つぐなうために 受刑者が見た修復的司法の真実と光

山田由紀子 AKIRA

• 新科学出版社 (2020年8月25日発売)

感想・レビュー・書評

[oldcat31さんの感想 · 2021年8月25日]

　この本で修復的司法の現状と課題がすべてわかるわけではないが、犯罪の加害者も「気づき」によって、更生でき、それにより被害者も救済できるということへの（ほのかな）希望を抱ける一冊。
　それにしても、ＡＫＩＲＡ氏は立派だが、氏のように受刑中の様々な出会いという偶然がないと、犯罪の加害者の立ち直りが難しくなるという「不公平さ」は、国や社会全体が考えるべき問題だと思う。