教科書と近代文学 (「羅生門」「山月記」「舞姫」「こころ」の世界)
- 秀明大学出版会 (2021年6月10日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (136ページ)
- / ISBN・EAN: 9784915855443
感想・レビュー・書評
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日本近代文学館の四回の企画展の展示を書籍化。
『羅生門』『山月記』『舞姫』『こころ』
実際に見に行きたかったなー。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
日本近代文学館で、毎年夏に「教科書のなかの文学」と題して行っている展示4回分の内容が収録されています。
対象は、定番教材として国語の教科書への採用が多い芥川龍之介「羅生門」、中島敦「山月記」、森鴎外「舞姫」、夏目漱石「こころ」の4作品。
毎年夏に、近代文学館へこれらの展示を見に行って楽しんできましたが、ある意味その4つの展示が纏められた絵公式図録みたいな本です。
資料・図版も多数掲載されていますので(展示の時に見たモノ全部ではありませんが)、各展示が伝えたかったエッセンスみたいなモノは集約されて楽しめる一冊だと思います。
高校の授業を受けたのは遠い昔で、その内容も記憶の彼方の私にとっては、作品の文章だけを読んで受ける印象とは違って、この本で提示されるテキスト外の資料(直筆原稿から読み取れる情報や、当時の世情、その作品が書かれた同時期の作者の書簡…)からアプローチする視点がとても刺激的で面白かったです。
これを読むと、もう一度この4作品を読み返したくなりますね。
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著者プロフィール
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