昭和恋々: photo essay あのころ、こんな暮らしがあった

  • 清流出版
3.56
  • (3)
  • (4)
  • (8)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 51
感想 : 7
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784916028518

作品紹介・あらすじ

原っぱや露地では、べーごまやめんこ、あやとりや、ままごとで遊ぶ子どもたちの声が響き、家には夕餉の支度で忙しい割烹着姿の母親がいた…。名だたる名文家二人のエッセイと90余点の写真で、いま、鮮やかに甦る、昭和あのころ。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 山本夏彦と久世光彦という個性的な2人が、消えて行った「昭和」を語った本。当時の写真がたくさん載って、懐かしくも楽しい本。震災と高度成長が、それまで連綿と培って来た「日本」を消した。暮らしぶり、町並み、言葉・・・、本当に多くのもの、ことが消えている。
    私が、町を歩いてよく思うのは、まず「本屋」がなくなった。本当はポツポツとあった「古本屋」がなくなったことがもっと寂しい。それに「映画館」がない。場末のがつく映画館。フラッと入って3本立て、よく入った。
    久世光彦とは10歳若いが、自分は根っから昭和の人間なのだ。

  • 私より一回り上の久世光彦と大正生まれの山本夏彦の時代を懐かしんだ本!

  • 山本夏彦&久世光彦 著「昭和恋々」、1998.11刊行、2002.6文庫。昭和の暮らし。家には、柱時計、足踏みミシン、物干し台、掘りごたつ、七輪、縁側、蚊帳、行水、子守り・・・。外に出れば、駄菓子屋、紙芝居、ラジオ体操、出前持ち、路面電車、汽車・・・。

  • 作家の山本夏彦氏と、演出家で作家としても知られる久世光彦氏が、エッセイで昭和の暮らしをよみがえらせた。山本氏は「下宿屋」「髪床」「質屋」などを引き合いに戦前の東京の街を描き、久世氏は「入学式」「虫干し」「七輪」「障子洗い」といった季節の風物詩から戦中、戦後の庶民の生活ぶりを浮かび上がらせた。

  • あのあたりの雰囲気がすき。
    大変だったんだろうけど、昭和に生まれてみたかったです。

  • 久世さんは本当に昭和が好きだナーと思える一冊。写真とエッセイで昭和を語っているのは面白い。…が、戦前と戦後がごっちゃになってて少し気になった。むしろ戦前も昭和を知らない世代だから言えると思うが、戦前と戦後は違うモノだと思う。…まあ思い出は繋がっているモノだし、この本では成功だが。山本翁との対談もおもろい。

全7件中 1 - 7件を表示

著者プロフィール

山本夏彦
大正4年東京生まれ。コラムニスト、作家。「室内」編集・発行人。昭和22年『中央公論』に発表した「年を経た鰐の話」が坂口安吾らの目にとまり、注目を浴びる。その後、出版社勤務を経て昭和33年、月刊インテリア専門誌『木工界』(36年に『室内』と改題)を創刊し、以来編集に携わった。『週刊新潮』『文藝春秋』などにコラムを連載、一貫して、世相をするどく諷刺する辛口コラムを得意とした。昭和59年第32回菊池寛章を受章。
著書に『日常茶飯事』『編集兼発行人』『死ぬの大好き』『完本文語文』『「室内」40年』『私の岩波物語』などがある。平成14年に10月に死去した。

「2022年 『無想庵物語』 で使われていた紹介文から引用しています。」

山本夏彦の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
堀江 敏幸
村上 春樹
村上 春樹
遠藤 周作
梨木 香歩
吾妻 ひでお
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×