ハリー・ポッターと賢者の石 (1)

  • 静山社
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  • Amazon.co.jp ・本 (464ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784915512377

作品紹介・あらすじ

ハリー・ポッターは孤児。意地悪な従兄にいじめられながら11歳の誕生日を迎えようとしたとき、ホグワーツ魔法学校からの入学許可証が届き、自分が魔法使いだと知る。キングズ・クロス駅、9と3/4番線から紅色の汽車に乗り、ハリーは未知の世界へ。親友のロン、ハーマイオニーに助けられ、ハリーの両親を殺した邪悪な魔法使いヴォルデモートとの運命の対決までの、息を飲む展開。9歳から108歳までのファンタジー。

感想・レビュー・書評

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  • 日本でこの第1作目の「賢者の石」が出版されたのが1999年とのことなので、もうずいぶん前だけれど、その初出版からそんなに経っていない頃に、貸してもらって読んだ記憶がある。なので、正確に記すと、今回は再読。続編も途中までは借りていたと思うけれど、どこまで読んだかはもう覚えていない。(あの頃私にハリーポッターシリーズを貸してくれたあの子は元気かな~)

    そんな私はUSJを訪れたい際に突然気になった。ハリーポッターはなぜここまで人気なんだろうと。USJにはこんなにも立派なハリーポッターの世界があって、みんな嬉しそうに長い丈のガウンを羽織り、手には杖・・・。なにやら東の方にも新たなハリーポッター施設ができたようだし・・・。「好きな人は好き」、と言ってしまうとそれまでだけど、これだけの人を惹きつけるということはやはり何か大きな魅力があるのだろう。・・・知りたい。もう一度読みたい・・・。ということで、「呪いの子」までの全巻を大人買い(中古)!少しずつ読み進めていこうと思います。

    で、さっそく記念すべき第1作目「賢者の石」を読み終えた。いやー、おもしろかった。感想、浅っ。でも、本当におもしろかった、というのが一番に出てくる感想なのだ。とてもおもしろくて不思議で魅力的な世界に連れて行ってもらったという感じだった。普段書籍を読んで、「この本の映画が見たい!」とはまずほとんど思わないんだけど、今回は「映画、見なきゃ」と思った。ホグワーツでの食事のシーンや、ハリーがシーカーとして活躍するクィディッチの試合、ユニコーンの銀色の血などあげだしたらキリがないけれど、私の想像力が追いつかないので、映像で見てみたい。映像で見たらまた違った発見や感動があるに違いない!

    映画を見たいという方向へ、ちょっと脱線しました。気を取り直して。

    両親が亡くなり、預けられた先の親戚のうちで虐げられ、暗く淋しい日々を送っていた少年の目の前に突然、別の人生への扉が現れる!王道のストーリーだけど、この序章がまたいいのでしょうね。そして、ハリポタファンにとっては「なんだ、そんなこと当たり前じゃん」というレベルかもしれないけれど、キングスクロス駅の「9と3/4番線ホーム」という設定が素敵すぎる。キングスクロスが実在する駅というのが良いのだと思う。このハリーポッターの世界は、私たち読者とは全然違う世界というわけではなく、もしかしたらあなたが気づいていないだけで、すぐそばから魔法の世界は広がっているかもしれないんだよ、と言われているようで、とてもいい。しびれる。

    ホグワーツに入学してからのハリーは生き生きと冒険し、勉強し、そして活躍し・・・。ハリーの行動にワクワクドキドキさせられる。それに、ホグワーツの教師たち、友人たち、それぞれのキャラクターも詳細に魅力的に描かれていて、大人でも惹きつけられる。
    そして、両親が実は偉大な魔法使いで、ハリーも魔法界では有名人で、これはまさしくシンデレラストーリーかと思いそうになるところで、ハリーが過酷な運命を背負っていることもだんだんとわかってくる。この1作目はすごくうまくまとめられたストーリーだと思った。

    ここからシリーズとして、さらにストーリーと世界が広がっていくところがまたすごい。と思っていたら、訳者のあとがきを読んで驚いた。作者のJ.k.ローリングは最終巻である第7作目を先に書き終えて、1作目に取り掛かったということ。つまり、ちょっとした思いつきで第1作目が生まれ、なんだかんだ世界が広がり、シリーズが続いていったわけではなく、綿密な下調べ、構成、筋書きがあってこのハリーポッターシリーズが出来上がったということ。ま、それは私の思い込みとは違ったというだけであって、読む側としてはどのようにシリーズが積み上げられようが、素晴らしいものは素晴らしい。ということで次作も楽しみ。さっそく読み進めよう!

