- Amazon.co.jp ・本 (480ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910519005
作品紹介・あらすじ
二〇四〇年、消費税20%、長引くデフレの影響で荒廃している東京。フリーの看護師園田詠美は、元政治家で、その後は活動家となったかつての高校の同級生の街頭演説に遭遇する。しかし突然、爆発が起こり、その活動家を救出しようとしているさなかに意識が飛ぶ。
コロナ後の世界、そしてMMT(現代貨幣理論)を採り入れた日本経済を描いた、まったく新しい経済SF小説です!
【著者から】
いつまでも続くデフレ。
そしてそれに追い打ちをかけるかのようなコロナ禍。
果たしてこれまで日本の経済政策というのは正しかったのか?
MMTに根差した正しい財政出動が行われていたら、
各地で甚大な被害を起こしている異常気象へのインフラ整備、
そしてコロナ禍の際に逼迫した医療機関も、
もっと有効に機能していたのではないか……。
この国の未来を憂い、希望を見出すためにこの小説を書きました。
まだ遅くはありません。
今、私たちの手の上には二つの未来があります。
───黒野伸一(著者)
感想・レビュー・書評
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取り敢えず読んだけど自分は何を伝えたいのかわかりません。
中途半端に感じますね。
他の作品は面白かったのに。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
流し読み
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2022春限定の本かな 色んな媒体で主張したいのは判るし良いと思う 本としては話が雑かな
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真ん中の300ページくらいは平成の出来事を振り返る、がテーマです。
真ん中全部削ればもっと端的にまとまって売れやすくなるのでは
最後の50ページの内容を想像力豊かに膨らませた、経済小説かと思っていたのでがっかりでした。
そこを掘り下げ掘り下げ、具体的にMMTの考えに沿った未来の日本はこうなんだよ、こうなるんだよ、が読みたかったのにすごーくざっくり雑な感じでした。
結果的に、まさかの出来の悪い恋愛小説でした -
教科書のよう。早く歴史になりますように。
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最近この手のふり返り話多いが、記憶の確認メインで小説としては魅力半減。
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タイトルに共感して手にしたが、小説というよりバブル以降の振り返り年表みたい。「限界集落株式会社」ドラマは面白かったが…それにしても、たった1年前のクルーズ船騒ぎすら記憶の彼方。PCRにワクチン、「なぜ日本は何をするにしてもこうも遅いのか。何がネックになっているのか。検証されない不思議」この1年半、理不尽は多々あったが、心配なのは「国を守る者たちの無責任と無能さが白日の下にさらされたこと」「日本社会の脆弱さが浮き彫りになったこと」マスクにも象徴されるいつまでも従順で、こと無かれの国民性。
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現代貨幣理論を導入した2040年の日本を舞台にした経済SF小説。さて、うーむ…プロパガンダ小説とは言わないが、本作の場合どうしても作品の評価と自分の政治的思想を完全に分離して文章にするのが難しいw純粋な小説というよりは小説の形式を採った入門書といった印象を受けた。MMTの理解度がほぼゼロに近いレベルの人間としては興味深く読みました。
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MMT。目からウロコの経済政策。れいわの山本太郎などが提言している政策のようだ。
自国通過発行権を有している日本では、ギリシャのような財政破綻は想定されないのだから、デフレやコロナ禍の危機を乗り越えるためにも、弱者保護政策に政府債務を注ぎ込めばよいという理念。
素人ながら、どんどんお札を刷った場合、ハイパーインフレになり他国から自国の通貨の価値は信用されなくなるのではと思うのだけど、そこはインフレ率で税金を課すなどして調整ができるという。
この話が本当であれば、一刻も早く手を打つべきだ。私は常々、緊急事態宣言はなんの意味もなく、完全隔離で完全補償を一定期間行い、完全にコロナの撲滅をはからない限り、正常な経済活動など行えない、国の資金を注ぎ込んでワクチンや薬の開発に国策として全力で取り組むべきだと考えてきた。
MMT理論が正しいのであれば、上記取り組みをいくらやっても、財政破綻することなく、人々を守ることができる。
なぜ、政府はこの政策とらないのか?どんな副作用があるのか?やらないにはなんらかの理由があるはずである。もう少し冷静に勉強をしてみたいと思う。
いずれにしろ、現在の政府の自粛による精神論的対象療法では、医療面でも経済面でも誰も救えないのは明らか。参考にしていきたい。
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