通った生き様に感銘を受けた。
    特に嫌悪の精神は見習いたいと思った。自分の中の嫌悪感に忠実に生きてよいのだと、救われた気持ちになった。

    シャネルほど自由かつエネルギッシュに、真っ直ぐに生きることは叶わないかもしれないが、自分の軸がぶれそうな時の手本としたい考え方が詰まっていた。

  • ココ・シャネルの強さを感じた。
    身に染みる言葉も沢山あったー
    強い!強い!

  • ココ・シャネルという生き方。
    KADOKAWAから出版された物を以前読んだことがあるので、初めてではないのに、やっぱり圧倒され、背中を押されました。
    亡くなってなお賞賛される彼女のように、少しでも強く格好良く自分のために生きてみたい。

  • シャネルの成功は「自由」に対する圧倒的な欲求が根源にあったからだとわかる。

    「傲慢でいることは、逃避やごまかしを捨て去ること。ときには謙虚でいるよりもずっと、自分に厳しくあることを強いられる。」
    傲慢な人への見方が変わった。

    かけがえのない人間であるためには、人と違っていなければならないと他の人と自分をくっきりと区別し、男に依存しない自立心を持つシャネルに対して、尊敬の念を隠さずにはいられない。

  • 出自や時代に流されず、自分がどういう人間であるかを自分で決めて、そのスタイルを貫いた女性の生き様。心の弱い時にはシャネルとは距離を置きたいと筆者が書くように、非常にパワフルで、でもとびきり魅力的な女性。自分のスタイルを持ちたいと、しっかりと思った。

  • いつ、シャネルの生きたもそうだが、仕事への熱力。
    さすがだなっておもう。
    個人的な解釈になるが、ココシャネルが結婚しなかったのは、たしかに「自由」を手に入れるためでもあっただろうし、自立していくこともあっただろうが、小さい頃に父親からの愛がなかったからではないかと考察。父親の愛に飢えていたため、より多くの恋を求めて求めてしまったのでは?と。結局、多くの恋を求めても結局満たされず終わってしまったシャネルは、幸せだったかといわれるとわからないがそんな人生を生きていったシャネルはいまもなお、消えることなく、今も生きていく

  • こんなに力強く、死後も人々の心に残り続けるような生き方ができたらいいな。

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著者プロフィール

山口路子(やまぐちみちこ)
1966年5月2日生まれ。作家。美術エッセイ、小説など著書多数。近年では、ひとり出版社ブルーモーメントから「生き方シリーズ」の刊行が始まる。また、大和書房より刊行の言葉シリーズ(『オードリー・ヘップバーンの言葉』『マリリン・モンローの言葉』『ココ・シャネルの言葉』『ジェーン・バーキンの言葉』『マドンナの言葉』『カトリーヌ・ドヌーヴの言葉』『サガンの言葉』など)が好評、『逃避の名言集』も話題となり版を重ねている。近著は『大人の美学 245の視点』『ピカソの言葉』。著者累計65万部を超える。
山口路子公式サイト
http://michikosalon.com/

「2023年 『彼女たちの20代』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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