  • およそ20年ぶりの再読。
    映画「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」を観るにあたって、ハリーポッターシリーズのDVDを最初から鑑賞していた。
    で、原作も読み返したくなって、読み始めた。
    実は当時の私、「炎のゴブレット」までしか読んでいないので、今度こそ最後まで読みたいな。

    そして、もちろん面白い!
    児童向けだから、文章も読みやすい。
    ただ、登場人物が多いから大変(^_^;)

  • 満を持しての着手となった大ベストセラーの一作目。
    映画が先か?小説が先か?で云えば明らかに映画が先だったわけだが、読んでみるとなるほど、映画は小説の内容を余すところなく捉えており、小説ファンにしてみればかなりよい出来だったのではないかと思われた。

    映画が先の場合、小説の登場人物は全て俳優にインプリントされるわけでこれが便利なのか不便なのかよく判らない。私の場合は全然抵抗なく物語に入っていけたし、俳優もイメージ通りだった。
    内容といえば、やはりこれは長く続くシリーズのイントロダクションの要素が強いのだが、ローリングの手腕は布石を全体に散りばめており、読書に対する発見や驚きを読者にきちんと提供している。これは確かに子供に受けるわけだ。
    ニコラス・フラメルの謎なんて結構驚いた。あからさまに冒頭に書いているのだから。これもミステリを重んじる英国の風土が作者にも根付いているのだろう。

    魔法の道具の使い方も物語と融合しており、とても素人が書いたものとは思えない。スネイプの使い方が非常に上手く、恐らくはこの最後の敵の正体とスネイプの二面性が読者に大いに受けたのであろう。

    で、私だが、やはり映画を先に観ると、登場人物のイメージがすんなりと頭に浮かぶものの、ストーリーが頭に入っているものだから、面白さは半減した。
    というより、映画がかなりよく作られていることを再認識したというのが正解か。この後の2作も同様の印象を持つのだろう。第4作目の『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』が真に評価を与えるに値する作品だろうから、それまではこんなところか。

  • それこそ本が壊れる寸前まで読み返した本。
    はじめて読んだときにまだ小学生だったから、自分もホグワーツから入学届が来るかもしれないと思って、11歳の夏休みは毎日郵便受けを覗いていた。
    児童書で魔法という題材なのに、少し現実も残っている、そのバランスが好き。

  • 若い時に読んで以来の再読。
    ファンタジーを現実的に描き、夢と希望に溢れた素晴らしい作品です。
    映画を既に観てしまっているのでネタバレはしていますが、、細かい描写や伏線を拾いながらこの先のシリーズも読み進めます!

  • 本を読んでから映画を観たけどすごく映画が省略されていた。クィレル先生がヴォルデモートの弟子だと本の17章、二つの顔を持つ男で初めて知って驚いた!

  • 素晴らしいファンタジー作品でした。
    読み始めると止まりません!
    物語はダーズリー家から始まり、ハリーのボグワーツ校での仲間との素晴らしい生活が、読み手の心を惹き込ませます。
    ハリー,ロン,ハーマヨニー,ネビルたちの勇気ある仲間思いの行動に、胸が熱くなりました。
    次巻も楽しみです

  • 自分にもいつかフクロウ便が来ると思ってました

  • 賢者の石から死の秘宝まで通して2回読んだが、死ぬまでの間にまだまだ何度でも読み返したい作品。
    読んでいる間は素晴らしい魔法の世界に入り込み、魅力的な登場人物達と触れ合うことができる。
    ラストが近づいてくると毎回、「読み終わりたくない・・・このままずっとこの本の中の世界にいたい・・・」と思う。
    死の秘宝では、賢者の石の初期段階から伏線や構成が緻密に計算されているということに気付かされ、感動を覚える。

  • 映画はシリーズ通して見たけど、原作は炎のゴブレットまでしか読んでなかったので読み直すことにしました。

    ファンタビのニュート、グリンデルバルドやニコラス・フラメルの名前、こんな序盤で出てきてたんですねー。

    初版刊行から既に20年経ってるなんて驚き。
    大人になっても楽しめました。

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著者プロフィール

J.K.ローリングは、記録的ベストセラーであり多数の賞を獲得した「ハリー・ポッター」シリーズの著者。世界中で愛読された本シリーズは、これまで累計5億部以上を売り上げ、80カ国語に翻訳された。8部作の映画は大ヒットを記録。著者は『幻の動物とその生息地』に着想を得て、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の脚本を執筆。この作品を皮切りとして、5部作の映画シリーズの公開が始まった。J.K.ローリングはまた、『ハリー・ポッターと呪いの子 第一部・第二部』の舞台も手掛けている。この作品は、2016年夏にロンドンのウェストエンドで初演され、2018年春にはブロードウェーでも上演された。2012年、J.K.ローリングはウェブサイト〈ポッターモア〉を開設。このサイトでは様々なコンテンツや記事、J.K.ローリングによる書下ろし作品を楽しむことができる。他、一般書『カジュアル・ベイカンシー 突然の空席』を執筆したほか、ロバート・ガルブレイスのペンネームで犯罪小説を発表している。これまで、大英帝国勲章、レジオンドヌール勲章、ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞など、いくつもの賞を受賞してきた。

「2020年 『イッカボッグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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