鴨川ホルモ-

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  • 産業編集センター
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  • Amazon.co.jp ・本 (283ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784916199829

感想・レビュー・書評

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  •  え?どういうこと? これまで自分が見聞きしたことがないもので溢れ、何度もそう思った。
     タイトルからして意味不明だったし、鴨川ホルモーなる競技がいかなるものか、自分の想像と一致しているのか自信もない。神聖で伝統ある競技なのだろうが、失礼すぎる発言をしてしまうと、こんな馬鹿馬鹿しいことを京都の名だたる大学生が幾人もで真剣に取り組むことが、最大の謎だ。
     でも、面白い。クスクスと笑ってしまった。映像化もされているようなので、是非検証してみたい。

  • すごくおもしろかった。アニメで見たい

  • フィクションでこれ程面白かった作品はないです。世界観が凄い!

  • 再読。
    気持ちのいいほどの、ほら話。
    よく思いつくな、そしてよく堂々と物語にし、本にしたな!!(爆笑)
    レナウンのうた、思わずググった。

    子供と同じ本を順番で読んで、一緒に笑える幸せ。
    旅行に行って鴨川を通ったとき、「ここだよ!」「ここかぁ!」楽し。

  • あえていいましょう、これは王道の正統派青春小説です。

    いや、あらすじからホルモーだの鬼だの出てきてどこが?って思われると思いますが独特なのはその部分のみで基本的には正統派の小説です。というのも、ホルモーを通じて大学生の楽しみ、人間関係、恋愛、そしてなにより主人公の精神的な成長を時系列的な展開とともに書き上げているからです。作者の個性と王道のストーリー展開がうまく組み合わさった、いい意味で"典型的な売れる小説"だと思います。書き方も嫌味がなく軽妙でとても面白かったです。タイトルが変すぎて敬遠してたんですが、読んで良かった!

  • おもしろい!
    「べらぼうくん」のエッセイ本を読んでたから
    ホルモーが何かは、万城目さんが考え出したお話と知っていても
    もしかして本当に、知らないところで実在してるんじゃないか
    と思ってしまいながら読んだ。

    図書館で借りてきたからもう返しちゃったけど
    もう1回読みたい。
    なんなら買えば良くない私⁈
    鹿男ももう1回読みたくなってきた。
    とっぴんぱらりの風太郎もまた読みたい。

    万城目さんのお話は、何?どう言う事?って思う謎が多くて
    読み進めるとだんだん分かってきて、おもしろさも増してきますね〜

  • 一言でいえば、あやかしモノと学園モノが融合したような作品というべきか。読みながら京都で過ごした学生生活の楽しさが記憶に鮮明に蘇ってきて、ついつい時間を忘れて読みふけってしまった。表紙の絵は、四条通だと思うが、ビートルズの「アビー・ロード」のパロディになっていて面白い。「鹿男あをによし」は奈良、「プリンセストヨトミ」は大阪、この2つはテレビドラマと映画で見て、どちらも面白かった。どちらもストーリーは荒唐無稽だけれど、リアリティが感じられた。私見だが、京都・奈良のような伝説伝承の多い古い土地は、場所自体が何らかのエネルギーを持っていて、土地の様子を丹念に書きこむ中で、作品を通して湧き出してくるような気がする。ところで、作者の万城目学だが、先日初めて「まきめまなぶ」と読むことを知った。てっきり「まんじょうめ」だと思っていた。有川浩“ありかわひろし”が男だと思っていたのに比べたらましかな?

  • 面白かった!
    読み終えて、非常に満足できる1冊でした。

    文章はさほど読みにくくも読みやすくもなく、やや説明的な文面が多いので、前半部分はやや忍耐が必要。やっと4分の1、やっと3分の1、と思いながら読んだ部分も多かったが、後半から畳みかけるように展開が気になって来て、最後の方は一気に読めました。また、時々クスリと笑える文章がちりばめられていて、なんとなく憎めない。

    時は現代。場所は京都。京都大学1回生の俺、こと安倍は、葵祭でのバイトの帰り、怪しげな上回生に話しかけられます。それが、「ホルモー」との出会い。
    ホルモーとはなんぞや?と思いながら、読者も安倍と一緒に摩訶不思議なホルモーの世界に迷い込んでいきます。
    内容としては、王道のサークルでの恋愛と人間関係のごたごたの話で、そこにホルモーなる謎の競技(?)が紛れ込んできて、事態をややこしくしていくわけです。

    学生時代を、同じく京都でサークル活動に熱を燃やしながら過ごした身としては、わかるわかるわかるわかるわかる!!!!と100回くらいは呟きながら読みました。
    安倍と一緒に鴨川縁を散歩している気になりながら、自転車で高村宅まで北上している気になりながら、半ば自分の懐かしい思い出の一遍のような気すらしながら、物語を楽しむことが出来ました。むろん、自分の思い出の中にはホルモーのホの字もありませんが。
    京都好きとしては、安倍が阿部でないのに含み笑いし、高村は篁だろうなぁとか早良親王だなぁとか、もうそれだけでウキウキ楽しい気分になりました。

    主人公の安倍はあまり特徴的ではない気がしますが、脇役の濃いこと!
    特に、のちに親友となる高村の濃さは言うに及ばす、凡ちゃんこと楠ふみの濃さ!
    そして私は何気にスガさんが好きです。とにかく人物が濃くていい。
    十七条ホルモー発令後に表紙絵を見ると、むふふとなって、それも素敵です。

    結局、最後まで読んでも、んで、ホルモーって結局何だったの?って感じがしないでもないですが、なんとなく古めかしくてヤバい感じが感じ取れればそれでよいのかも。だってこのお話は、サークルの人間関係と恋愛のお話なんだもの。(だよね?)
    大団円までを、過不足なく余すところなく描き切ってくれたので、読後に大満足で本を閉じることが出来ました。
    『ホルモー六景』もぜひ読みたい。

  • 万城目学さん二冊目。プリンセストヨトミがおもしろくて、半信半疑の二冊目で、スタートからしばらく読み進め、斜めに読もうとしたその時に話がジェットコースターの頂点から疾走するように本当にスタートしていく。一気にでも丁寧に読んだ。とっても面白かった。しかもこの作者の特徴なのか、事態のすべてをきれいに回収して、爽やかな読了。

  • 京都の地名がたくさん出てきて、とても懐かしかった。
    そして、話の流れは面白いし、たまに出てくるちょっとした言葉が面白いし、一気に読んでしまった。

    次に京都に行った時には、思わずオニを、探してしまうかもしれない。

著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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