- Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
- / ISBN・EAN: 9784916199621
作品紹介・あらすじ
小中高一貫の大型校、木ノ花学園で事件は起きた。学園でいちばん古い校舎にある音楽室に、死んだはずの女の人が現れたという…。怪談の中心にいるのは、春休みに母を亡くした少女だった。事件を調べるのは、美人で巨乳の理事長木ノ花あざみによって作られた「本格推理委員会」だ。メンバーは学園一の知識を持つ委員長・桜森鈴音、空手部エースの先輩・楠木菜摘。そして委員会の最終兵器、全てを見通す「ただの勘」を持った木下椎である。あとは、俺・城崎修。普通の高校生、ただの使いっ走りだ。学校の怪談はやがて、過去の事件へとつながり、少女たちは心の歯車を狂わされていく。そして、理事長は言った。あなたが事件を解決するのだ、と。使いっ走りのこの俺が-。次世代青春小説&ミステリの扉がいま開かれる!第1回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。
感想・レビュー・書評
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本格推理委員会の本質はなんとなくわかったが話自体がわかりにくい。際立ったキャラの持ち主ばかりなのにそれが生かされて無い気がする。作者にやられたーと思った場面もあったし、若者(子供)が抱えている苦悩などもわかるのだが、心にしみて来ないのは、私が年を取り過ぎているからかも。
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ライトで読みやすい小説だと思います。本格推理かどうかは賛否があると思いました。
実はこの本はその当時は文庫本だったのですが、私が9歳の時に初めて自分のお小遣いで買って、人生で初めて読んだミステリ小説です。
引越しで失くしてから手元に残しておきたくてずっと探していたのですが、本屋さんにも古本屋さんでも見つからず…。先日、たまたま行った古本屋さんで見つけて買いました。
初めて読んだ推理物の本だからか、内容は割と覚えてました。16年振りにまた読めて嬉しかったです。 -
ライトノベルと言った感じ。
自分にはそこまで居心地がいい感じはしなかった。
高校に入学した主人公が理事長にはめられて推理委員会に入れられ、嫌々ながら推理をしていく話。
最後の謎解きと犯人は「ああなるほど」と思いつつあまり驚きはなかった。
主人公以外のキャラがあまり立ってない気がする。
カンで正解を引き当てるヒロインや、有能すぎる同級生、委員会仲間の人とか理事長。
それぞれキャラはあるのにあまりに使われていない感じが。
人気になれば続きが出て深掘りされていく感じだったかなっと思ってしまった。 -
何をもって本格ミステリとするか?深く考えるきっかけを与えてくれた作品だった。売り文句には『痛いほどに純粋な次世代青春&ミステリ!』と題しているが、青春とミステリの割合が8:1ぐらいだった気がしますよ。
本格推理と題しているのに冒頭から主人公の回想シーンで犯人は幽霊だったのかもしれないなどと言われたら、ミステリを期待して読み始めた自分にとってはかなりの打撃であった。その後も殺人が起こるわけでも傷害事件すら起こらずにひたすら幽霊にこだわった展開で物語は進んでいく。だが丁寧に登場人物の心理描写を描きながら事件の核心に迫っていくのでミステリよりも青春群像劇が好きという人には丁度いいのかもしれない。
ただミステリ好きとして言わせて貰うなら、主人公は『本格推理委員会』にて事件を担当することになっても推理するのを嫌がり、いざ調査を開始してもその時点である程度真実を見抜いているので推理シーンというのは僅かしかない。それこそが推理モノの醍醐味だと私は思うんだけどなぁ……。
やはりこの作品はキャラクター、事件、主人公の性格、事件後の展開などなどどれを見てもミステリ作品というより青春小説の色合いが強い気がする。 -
良かったです。これぞ青春ミステリだ!!
ライトな文体の中に想い十字架を背負った主人公や、他の登場人物の「救い」があって面白かった。
キャラクターがとてつもなく面白い。ってかこの委員会の構成メンバー、シスコン(男)が一人、ロリコン(女)が一人、シスコンでロリコン(女)が一人が含まれてるってとんでもないな。それでいて結果的には杉崎鍵を越えるようなハーレム……。なんかすごいよな。
とりあえず続編が読みたいです!!! -
面白いのか、そうでないのか微妙な作品です。
ライトな学園ミステリーで、非現実的な凶悪事件も起きず、キャラクターもそれぞれに魅力があって、結構暖かいメッセージがあってと、列挙すれば面白い要素が満載にも関わらず、読んでいても集中できずに引き込まれないのではナゼなのか... -
ラノベとミステリ両方の要素はありますが、どちらも中途半端な印象です。読みやすさはありますし、おもしろくないというほどではないのですが。表紙もこんな感じなので、もっとラノベぽくても良かったのかもしれません。
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ミステリーはミステリーだが、読みやすかった。
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小中高一貫の大型校、木ノ花学園で事件は起きた。学園でいちばん古い校舎にある音楽室に、死んだはずの女の人が現れたという……。怪談の中心にいるのは、春休みに母を亡くした少女だった。事件を調べるのは、美人で巨乳の理事長木ノ花あざみによって作られた「本格推理委員会」だ。メンバーは学園一の知識を持つ委員長・桜森鈴音、空手部エースの先輩・楠木菜摘。そして委員会の最終兵器、全てを見通す「ただの勘」を持った木下椎である。あとは、俺・城崎修。普通の高校生、ただの使いっ走りだ。学校の怪談はやがて、過去の事件へとつながり、少女たちは心の歯車を狂わされていく。そして、理事長は言った。あなたが事件を解決するのだ、と。使いっ走りのこの俺が――。次世代青春小説&ミステリの扉がいま開かれる!
