- Amazon.co.jp ・本 (202ページ)
- / ISBN・EAN: 9784916028518
作品紹介・あらすじ
原っぱや露地では、べーごまやめんこ、あやとりや、ままごとで遊ぶ子どもたちの声が響き、家には夕餉の支度で忙しい割烹着姿の母親がいた…。名だたる名文家二人のエッセイと90余点の写真で、いま、鮮やかに甦る、昭和あのころ。
感想・レビュー・書評
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山本夏彦と久世光彦という個性的な2人が、消えて行った「昭和」を語った本。当時の写真がたくさん載って、懐かしくも楽しい本。震災と高度成長が、それまで連綿と培って来た「日本」を消した。暮らしぶり、町並み、言葉・・・、本当に多くのもの、ことが消えている。
私が、町を歩いてよく思うのは、まず「本屋」がなくなった。本当はポツポツとあった「古本屋」がなくなったことがもっと寂しい。それに「映画館」がない。場末のがつく映画館。フラッと入って3本立て、よく入った。
久世光彦とは10歳若いが、自分は根っから昭和の人間なのだ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
私より一回り上の久世光彦と大正生まれの山本夏彦の時代を懐かしんだ本!
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山本夏彦&久世光彦 著「昭和恋々」、1998.11刊行、2002.6文庫。昭和の暮らし。家には、柱時計、足踏みミシン、物干し台、掘りごたつ、七輪、縁側、蚊帳、行水、子守り・・・。外に出れば、駄菓子屋、紙芝居、ラジオ体操、出前持ち、路面電車、汽車・・・。
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作家の山本夏彦氏と、演出家で作家としても知られる久世光彦氏が、エッセイで昭和の暮らしをよみがえらせた。山本氏は「下宿屋」「髪床」「質屋」などを引き合いに戦前の東京の街を描き、久世氏は「入学式」「虫干し」「七輪」「障子洗い」といった季節の風物詩から戦中、戦後の庶民の生活ぶりを浮かび上がらせた。
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あのあたりの雰囲気がすき。
大変だったんだろうけど、昭和に生まれてみたかったです。 -
久世さんは本当に昭和が好きだナーと思える一冊。写真とエッセイで昭和を語っているのは面白い。…が、戦前と戦後がごっちゃになってて少し気になった。むしろ戦前も昭和を知らない世代だから言えると思うが、戦前と戦後は違うモノだと思う。…まあ思い出は繋がっているモノだし、この本では成功だが。山本翁との対談もおもろい。