- 本 ・本
- / ISBN・EAN: 9784910731025
感想・レビュー・書評
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音楽をやるほど幸せなことはない
父の語り聞かせでピアノを始める
アイノラ初訪問
フィンランドでの生活を始める
あくまでも自然体で
メイ演奏家・空想家・先駆者
ファンクラブの誕生
白夜の国から日出ずる国へ
館野らしい心象風景
孤独に耐え、自力で成長する
音を超えた音楽の世界
言葉では説明できない魂のこもってもの
かくて円環が閉じようとしていた
泉の容態はいかに
再び、ひまわりの海へ
あなたのピアニストとしての人生は終わった
大きな弧を描く
音楽は私に刻まれた年輪のようなもの
色彩の対位法のような演奏技術
喪失感と冷たい北風
示された安全な道を行くのではなく
左手を頼りに
貨物列車のピアニスト -
ピアニストの舘野泉さんの誕生(前)から2022年までの生きざまを著者であるフィンランド人が、舘野さんに関わったさまざまな人に取材し、ご本人にも取材し、コンサート・演奏会の評や舘野泉さんご自身の著書を通して分析しまとめた評伝。
生きた時代、育った環境は色濃く投影されていることも感じます。芸術に限らず、創造することを生業としている人たちの生きることへの向き合い方は不可思議なところがあるのだけれど、それが感覚的に感じ取ることができるのもこの本の魅力。
後進を育てること、文化を広めること、新しい物事に挑戦し続けることってなんなのだろう?と試行錯誤することも多々あるのですが、分野に関わらず、共感できることも多いことにも気づきました。
フィンランドで出た本の翻訳版なので、日本にいる日本人が読むと、あれ?と思うこともありますが、そこは、脳内変換で乗り切れます。
五十嵐淳の作品





