カムイブロートの食卓

  • 自然食通信社
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  • Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784916110084

作品紹介・あらすじ

とびきりの美味しさで全国にファンを広げる旭川・ベッカライ麦々堂。
つれあいの腕の確かさとお客さんに支えられて「パン屋のおかみ」がつとめられる、という著者を輝かせるもうひとつの居場所は、カラ松林を透明な風がわたるイカウシの山小屋。生き物たちとの無言の語らいの時間と、個性的な生き方を楽しむ友人たちとの交遊が育んだ、パンと、自然のいとなみと、北の暮らしをめぐる極上のエッセー。

感想・レビュー・書評

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  • この本を、わたしにプレゼントしてくれた友人は、著者の「葉っぱちゃん」の友人です。
    著者は、ある日パートナーの「むぎさん」が『パン屋になる!』宣言をし、本当にパン屋さんになって、北海道の旭川に天然酵母のパン屋『麦々堂』を開きます。その土地での、多くの人との出会いと、自然の中に暮らす豊かな生活。本当の贅沢とは、こういったことなのだと、気づかせてくれます。
    実際の葉っぱちゃんは、わたしもお会いしましたが、とてもシャイで、大勢でワイワイやるのは、どちらかというと苦手なタイプ。
    小柄で照れ屋な彼女ですが、内に秘められたパワーは凄まじく(ホメ言葉です)、きっとそんな彼女だからこそ、多くの出会いに恵まれ(人徳、ですね)、スローライフを堪能できるのでしょう。 ちなみにワタシは、本にも出て来る、アガペ農園(タマゴ屋さん)の「父さん」の、大ファンです! 静かで、いつもニコニコしていて、疾風のような「おっかぁ」とは対照的です(笑)。あ、おっかぁも、とってもサバサバして、裏表のないイイ人です。アガペ父さんは、「わたしも、ラブと暮らしてるんですよー」というわたしの話を、いっそう目を細めてニコニコ聞いてくれました。 どの人もとても個性的なのですが、共通しているのは皆、分別のある『おとな』ということかな。。。
    馴れ合い過ぎず、分をわきまえ、相手を思いやることを忘れない、そんな人たちです。 葉っぱちゃんの絵も、そんな彼女の人柄が、とてもよく出ていると思います。押さえた色調に、表情豊かな瞳。。。彼女の、生き物に注ぐ愛情が、満ち満ちています。スローライフに興味のある人、イヌ好き(特に、ラブ)な人、「その土地で採れたものを食べる」ことに興味がある人は、是非、手に取ってみて下さい。あ。それと、『麦々堂』のパンも、ヨロシク! 小麦の味がシッカリして、噛めば噛むほど美味しいです。わたしは、タマネギの入ったパンと、ハチミツの入った食パンが好きです〜!^^ 最近は、加熱も抗生剤もナシの、そのまんまの天然『ハチミツ』も、お店に置きはじめたようです。ハチミツはブームで、専門店もあり、種類も多いですが、ボトリングに際して『加熱』する場合が、ほとんどです。本当に、少しも加熱してないハチミツって、味が違うんですよー。わたしがいただいたのは「タンポポ」と「そば」なのですが、タンポポなんて、ちょっと苦みのある、キク科特有のたんぽぽの花の香りそのもの! ソバは個性的なので、ずっしり重い、ドイツ風の酸味のあるパンに合うように思います。

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著者プロフィール

1987年和光大学芸術学科卒。画家・イラストレーター・作家。そして旭川のパン屋「ベッカライ麦々堂」のおかみ。エッセイ集に『カムイブロートの食卓』(小社刊)。挿画の仕事として『りすのあかちゃん』(福音館書店)、『エマおばあさんとモミの木』(平凡社)。画家としても各地で個展を開催。

「2007年 『野のごちそう帖』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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