ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)

  • 静山社
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  • Amazon.co.jp ・本 (1008ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784915512575

感想・レビュー・書評

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  • 全7巻で完結するこのシリーズ。その6巻目ということで、ストーリーも大きな佳境に差し掛かり、シリーズの大転回を迎えた。

    先に書きたいことから書こう。
    本作のサプライズは何といってもダンブルドアの死だろう。しかも常々自らの信念に基づいて信頼していたスネイプの手に寄ってその命が絶たれるという悲劇的な結末はこのシリーズでも名シーンの1つに挙げられるだろう。あのダンブルドアが懇願する、これが今でも胸に響いている。

    しかし、この展開でスネイプというキャラクターが立ちまくったのも確か。謎のプリンスの正体が彼だったのも一助だろう。今までのスネイプはネチッこい復讐魔、かつてのいじめられっ子だったのが、死喰い人の恐るべきリーダーの地位まで上りつめた感がした。

    しかし本作はシリーズにおいて大いなる変化をもたらしてはいるが、プロットに複雑さが無いのは残念。今までのシリーズでは知的好奇心を揺さぶられるミステリ趣向が凝らされていたが、今回はごく平板に語られているのではないか。

    確かに冒頭のスラグホーンの教師勧誘の策略、ダンブルドアの出張と怪我の謎、トンクスの変わりよう、ヴォルデモートの秘密、スラグホーンから消された記憶を取り戻す方法など、知的ゲームのような趣向が無かったわけではないが、どれも小粒。死喰い人の手によるホグワーツ壊滅という結末に向かうストーリーの太い幹の細い枝葉でしかない。

    実は今までダンブルドアという人物について私なりに憶測していた事がある。
    それは真の悪は彼ではないかという事。
    しかし本作でその目論見は脆くも崩れ去ってしまった。

    そして今までシリーズに散りばめられてきたハリーの心の奥底に眠るどす黒い存在。これが最終巻でどのように明かされ、結末にどんな寄与をするのか。
    私は今までのシリーズの設定をすべてひっくり返す驚きを期待しているのだが、ダンブルドアが善人として亡くなってしまった今、あまり期待はせぬ方がよいのだろう。

    さて本巻でいよいよホグワーツは閉校の危機にさらされてしまった。最終巻では今までと違う展開で物語が語られるだろう。これは5巻において不死鳥騎士団が結成された際に私が予想した展開ではあるが、意外と遅かった思いはある。

    ヴォルデモートの分霊箱の撲滅、スネイプとの闘い、ヴォルデモート卿との最後の対決、そしてマルフォイとの関係はどのようになるのか?
    これら全てを果たして7巻だけで網羅できるのだろうかといういらぬ懸念がある。7巻は3分冊となるかもしれない。ようやくこの大ベストセラーのシリーズが次で終末を迎える。

    一読者としてはシリーズを読み通したものだけが味わえる至福を提供してくれる事を期待して止まない。

  • 謎のプリンスの正体があの人だったとはっ!
    しかも、ダンブルドア先生がっヽ(´Д`;)ノ

  • 魔法学校6年生になったハリーポッターの物語。ダンブルドアの死の影響、そしてスネイプの真意など、最終決戦に向けて何がどう波及していくのかが楽しみな終わりかただった。

  • もうね、6巻(これ)の終わりから7巻の頭までずっと号泣ですよ…

  • ヴォルデモードの生い立ちの
    秘密が明らかになる。
    それに伴い、倒し方も。
    しかし、その代償にダンブルドアが…。

    やるっきゃない!
    って感じの終わり方だった。
    今回は、冒険というより状況説明的な流れだった。

    次巻で最後だ、ハリー。
    大団円に向けて頑張ってくれ!!

  • 買ったまま読んでなかったので…どんどん暗くなっていきますね、笑!

  • 恩師の衝撃的な死。というより、そこにたどり着くまでの展開に必然性、合理性を感じなくて、唐突感が否めなかった。思慮深い偉大な魔法使いには、ヴォルデモードの野望を打ち砕くという目的を果たすために深遠で壮大な計画があった!と思える展開が最終巻で示されるかどうか、期待したい。

  • (上巻)
    ハーマイオニーが助言・忠告しているのに、ハリーは聞く耳持たず・・。その辺りは全く成長してない。そこがハリーの長所とも言えるのかもしれないけど。

    (下巻)
    どんどんハリーが性格悪いやつに思えてくる。周りがいい人すぎるんだよなぁ。

  • 全て読み映画も全て読み

  • ダンブルドアー

著者プロフィール

J.K.ローリングは、記録的ベストセラーであり多数の賞を獲得した「ハリー・ポッター」シリーズの著者。世界中で愛読された本シリーズは、これまで累計5億部以上を売り上げ、80カ国語に翻訳された。8部作の映画は大ヒットを記録。著者は『幻の動物とその生息地』に着想を得て、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の脚本を執筆。この作品を皮切りとして、5部作の映画シリーズの公開が始まった。J.K.ローリングはまた、『ハリー・ポッターと呪いの子 第一部・第二部』の舞台も手掛けている。この作品は、2016年夏にロンドンのウェストエンドで初演され、2018年春にはブロードウェーでも上演された。2012年、J.K.ローリングはウェブサイト〈ポッターモア〉を開設。このサイトでは様々なコンテンツや記事、J.K.ローリングによる書下ろし作品を楽しむことができる。他、一般書『カジュアル・ベイカンシー 突然の空席』を執筆したほか、ロバート・ガルブレイスのペンネームで犯罪小説を発表している。これまで、大英帝国勲章、レジオンドヌール勲章、ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞など、いくつもの賞を受賞してきた。

「2020年 『イッカボッグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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