泥かぶら

  • 瑞雲舎 (2012年9月11日発売)
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本 ・本 (48ページ) / ISBN・EAN: 9784916016959

感想・レビュー・書評

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  • 翠さんのブックリストからです。
    翠さんどうもありがとうございます!
    三作品とも全部拝読しましたが、この作品に一番感銘を受けました。


    さて、みなさんは、「うつくしい」 ということをどのように お考えでしょうか。

    これは、「泥かぶら」とよばれた、ひとりの女の子の  お話でございます。

    自分の顔が みにくいと 皆にいわれた 泥かぶらは 老人に
    「顔というのは かわるものだ」と教えられます。

    まず『自分の顔を はずかしいと思わないこと』
    『どんなときも にっこりとわらうこと』
    『ひとの身になって 思うこと』

    という三つのことを泥かぶらに教えますが、はたして泥かぶらは 自分の顔が人から美しいと言われることが あるのでしょうか…。



    この作品の文章を書かれたくすのきしげのりさんの、あとがきによると、
    『泥かぶら』は新制作座によって1952年の初演以来現在まで日本全国、海外において15000回以上も演じられてきた作品だそうです。

    この作品の訴えていることは「いじめの問題」ではなく「人間は本来、美しく、豊かに生きることを愛しているのです。そしてまた、それを主張する権利があるのです。どうか意欲を持ってください。意思を持ってください。意見を持ってください」という原作者の眞山美保氏の心の叫びだそうです。




    この作品は演劇用に作られた作品だということを「あとがき」により知りました。
    私も昔中学生の時、通っていた中学校に旅回りの劇団がやってきて学校の体育館で演劇を鑑賞したことをいまだに覚えています。
    とても感動して、その夜はよく眠れませんでした。
    この作品『泥かぶら』を観た子どもたちもきっと私と同じように感動したことだったろうと思いました。

  • 18分
    なんか…すごいものを読んだかもしれない。
    泥かぶらと呼ばれていじめられている女の子のお話。
    偶然出会ったおじいさんの言うことを健気に守って、悪人の心までもを改心させる。
    なんかこうやって書くと胡散臭いというか、綺麗事言ってるみたいで伝わらない感じがしてもどかしい!!
    人は心の持ちようでいかようにも美しくなれると言うことを教えてくれる。
    前に読んだ本で、40を過ぎたら自分の顔に責任を持てと書いてあった。
    今私の顔は人さまからどう見えているんだろう?
    美しくあったなら心の底から嬉しいと思う。

    • まことさん
      翠さん、こんにちは♪

      いつもいいね!ありがとうございます!
      翠さんのブックリストから3冊拝読させていただきました。
      絵本をたくさん...
      翠さん、こんにちは♪

      いつもいいね!ありがとうございます!
      翠さんのブックリストから3冊拝読させていただきました。
      絵本をたくさん読まれている翠さん。さすが目利きですね!
      私はレビューにも書きましたがこの作品に一番感銘を受けました。
      最後に演劇用の作品だったと知り、なるほどと思いました。
      2024/12/10
    • 翠さん
      まことさん、こんにちは(^^)
      こちらこそ、いつもありがとうございます♡
      そしてお褒めいただきありがとうございます╰(*´︶`*)╯♡
      この...
      まことさん、こんにちは(^^)
      こちらこそ、いつもありがとうございます♡
      そしてお褒めいただきありがとうございます╰(*´︶`*)╯♡
      この泥かぶら、本当に素敵なお話ですよね!
      いつか機会があったら演劇版も見てみたいと思う作品です(*^^*)
      2024/12/10
  • 主人公の泥カブラが最初の頃は嫌な顔ばかりしていたけど、老人の言葉で笑顔になったので、おじさんも優しくなりした。最後のおじさんからの手紙ではとても感動しました。

  • これは日本全国、海外で長く演じられてきた舞台劇を、くすのきしげのりさんが絵本化したものです。
    卑屈にならず、笑顔で親切にすることで心の泥を落とし、美しくなるという教え。
    泥かぶらと呼ばれた少女は、いつも笑顔で人のために尽くしているうちに、周りからは好感を持たれ人望も得ていく。
    そして美しい心で接することで、眠っていた町の人や人買いの男の良心までも目覚めさせていく。
    笑顔と親切は自分も周りの人も幸せにするんだなぁ。

  • オススメ

  • 何度よんでも心うたれる。人が美しくなるための3つのこと。自分の顔を恥ずかしいと思わないこと。どんなときでも、にっこりとわらうこと。人の身になって思うこと。これって難しいことかもしれない。
    でも、大切な事。

  • 「人はみな心についた泥をおとすことができれば、
     まっ白なうつくしいまごころが、
     おもてにもあきらかになるのでございます。
    …そう、心についた泥をおとすことさえできれば」

    (15分)

    子供たちよ、ぜひ一度は読んで、その固まった心を動かしてほしい。
    大人たちよ、ぜひ一度は子供たちに、人生のどこかで読み聞かせてほしい。
    人間は本来みな美しい。
    そんなメッセージを伝えてくれる絵本です。何度読んでも号泣します。

  • ほんとうの美しさとは何か?見た目ではないということを考えさせられる話です。

    去年、勤務校の芸術鑑賞会で新制作座のこのお芝居を観ました。
    女子には思うところがあったようです。

    そのお芝居が絵本になったとのこと。
    勤務校は高校ですが、この絵本は購入しようと思います。

  • コレは、母親としての評価。

    人間としての美しさに号泣。

  • 演劇で練られているから、説得力があるんだね。

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著者プロフィール

児童文学作家。1961年生まれ。徳島県鳴門市在住。鳴門教育大学大学院修了。小学校教諭、鳴門市立図書館副館長などをへて、児童文学を中心とする創作活動と講演活動を行う。絵本の主な作品に『おこだでませんように』(小学館)、『Life(ライフ)』(瑞雲舎)、『ええところ』(学研)、『ともだちやもんな、ぼくら』(えほんの杜)、『あなたの一日が世界を変える』(PHP研究所)、「いちねんせいの一年間」シリーズなど多数。2019年、新しい文学のスタイルにチャレンジした短編集『海の見える丘 あなたの未来へ贈る5つのものがたり』)(星の環会)を上梓。

「2020年 『5つの風の絵ものがたり(全5巻)』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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