サンドマン 2 プレリュ-ド&ノクターン 下

著者 : ニール・ゲイマン 海法紀光

• インターブックス (1998年7月1日発売)

感想・レビュー・書評

[松倉東さんの感想 · 2011年10月23日]

夢の世界とアーカムアサイラムの親和度の高さ。
有名ヴィランではバットマンのスケアクロウ（ジョナサン・クレイン）が出張ってます。１巻からの事件に終止符がうたれますが、サンドマン（ドリーム）のDr.ディスティニーへの処置は結構意外でした。夢は囚人にも平等なのがいい。
復讐も終わり力も取り戻して燃え尽き症候群になってるドリームのところに、姉・デスが現れます。その名の通り死を司る存在であるデスの、発破の掛け方の小気味よいこと。ここまで超然とした存在だったドリームがガンガンに言われてる様がかわいい。
DCヒーローからはMr.ミラクル（スコット・フリー）とマーシャン・マンハンター（ジョン・ジョーンズ）が出演。オレオも出てきます。

著者プロフィール

イギリスの作家。1960年生まれ。短編・長編小説、コミックブックやグラフィックノベルの原作、声劇や映画の脚本で知られる。代表的な作品には『サンドマン』、小説『スターダスト』、『アメリカン・ゴッズ』、『コララインとボタンの魔女』などがある。ヒューゴー賞、ネビュラ賞、ブラム・ストーカー賞、世界幻想文学大賞など多数の文学賞を受けている。
ニール・ゲイマンが陰陽師の世界を書き、イラスト天野義孝、夢枕獏翻訳の『夢の狩人』（原題：The Sandman: The Dream Hunters）は2000年にヒューゴー賞の関連書籍部門にノミネートされた。スタジオ・ジブリの「もののけ姫」の英語版の脚本でも知られる。米国ミネソタ州在住。

「2023年 『サンドマン　序曲』 で使われていた紹介文から引用しています。」