鴨川ホルモー

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  • 産業編集センター
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レビュー : 1013
  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784916199829

作品紹介・あらすじ

このごろ都にはやるもの、勧誘、貧乏、一目ぼれ。葵祭の帰り道、ふと渡されたビラ一枚。腹を空かせた新入生、文句に誘われノコノコと、出向いた先で見たものは、世にも華麗な女(鼻)でした。このごろ都にはやるもの、協定、合戦、片思い。祇園祭の宵山に、待ち構えるは、いざ「ホルモー」。「ホルモン」ではない、是れ「ホルモー」。戦いのときは訪れて、大路小路にときの声。恋に、戦に、チョンマゲに、若者たちは闊歩して、魑魅魍魎は跋扈する。京都の街に巻き起こる、疾風怒涛の狂乱絵巻。都大路に鳴り響く、伝説誕生のファンファーレ。前代未聞の娯楽大作、碁盤の目をした夢芝居。「鴨川ホルモー」ここにあり!!第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。

感想・レビュー・書評

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  • 京都を舞台にした、という部分に惹かれ読んでみました。
    「ホルモー」というわけのわからない設定でありながらも一種のファンタジーと考え読んでしまえば楽しめる内容でした。「ホルモー」にまつわるさまざまなしきたり・慣習の類はどれも古めかしい印象で京都という舞台にしっくりくる内容になっていると感じました。
    ホルモーそのものの戦いの描写部分は実際にはオニが戦っているにも関わらず主人公の語りが一人称となっているからか、臨場感が伝わる内容です。一方、ストーリー全体、特にホルモーで優勝できない展開や男女の人間関係などはいい意味で予想を裏切る展開がなくどちらかというと平坦な印象。それもあって星4つ、5つをつけるには至らず3つとしました。

  • 京都4大学のサークルで行われる鬼を使役した対戦競技"ホルモー"と、それを使役する大学生の青春話。
    ホルモー自体にはさほど魅力は感じなかったけども、人間関係のあれこれが読み応えありました。

  • 京都が舞台の本を読みたくてチョイス。
    架空の競技、試合展開はあまり詳しく描写されていないけど、ルールがシンプルな分、奥深い世界だろうなー。賢い子たちがやるから余計に。

  • 万城目の本に惹かれた頃

  • 過去の既読本

  • 一言でいえば、あやかしモノと学園モノが融合したような作品というべきか。読みながら京都で過ごした学生生活の楽しさが記憶に鮮明に蘇ってきて、ついつい時間を忘れて読みふけってしまった。表紙の絵は、四条通だと思うが、ビートルズの「アビー・ロード」のパロディになっていて面白い。「鹿男あをによし」は奈良、「プリンセストヨトミ」は大阪、この2つはテレビドラマと映画で見て、どちらも面白かった。どちらもストーリーは荒唐無稽だけれど、リアリティが感じられた。私見だが、京都・奈良のような伝説伝承の多い古い土地は、場所自体が何らかのエネルギーを持っていて、土地の様子を丹念に書きこむ中で、作品を通して湧き出してくるような気がする。ところで、作者の万城目学だが、先日初めて「まきめまなぶ」と読むことを知った。てっきり「まんじょうめ」だと思っていた。有川浩“ありかわひろし”が男だと思っていたのに比べたらましかな?

  • 2007年 第4回本屋大賞 第6位

  • ★2008年5冊目読了『鴨川ホルモ-』万城目学 評価なし

  • 面白かった!
    読み終えて、非常に満足できる1冊でした。

    文章はさほど読みにくくも読みやすくもなく、やや説明的な文面が多いので、前半部分はやや忍耐が必要。やっと4分の1、やっと3分の1、と思いながら読んだ部分も多かったが、後半から畳みかけるように展開が気になって来て、最後の方は一気に読めました。また、時々クスリと笑える文章がちりばめられていて、なんとなく憎めない。

    時は現代。場所は京都。京都大学1回生の俺、こと安倍は、葵祭でのバイトの帰り、怪しげな上回生に話しかけられます。それが、「ホルモー」との出会い。
    ホルモーとはなんぞや?と思いながら、読者も安倍と一緒に摩訶不思議なホルモーの世界に迷い込んでいきます。
    内容としては、王道のサークルでの恋愛と人間関係のごたごたの話で、そこにホルモーなる謎の競技(?)が紛れ込んできて、事態をややこしくしていくわけです。

    学生時代を、同じく京都でサークル活動に熱を燃やしながら過ごした身としては、わかるわかるわかるわかるわかる!!!!と100回くらいは呟きながら読みました。
    安倍と一緒に鴨川縁を散歩している気になりながら、自転車で高村宅まで北上している気になりながら、半ば自分の懐かしい思い出の一遍のような気すらしながら、物語を楽しむことが出来ました。むろん、自分の思い出の中にはホルモーのホの字もありませんが。
    京都好きとしては、安倍が阿部でないのに含み笑いし、高村は篁だろうなぁとか早良親王だなぁとか、もうそれだけでウキウキ楽しい気分になりました。

    主人公の安倍はあまり特徴的ではない気がしますが、脇役の濃いこと!
    特に、のちに親友となる高村の濃さは言うに及ばす、凡ちゃんこと楠ふみの濃さ!
    そして私は何気にスガさんが好きです。とにかく人物が濃くていい。
    十七条ホルモー発令後に表紙絵を見ると、むふふとなって、それも素敵です。

    結局、最後まで読んでも、んで、ホルモーって結局何だったの?って感じがしないでもないですが、なんとなく古めかしくてヤバい感じが感じ取れればそれでよいのかも。だってこのお話は、サークルの人間関係と恋愛のお話なんだもの。(だよね?)
    大団円までを、過不足なく余すところなく描き切ってくれたので、読後に大満足で本を閉じることが出来ました。
    『ホルモー六景』もぜひ読みたい。

  • 京都の焼肉屋の話ではなかった。
    京都が舞台の作品ってなんでこんなに心がひかれるんだろうか。
    話が分かりやすくて面白かった。
    脇役をキャラクターはもっと掘り下げたら良かったのでは、とも思うが、語り部である主人公があまり脇役たちに関心を持っていないので仕方がない。

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著者プロフィール

1976年大阪府生まれ。京都大卒。2006年ボイルドエッグズ新人賞を受賞した『鴨川ホルモー』でデビュー。『鹿男あをによし』『プリンセス・トヨトミ』『かのこちゃんとマドレーヌ夫人』『とっぴんぱらりの風太郎』『悟浄出立』が直木賞候補になる。他の著書に『ホルモー六景』『偉大なる、しゅららぼん』など。

「2016年 『バベル九朔』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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