- Amazon.co.jp ・本 (216ページ)
- / ISBN・EAN: 9784910959054
作品紹介・あらすじ
韓国・ソウルで独立系書店「私的な書店」を運営している店主チョン・ジへさんの初エッセイ。
読者から編集者へ、編集者から書店員へ、書店員から図書館スタッフへ。
場所と役割を変えながらもずっと本に携わる仕事をしてきた彼女がたどりついた先は、
本屋でお客さんに本を処方する「たったひとりのための本屋」だった。
好きな仕事を自分らしく、楽しんで、持続可能な方法で続けていくために悩んでいる
すべての人に贈る彼女からのメッセージ。
本屋運営の喜びと葛藤のなかに小さなヒントが隠されている。
感想・レビュー・書評
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韓国で小さな書店を始めた方のエッセイ。私的な書店というのは事前予約で本を処方する、薬局のようなイメージということが分かった。面白い試みだと思う。日本でいう一万円選書に近いものだろうか。既存の枠にとらわれず、ユニークな発想をする人はどこの国にもいるんだなあと思った。
また、韓国でも日本でいう独立系書店ムーブメントがあることを知った。
通販で買えば割引、ポイント、即配達などがあるなか、あえて自分のお店で買ってもらうことの意味を考えながら、模索しながら続けて、今も形を変えながら本屋をされている。本が好き、本を売ることが好き。本と本屋への愛を感じる1冊だった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
韓国で本が好きなひとりの女性が出版社の編集者から書店員を経て小さな書店の店主になる。その店はひとりのお客さんとの対話の中から処方するように本を選んで提供する。この経営理念に至る過程を、優しい言葉で紡ぎながら、その行間から迷いや葛藤も垣間見えてくる。決して容易くない書店運営を彼女の心身と向き合いながらどうやって持続させていくか、この書籍こそ彼女の問診であり処方をするのは私たちではないのか。この倒錯したような世界が頁をめくるごとに広がっていく。そして優しさがそこに宿っている。
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韓国で、予約制スタイルでひとりひとりお話しながら、オーダーメイドされた本を処方する本屋さん「私的な書店」をされているチョン・ジヘさん。
幼い頃から本好きで、編集者、そして書店員、そして本屋店主となります。
自営業で本屋さんを続ける苦労と苦悩。
それでも、自分の選んだ本が誰かの人生を変えるかもしれない、元気づけるかもしれないという思いで、本を選び続けるチョン・ジヘさんの姿に本当に励まされます。
K-Bookフェスで私はチョン・ジヘさんと直接お話をしながら、この本を手に取りました。
気さくで温かい雰囲気のチョン・ジヘさん。
私もぜひいつか本を処方していただきたいな。
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チョン・ジヘ×原田里美×内沼晋太郎「好きなことを続けていく方法」『私的な書店─たったひとりのための本屋─』(葉々社)刊行記念 – 本屋 B&...チョン・ジヘ×原田里美×内沼晋太郎「好きなことを続けていく方法」『私的な書店─たったひとりのための本屋─』(葉々社)刊行記念 – 本屋 B&B(2024/11/24)
https://bookandbeer.com/event/bb241124a_book/2024/11/25
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