幸子さんと私―ある母娘の症例

著者 :
  • 創出版
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感想 : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (269ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784924718951

作品紹介・あらすじ

本書は、母娘関係に悩んだ娘の自己カウンセリング記録だ。母娘関係が社会にどれほどの影響を及ぼすものか、私にはわからない。けれども、これは女にとって、人間にとって、たしかに大きな問題だという実感がある(本書前書きより)。

感想・レビュー・書評

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  • 中山女史お元気でしょうか。懐かしくて思わず手にしたのだけれど。読み始めは彼女の頭の回転の良さそのままでダメかと思うも、なんとか進めるうちに止まらなくなりました!さすが。自分の浄化のために書かれたとのことだけど、彼女も今でいうところの傾向お持ちだったんだろうなあと。さもあらん。

  • じゃりん子チエの声優、お荷物小荷物で懐かしい中山千夏さんのお母さんとの物語だ。
    厳しく容赦なく叱りつける厳しいところは、五嶋みどりのお母さんのようだ。
    最初どんな酷いお母さんなのだろうか読み進んで行くうち、著者には悪いがそんな悪いお母さんでもないように感じるのは私だけだろうか。
    一人っ子は得てして中山千夏さんと同じような病んだ関係を持つものではないだろうか。

  • 私は筆者に対しては、知的、奔放、強い意志といったイメージをもつ。
    私たちが千夏さんがテレビで活躍していたのを一番目にした世代かも。小学校のころからテレビでみていたような気がする。
    そんな彼女が、母親の支配から逃れられなかったのが不思議な気がする。
    私自身は、幸子さんの要素も、幸子さんの娘の要素も持っているなぁ。
    子育てってうまくいかないから、試行錯誤して親も人として育つ。千夏さんができすぎていて、幸子さんは育つチャンスを逃したのかもしれないね。

  • もう少し虐待チックな母子関係かと思ったが、そうでもなかった。子役から芸能界にいること自体が、一般的な子どもの育ちとは違うようにも感じるし。母親を疎ましく思いながらも、離れることも出来なかった、ある種供依存的な関係のようでもあり、よく分からなかった。

  • 母娘関係に悩んだ娘の、自己カウンセリング記録である本。自分の半生を振り返っての母との関係や過去のエピソードが子細に書かれている。作者は思いを吐露し解放したいという欲求を満足させながら、これを母娘関係のひとつの「症例」として世に捧げたいという。実母、幸子さんがキョーレツな方です。真綿のような支配、責任の転嫁、娘をほめない認めない。うわ〜自分は気をつけようと教えられます。娘から離れられない母親、ぞっとしてしまう。子供時代だけでなく大人になってからもずっときっつかったろうなぁとヒシヒシ伝わりました。ここまですごいと、その葛藤たるやもう私の想像の範疇を超えています。でもその葛藤こそがここまで深く考察し、きっと同じような悩みをかかえる人たちだけでなく、なにか学び取ることができる意義のある一冊になったのでしょう。渾身の一作に感服します。

  • 名子役で元国会議員の中山千夏さんのお母さんは恐ろしいマザーだった。子ども依存の甘ったれの味付けのある専制君主なのだ。滅私奉公を子どもに要求する。全てが自分中心なのだ。遊びに来た千夏さんの友人がちやほやしないと怒り、娘の着物だからと不用な和服や宝飾品を買うのに小遣いはくれない等々。(自由になる金はない・・、稼いでいる本人なのに)

    祖母、そして母に繋がる世代連鎖の枷が根深い。

    母親が亡くなって千夏さんは、こんな母娘の例もあるに違いないと、書くことによって自己カウンセリングしたのがこの書籍。

    本当にお疲れさまでした。

  • 娘には恐るべき母だった。でもひとが信頼して付き合える、好人物だった。
    書いて分析する事によりどうにか母との折り合いを付けられたのでしょう。
    同年代の彼女にそんな母が居たとは驚き、母と娘も千差万別。参考になる話ではなかったな。当たり前だけど。

  • やっと某図書館に入荷?して、やっと順番が来て借りれました。

    …世代間連鎖ってあるんだなぁって思いました。
    これを読んでると、幸子さんのお母さんも変だったということがよーくわかりました。

    うちの母も幸子さんを100%としたら、
    10%位ちょっと幸子さんと被ってるところがある。

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著者プロフィール

1948年熊本県生まれ。子役で舞台デビューし、その後俳優・司会者・歌手・声優として幅広く活躍。1980年「きれいな未来を子供たちに手わたしたいから」と訴えて参議院議員に当選し、一期務めた。現在も市民運動にかかわりながら文筆活動を続けている。絵本『どんなかんじかなあ』(自由国民社)で日本絵本賞受賞。

「2019年 『主人公はきみだ ライツのランプをともそうよ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

中山千夏の作品

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