ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)

  • 静山社
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感想 : 919
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  • Amazon.co.jp ・本 (1008ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784915512575

作品紹介・あらすじ

ヴォルデモートの復活のせいで、夏だというのに国中に冷たい霧が立ち込めていた。そんな中を、ダーズリーの家にダンブルドアがやって来るという。いったい何のために?そして、ダンブルドアの右手に異変が……。17年前の予言は、ハリーとヴォルデモートとの対決を避けられないものにした。過酷な運命に立ち向かう16歳のハリーに、ダンブルドアの個人教授が始まる。

感想・レビュー・書評

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  • 謎ねプリンスが誰なのかな?とずっと思いながら見ていました。

  • 暗い。
    そして展開がぐっと変わる。
    ショッキングな内容で個人的には暫く立ち直れない。
    子供に読ませるには最高のシリーズ、導きの書みたい。
    大人もここまで読んだらさすがに胸を打つものがありますし、日常生活において忘れがちな大切なものもはっきりと解ると思う。
    圧倒的な迫力と魅力的な展開。
    こういった本はめっきりおざなりになり久しぶりに読みましたが夢中になって読んだところを感じると、やはりここまでスケールが大きいファンタジー小説はなかなか無いと思う。
    妙なリアリティを感じるのは魔法使いたちの日常と、私たちマグルの日常の共通点が多いからだと思う。
    名作だと思う。

  • 全7巻で完結するこのシリーズ。その6巻目ということで、ストーリーも大きな佳境に差し掛かり、シリーズの大転回を迎えた。

    先に書きたいことから書こう。
    本作のサプライズは何といってもダンブルドアの死だろう。しかも常々自らの信念に基づいて信頼していたスネイプの手に寄ってその命が絶たれるという悲劇的な結末はこのシリーズでも名シーンの1つに挙げられるだろう。あのダンブルドアが懇願する、これが今でも胸に響いている。

    しかし、この展開でスネイプというキャラクターが立ちまくったのも確か。謎のプリンスの正体が彼だったのも一助だろう。今までのスネイプはネチッこい復讐魔、かつてのいじめられっ子だったのが、死喰い人の恐るべきリーダーの地位まで上りつめた感がした。

    しかし本作はシリーズにおいて大いなる変化をもたらしてはいるが、プロットに複雑さが無いのは残念。今までのシリーズでは知的好奇心を揺さぶられるミステリ趣向が凝らされていたが、今回はごく平板に語られているのではないか。

    確かに冒頭のスラグホーンの教師勧誘の策略、ダンブルドアの出張と怪我の謎、トンクスの変わりよう、ヴォルデモートの秘密、スラグホーンから消された記憶を取り戻す方法など、知的ゲームのような趣向が無かったわけではないが、どれも小粒。死喰い人の手によるホグワーツ壊滅という結末に向かうストーリーの太い幹の細い枝葉でしかない。

    実は今までダンブルドアという人物について私なりに憶測していた事がある。
    それは真の悪は彼ではないかという事。
    しかし本作でその目論見は脆くも崩れ去ってしまった。

    そして今までシリーズに散りばめられてきたハリーの心の奥底に眠るどす黒い存在。これが最終巻でどのように明かされ、結末にどんな寄与をするのか。
    私は今までのシリーズの設定をすべてひっくり返す驚きを期待しているのだが、ダンブルドアが善人として亡くなってしまった今、あまり期待はせぬ方がよいのだろう。

    さて本巻でいよいよホグワーツは閉校の危機にさらされてしまった。最終巻では今までと違う展開で物語が語られるだろう。これは5巻において不死鳥騎士団が結成された際に私が予想した展開ではあるが、意外と遅かった思いはある。

    ヴォルデモートの分霊箱の撲滅、スネイプとの闘い、ヴォルデモート卿との最後の対決、そしてマルフォイとの関係はどのようになるのか?
    これら全てを果たして7巻だけで網羅できるのだろうかといういらぬ懸念がある。7巻は3分冊となるかもしれない。ようやくこの大ベストセラーのシリーズが次で終末を迎える。

