しあわせなモミの木

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制作 : ルース ロビンス  みらい なな 
  • 童話屋 (1991年11月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (1ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784924684638

しあわせなモミの木の感想・レビュー・書評

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  • 静かなお話が多いシャーロット・ゾロトウの、これもまたとびきり静かなお話。
    版が小さめでテキストも多いため読み聞かせには難易度が高め。
    と言うよりも、大人向けのクリスマス本として、この冬ぜひどうぞ。植物好きな方には特に。

    お話の舞台は、アメリカのとあるセレブな住宅街。
    長四角の家が整然と立ち並ぶ美しい街並みに、一軒だけあるみすぼらしい空家。
    そこに住むことになったのはクロケットさんというおじいさん。
    自らの手でどこもかしこも綺麗に磨き上げてしまうため、変わり者の烙印を押されてしまうが、クロケットさんはいたって幸せにニコニコ暮らしている。
    ある日クロケットさんは、花屋さんで枯れかかったモミの木を一本買ってくる。そこから始まる物語。。。

    このお話を好きな友人が、クロケットさんを見ていると私を思い出すのだそうだ。
    いや、どんなに努力しても「おじいさん」にはなれそうもないのだけど(笑)。
    植物に話しかけて育てるところが特に似ているらしい。
    「いやいや、誰でも植物には話しかけるでしょ。可愛いもの」「いやいや、話しかけないでしょ、返事のない植物だもの」・・というのがその時の会話。
    お好きでない方には笑われるかもしれないが、話しかけるとその植物の気持ちが分かるのだ。今どうしてほしいのか、すぐに分かるようになる。社交辞令など言わないのが植物というものなので。

    クロケットさんもそういう人だったため、モミの木はやがてスクスクと育つことに。
    最後の方で、大きく育ったモミの木にたくさんの野鳥が集っている場面が素敵。
    飾りつけなど何一つなくても、小さなモミの木は最高のクリスマスツリーになっている。もうひとつ素敵なところは、鳥たちや子どもたちはクロケットさんのことを分かっていたということ。
    見せかけのきらびやかさより、心の内にある輝きが大切と言うメッセージが、温かく伝わってくる。そして、「生きているものたちは、みんなおたがいに気持ちがつたわる」ということも。

    ところで、モミの木に飛来する野鳥の中に、真っ青な「ブルージェイ」という鳥と、赤い「カーディナル」という鳥がいるのだが、それぞれ「アオカケス」「ショウジョウコウカンチョウ」という分かりやすい分類名がある。
    残念ながら生息地がアメリカなので、日本では見ることが出来ないが、挿絵の中でそれは美しい色で描かれている。
    この季節に読みたい、静かで慎ましい作品。

  • ルース・ロビンスさんの描く、建物の色合いが大好き。変わり者だと思われても、毎日を丁寧に暮らすことの大切さを教えてくれます。偏見や先入観なく物事を見ることができるのは、いつも子どもなのかもしれません。でも、タイトルはクロケットさんではなく、あくまでもモミの木。なかなかオツなクリスマス絵本です。

  • もうすぐクリスマス、ということで。

    売り物にもならなかった枯れたモミの木を育てるクロケットさん。
    「枯れているように見えるが、この木は立派に生きている」
    にっこり微笑み、子供に語りかけるようにモミの木に優しく話しかけながらせっせと育てる。
    来る日も来る日もモミの木に水をやり、まわりにパンくずをまく。
    やがて大きく育ったモミの木のまわりに集まる色とりどりの小鳥達と、そのまわりに集まる子供達。
    優しく穏やかなクロケットさんの作ったクリスマスは幸せの証。

  • 木も大切にすれば、元気良くなるわ……

  • 配架場所:2F絵本架
    請求記号:E||93||Si
    資料ID:W0180427

  • おじいさんがみずから手をいれて心地よい家を、素敵な木に仕立てます。
    その様子に心温まります。

  • 2013.12.16市立図書館
    ちょっとかわったおじさんが越してきた家の前の街路に
    枯れかけた小さいもみの木を植えてやり、毎日ていねいに世話を続け、
    やってくる小鳥たちにもエサをやり見守り続けます。
    そうやって歳月が過ぎておとずれたあるクリスマスの歓び。
    周囲に惑わされずに小さなことをコツコツ積み重ねていった先に、
    すばらしいおくりものが待っているというあたたかい物語。
    もみのきもしあわせだけれど、おじさんも満たされた気持ちで、
    そして周囲の多くの人へもしあわせのおすそわけがあるのがいいです。

  • 友達から誕生日のプレゼントとしてもらいました。

    おじいさんとクリスマスのもみのきのおはなし。
    絵がこれまた可愛いくって、ことりがいっぱい集まってくるシーンなんかいいな♪

    クロケットおじいさんのはたらきぶり、いいなあ。はたらくっていいなあ。みならいたいなあ。
    なーんて思いました。

  • 森の妖精のおじいさんのような風貌のクロケットさんは、周りから変わり者だと思われていました。
    花屋で枯れかけたモミの木の苗木を買って帰ったクロケットさんは優しく話しかけたり、季節に合わせて大切に世話をします。
    そして月日は流れ・・・モミの木は見事よみがえったのです。

    >生きているものたちは、みんなおたがいに気持ちがつたわることを、クロケットさんは知っていたのです。

    植物には話しかけるといいと聞きますが、きっと本当なんでしょうね。
    温かい気持ちになる絵本です。

  • ゆっくり時の流れる絵本です。少しずつ年月をかけていかなければ、実らない事を児童向けに表現したお話は、現代では少ないでしょう。冬になると読みたくなる、大好きな一冊です。高学年向きかな?

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