ナラトロジーへ 物語論の転換、柳田國男考 (知の新書 J07)

  • 文化科学高等研究院 (2023年10月6日発売)
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  • 本 ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784924671782

作品紹介・あらすじ

文学をどう読むか、どう考えるか!ナラトロジーを歴史=物語のメタレヴェル考察ととらえ、ポスト・モダンと呼ばれる考察法と関連づけた、野家啓一『物語の哲学―柳田國男と歴史の発見』に孕まれている根源的な問題を「物語」と「歴史」の双方にわたって析出し、ヘイドン・ホワイトの『メタヒストリー』の実証史学の展開をリアリズムのレトリックとして扱う際に陥る実証史学のイデオロギー性を世界線で批判し、柳田國男の民俗学の出発点に『遠野物語』を位置づ
ける今日までの観点を覆し、その民俗学は、1920年代までは江戸時代の奇譚類を主な対象としていたこと、また『遠野物語』のナラティヴが岩野泡鳴が開発した「一元描写」によっていることを明らかにしながら、新たな柳田民俗学論を
配置した、碩学の考察。文学を根源から見直す物語論は、ここから始まる!!

著者プロフィール

1947年生まれ。人間文化研究機構/国際日本文化研究センター名誉教授。総合研究大学院大学文化科学研究科名誉教授。

「2015年 『宮沢賢治 氾濫する生命』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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