    一読者としてはシリーズを読み通したものだけが味わえる至福を提供してくれる事を期待して止まない。

  • 謎のプリンスとの繋がり
    あんな風にスネイプと対立してしまって
    複雑な気持ちでした。

  • 「名前を言ってはいけないあの人」が蘇ったと、魔法省もついに認めざるをえない状況となり、魔法界は混乱の時代にあった。
    そんな中で、ハリーはマルフォイが死喰い人になったのではないかという疑念を抱くが、ロンもハーマイオニーも聞く耳をもたない。挙げ句に、ロンとハーマイオニーが冷戦状態に入ってしまう。
    そして。ハリーはダンブルドアの個人授業を受け始めるが......。

    2015年9月3日、読了。
    物語も終盤を迎え、暗黒面が強く描かれています。ワクワクドキドキからはほど遠いものの、でも、ハリーポッター・シリーズを読破するのに避けては通れない道。
    ハリーたちの恋にも大きな進展がありますし、なによりも、ハリーは再び大切な人を失い、自らが戦う意味を知るのです。
    さぁ、次はいよいよ最終巻。
    そんなタイミングで作者がTwitterで、ハリーの息子がホグワーツに入学したことをつぶやいたとか。
    ハリーの息子たちの物語、ぜひ読みたいものですね。

  • 謎のプリンスの正体があの人だったとはっ!
    しかも、ダンブルドア先生がっヽ(´Д`;)ノ

  • ジニー、切ない…

  •  わかっていてもこの喪失感。シリーズ再読の度に1〜5巻に永遠に生き続けていることに安心し、この6巻で大号泣する。ハリーへの信頼の言葉が胸に染みる。悲しい結末とヴォルデモートの復活に加え、双子ももうホグワーツにはいないので暗い雰囲気が終始漂うが、いつまでも子どもっぽいロンやルーナなどがユーモアを振り撒き、少し明るくしてくれるのが良い。
     『謎のプリンス』のタイトルは個人的にしっくり来ない。直訳もちょっと違うのはわかるが、半純血という意味と半分プリンスという意味は「謎」では表現できないかと。秀逸な訳も多いが世界観を壊すほどの殺意を覚えた訳もあるので、やはり頑張って原書で読むべきだろうか。

  • あまりにも辛い。
    何度経験しようとも、大切な人との別れには耐え得ない。
    それぞれがそれぞれにあまりにも重いものを抱え、より良い未来を見据えている。
    その先に光明がある限り、きっと未来はどうとでもなる。

  • 前巻の暗い展開から、すこしホッとする展開で安心して読み進められた。ハリーたちみんな思春期なんだなあ…少年から青年への心の移り変わりがうまく描かれていて、何だか私も感傷的になりました。笑 これからのストーリー展開に必要なエピソードがちらほら。

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著者プロフィール

J.K.ローリングは、記録的ベストセラーであり多数の賞を獲得した「ハリー・ポッター」シリーズの著者。世界中で愛読された本シリーズは、これまで累計5億部以上を売り上げ、80カ国語に翻訳された。8部作の映画は大ヒットを記録。著者は『幻の動物とその生息地』に着想を得て、『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』の脚本を執筆。この作品を皮切りとして、5部作の映画シリーズの公開が始まった。J.K.ローリングはまた、『ハリー・ポッターと呪いの子 第一部・第二部』の舞台も手掛けている。この作品は、2016年夏にロンドンのウェストエンドで初演され、2018年春にはブロードウェーでも上演された。2012年、J.K.ローリングはウェブサイト〈ポッターモア〉を開設。このサイトでは様々なコンテンツや記事、J.K.ローリングによる書下ろし作品を楽しむことができる。他、一般書『カジュアル・ベイカンシー 突然の空席』を執筆したほか、ロバート・ガルブレイスのペンネームで犯罪小説を発表している。これまで、大英帝国勲章、レジオンドヌール勲章、ハンス・クリスチャン・アンデルセン文学賞など、いくつもの賞を受賞してきた。

「2020年 『イッカボッグ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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