浮かびあがる

  • 新水社
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784915165559

感想・レビュー・書評

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  • 舞台になるカナダ奥地の湖水地方のように荒々しくて冷たい感触がする本だった。わかりづらいけれどこれはわかりづらくていい話。ヒロインが自分を取り戻そうとする過程が苛烈で恐ろしかった。再生とはこういうものか。

    いやなことをされるの自体もいやだけれど、「いやなことをされた」と感じるのはもっと辛い。そこで変質してしまった自分の一部はどうしても手当てしなくてはならない。そうしなければどこにも行けないから。でもそれがどれだけ大変なことか。自分を作り変えるのに、どれだけのエネルギーと時間が必要なことか。

  • 決して読みやすいストーリーではないが、読み進むにつれてテーマが文字通り「浮かびあがる」。余韻が素晴らしい。

  • 小樽商科大学附属図書館蔵書検索OPAC
    https://webopac.ih.otaru-uc.ac.jp/opac/opac_link/bibid/OJ10008195

    著者はブッカー賞を受賞したカナダのマーガレット・アトウッド氏です。 2014年に始動したノルウェー「未来の図書館」計画・・・100年後にしか読めない100冊。の記念すべき一人目の著者です。ちょっと気になりませんか。

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著者プロフィール

マーガレット・アトウッド(Margaret Atwood):1939年カナダ生まれ、トロント大学卒業。66年にデビュー作『サークル・ゲーム』(詩集)でカナダ総督文学賞受賞ののち、69年に『食べられる女』(小説)を発表。87年に『侍女の物語』でアーサー・C・クラーク賞及び再度カナダ総督文学賞、96年に『またの名をグレイス』でギラー賞、2000年に『昏き目の暗殺者』でブッカー賞及びハメット賞、19年に『誓願』で再度ブッカー賞を受賞。ほか著作・受賞歴多数。

「2022年 『青ひげの卵』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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