第1回ボイルドエッグズ新人賞受賞作 -
ブックオフで300円だったから表紙買いしたが、タイトルに反して事件がしょぼいと思ってしまった。ボイルドエッグス新人賞ってあるけどライトノベルに分類されるんだろうな。キャラクター小説っぽいし。とにかく読者を驚かせようとしたのかも知れないけどどんでん返し(になるであろうオチ)にムリヤリさを感じた。あと主人公ウザイよ。でも表紙の女の子がかわいいから許す。
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推理小説、というかライトノベルというか...それぞれのキャラが濃い、というより実は主人公が一番キャラ的には濃くないような。
ラストは、あぁそうくるか、と思わせられて、それなりに面白かったです。 -
本格推理と表紙に釣られた。
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本格ではないキャラクター主体の学園ミステリ。
面白かったけれど、推理物としてのレベルは低いかな。キャラクターが悪目立ちをしていて、漫画化かアニメ化を狙っているのかと思いました。ま、ライトノベルですな。 -
軽いような重いような。面白いけど何かもったいない。
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もともと犯罪を扱うミステリって現実味がない作品が多かったりしますが、この作品はそんなミステリ界に救いを与えてくれるような作品だったと思います。
むしろ犯罪よりも主人公の心の葛藤のほうがメインに思えます。
貴方は相手を指して「犯人はあなたです」と宣言できますか? -
ラノベ的なノリなのかなーとさらさら読んでたらトラウマ乗り越えるあたりで不覚にもちょっとじんわり来ました。雰囲気的に小市民シリーズと通じるところがある気がします。
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表紙がかわゆす
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内容(「BOOK」データベースより)
小中高一貫の大型校、木ノ花学園で事件は起きた。学園でいちばん古い校舎にある音楽室に、死んだはずの女の人が現れたという…。怪談の中心にいるのは、春休みに母を亡くした少女だった。事件を調べるのは、美人で巨乳の理事長木ノ花あざみによって作られた「本格推理委員会」だ。メンバーは学園一の知識を持つ委員長・桜森鈴音、空手部エースの先輩・楠木菜摘。そして委員会の最終兵器、全てを見通す「ただの勘」を持った木下椎である。あとは、俺・城崎修。普通の高校生、ただの使いっ走りだ。学校の怪談はやがて、過去の事件へとつながり、少女たちは心の歯車を狂わされていく。そして、理事長は言った。あなたが事件を解決するのだ、と。使いっ走りのこの俺が―。次世代青春小説&ミステリの扉がいま開かれる!第1回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。
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削除
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本格推理、ってなんなんだろう。過去の推理小説がまるで推理小説じゃないみたいな言い方。
たとえどんなに小さな理由だって人は人を殺せるんだと思います。 -
「本格推理」という題名に引かれて購入しました。
内容は「故意」と「偶然」が入り混じった事件を、学園のちょっと変わった理事長によって収集された本格推理委員会が解決していくというものです。その最中で主人公が友人たちの協力を得て、トラウマを乗り越えていきます。
初めは共通点を見出しにくかった事件を、そこここに置かれたヒントによって上手く結びつけられているところは面白かったと思います。推理物宜しく、あのセリフにはそういう意味もあったのか、という感じです。あとは、主人公の性格設定と委員会への態度の矛盾が、彼のトラウマによって合点がいくようになっているところも成程です。
不満な点を上げるとすれば、キャラクターの設定がいま一つ出し切れていない点でしょうか。まあ、学園を舞台にして先輩にアクションで大暴れされても変ですけれど。
この作品の特徴として、推理物としてはキャラクター達の心理的要素が大きく関わっている点が挙げられます。そのため、読者にとって客観的ではない情報があったりしますが、その心理的要素が作品に心地よさも加えています。話の締めも幸せそうですし。 -
登場人物のキャラクターがよかった
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これぞ学園ミステリー!って感じ
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一応ジャンルとしてはライトノベルなのでしょう。「本格推理委員会」といっても、殺人事件を解決するわけではなく、学園で起きた小さな事件を解決するだけなのですが、一筋縄というわけにはいかず・・・。前半はなかなか軽くて明るい展開だったけど、意外にも後半には重たい展開になっていて、思わず泣いてしまった。
でも、全体的な内容としては期待していたほどじゃなかったなぁ。。。 -
ラノベ風味の楽しい推理小説。
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楽しく読める、それ以上でもそれ以下でもないような… ミステリとしては微妙
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もーーバカ。
好 き だ 。 -
ライトノベルの神髄!!!!
推理もちゃんとしていてすごく面白いし、人物描写が素晴らしい!この作者の今後がすごく気になります。 -
結構前に読んだ一冊。表紙がもろライトノベルチックですが、登場キャラクターはまさにソレ。<br>読後に、この表紙の子の髪・制服の色がなんだか忘れられなくなる。<br>文庫サイズだったら良かったな。
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推理するのが大好きだった少年が、どうして推理を嫌悪するようになったのか。主人公と自分を結構ダブらせて読みました。
こういった感じの構成好きです。
ボイルドエッグ賞第二回目の受賞作。次の作品が待ち遠しい一人。