情報処理2013年12月号別刷「《特集》オープンデータ活用」

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  • Amazon.co.jp ・本 (46ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784915256103

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  • オープンデータに関する概念と、その取り組み事例を簡潔にまとめてあり、理解を深めるのに有益だった。

    オープンデータは、ビッグデータとは異なり、また単に公開されたデータという概念とも異なる。

    Linked Open Data(LOD)の5原則にあるように、データが汎用性のある形で公開されていることや、ある程度タグ付けや構造化がなされており、それらを用いることで有益な分析や意思決定ができるようになるものだ。

    主に政府のデータや学術的なデータなど公共性のあるデータがイメージされることが多いが、民間の商取引や交通などのデータも、オープンデータ化することで付加価値を生むような分析ができる可能性は大きいだろう。

    一方で、そのようなデータを整備するにあたっては、統一的なデータフォーマットの開発や利用に関する著作権の問題など、様々な課題もあることが分かった。

    また、データを整理するにあたりある程度自動化を図ることもできるが、利用目的によっては人権や安全にかかわるためその分類や集計に誤りが許されないケースもあることから、利用シーンによって活用できるデータの範囲は大きく異なってくるだろうということも感じた。

    ビッグデータを機械学習により分析するデータマイニングのような手法が昨今ではよく注目されているが、一方で、構造化され、汎用性が高い形式を持ち、かつ公開された情報の蓄積も、重要な政策課題であると思う。

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