- Amazon.co.jp ・本 (64ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910592039
作品紹介・あらすじ
M.B.ゴフスタイン「海のむこうで」(原題:ACROSS THE SEA)は1968年に出版されたゴフスタイン初期の傑作です。これまで日本未翻訳でしたが、女優・石田ゆり子の初の翻訳、佐々木美香のデザインで50年以上の歳月を経て蘇ります。豪華BOX入りの限定版の『海のむこうで』BOXセットもあります。
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小さな小さな日常のなかに
幸せは宿っていて
その一瞬に集中して生きている子供達の時間は
不思議なくらい永遠なものとして
心に刻まれる。
その一瞬を切り取った物語。それが
私の思うゴフスタインの世界なのだ。
(石田ゆり子 「あとがき」より)
---(この本について)---
おじいさんと私が時空を超えて出会う話からはじまり、ひと気のない風車に現れた
食いしん坊な鳥のお話で幕を閉じます。収められた5つの物語には、明確なつながりはなく、海と、空のイメージを軸に、私たちそれぞれの記憶が重なって、まるでカスタムメイドのように物語が作られていきます。ゴフスタインの実験性と心がさらわれていく浮遊感、はにかむようなユーモアが混在しています。
感想・レビュー・書評
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ページをめくるごとに、おなかの辺りが空っぽになっていくような。ほんとに飾りけのない世界です。原作は1968年、50年以上も前なんですね。
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アメリカの絵本作家エム・ビ-・ゴフスタインさん(1940-2017)の〝日常の小さな幸せ〟の息づかいが伝わってくるような世界を、女優の石田ゆり子さんが、シンプルな言葉を連ねて翻訳された、愛おしく穏やかな気持ちに憧れるひとへの贈り物。 (原題は 『Across the Sea』)
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無駄なものが一切ない、削ぎ落とされた1冊。
シンプルすぎるのですが、読む人、読む時期やコンディションによって捉え方は任されているのだろうなと思いました。
子供の純粋な心で読むとこの本はどんな風に映るのだろう、そんなことを考えながら。
折を見て読み返したい1冊になりました。 -
つつましやかな人々のまわりに広がる余白は、楽譜でいうと休符みたいなもの。大きな間(ま)にあるのは、遠く離れているけれど、心の真ん中に住んでいる人のことを想う時間。嬉しくて、頬に笑みが生まれるまでの時間。耳もとで囁かれた「アイ・ラブ・ユー」の余韻。時には、ページの端に座って、なんでもない一日の続きを想像してみたり。
シンプルな言葉とシンプルな線。だからきっと、そこに含まれる感情はカラフル。
今日という日の景色が、波間にゆられ、ゆられ、いつか海のむこうにいるあなたの記憶に咲くように。幸せと喜びを束ねた花束を贈ろう。 -
女子栄養大学図書館OPAC▼ https://opac.eiyo.ac.jp/detail?bbid=2000059279
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表紙の触り心地もよい
シンプルですき
あとがきに感動。 -
シンプルで美しい絵と、あたりまえのように、するりと入ってくるシンプルな言葉。
帽子をかぶったリス、かわいいな。
作:M.B.ゴフスタイン、訳:石田ゆり子、デザイン:佐々木美香 -
手元に置いておきたい 何度も読み返したいから購入しようと思う 石田ゆり子さんのあとがきがあたたかく真理をついていて涙が出そうになった
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M.B.ゴフスタイン「海のむこうで」は1968年に出版されたゴフスタイン初期の傑作です。これまで日本未翻訳でしたが、女優・石田ゆり子の初の翻訳、佐々木美香のデザインで50年以上の歳月を経て蘇りました。優しい気持ちになれる絵本です。
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これは表装が布なのだろうか、図書館で借りたのでその手触りが感じられず残念だが、とてもすてきな装丁になっている。いくつかのお話が入っている形。イラストもかわいらしく、シンプル。
石田ゆりこさんが訳したということだが、シンプルな原文を生かすためのシンプルな訳にされたということがよくわかる。個人的には「それから」「そして」という接続語に少し違和感を感じたのだけれど……。
『風車』という最後のお話のシャレ、自分が訳すとしたらどうするだろうか……難しいよね。これ以外考えにくいかなぁなどと、いろいろ考えてしまった。でも、意外な展開で好き。
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著者プロフィール
M.B.ゴフスタインの作品






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