- Amazon.co.jp ・本 (162ページ)
- / ISBN・EAN: 9784924938755
感想・レビュー・書評
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くつ屋のチムは、組一番のチビで学校一番のデブです。
家は貧しい靴屋です。貧しいですが楽しいお父さんと、優しいお母さんと一緒で世界一の家族です。
でもたまにチムは自分以外の人になりたくなります。
だってチビでデブで貧乏なんてあんまりじゃありませんか。
そんなチムにお父さんは最高の誕生日プレゼントをくれます。
4週間の間、お父さんの作った靴で、お父さんとチムとで靴直しの旅に出るのです。
二人は靴にちなんで「火の靴のチム、風のサンダルのお父さん」となり家を出ます。
小さな、しかし子供ににとっては大きな冒険を通して少しだけ成長する子供の姿。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ぼくは、チョコレートがだいすきなので、火のくつチムと風のサンダルお父さんが、お母さんにおみやげのチョコレートがおいしそうだった!
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「くつ屋のチムは、デブでチビでびんぼう。ほかの男の子になりたいと思ってしまうチム。でもたんじょう日に、お父さんはチムに「火のくつ」という新しい名前と、すてきな冒険旅行をプレゼントしてくれました。再刊。」
・互いを”火のくつ””風のサンダル”と呼び合い、旅をする父と子の物語。
・トムはみんなにからかわれるので自分が嫌。でもトムにはお父さんがついている。お父さんと旅に出て、帰ってくるころには自分が嫌になることはなくなった。ちびでもでぶでも。 -
小学生の頃にタイトルにひかれて読んだ本。
ファンタジーを期待して読んだのに全然違ったという「当てが外れた」残念感が未だに残っているための星3つ。
ストーリーは冴えない男の子が父との旅を通して成長していく物語。
読み終えたのは本当に昔。かつては学研から出版されていたのではなかったかな? -
こういうお話だったんだ!
タイトルはずーっと昔から目にしていたけどなぜか読んだことがなくて、ギリシア神話あたりを下敷きにした昔話系の物語だと思っていた。
父親といっしょに冒険(旅)に出る話ってめずらしいかも? くれよんしんちゃんの映画ぐらいしか思いつかない(笑)。
とってもすてきなお父さんで、本当の意味の賢さってこういうことだよなあとしみじみ思う。チムも子どもらしく反発したりふくれっ面になったりしながらも、旅の相棒としてひと月りっぱに過ごすのだから、ひとことでまとめれば「成長してる」ということになるのだろうけど、このお話は、かんたんにまとめられない細部によさがあるよなあとしみじみ思った。 -
ステキなすてきなお話し。お父さんとお母さんが最高!
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多摩図書館が編集した、子どもへの読み聞かせに適した推奨本の一冊。
「いろいろなタイプの少し長い物語」としてあげられたなかの、「毎日の暮らしを描いた物語」として紹介。 -
やはり、私は旅が好きだ、旅にでなくては、と思う。
何かで紹介されていた児童書。父子で旅をして成長する話。子供が主人公と同じ7歳になったら読んであげようと思う。そして、旅に出よう。
靴職人が各地で仕事を見つけながら旅が出来るのは、よい時代だったねとも思う。 -
くつ屋の一人息子のチムは、学校一のチビでデブで、いつも皆に
からかわれていました。
お父さんに、こんな自分がいやになったとチムが言うと、お父さんは、
今年の誕生日には、特別なおくりものをしてあげようと、チムを
喜ばせてくれました。
待ちに待った誕生日の朝、チムがわくわくして起きてみると、台所の
テーブルの上には、ケーキと2足のくつが置いてありました。
特別なおくりものって、このくつなのかと、チムががっかりしていると、
お父さんが説明してくれました。
このくつをはいて夏休みの4週間、お父さんと二人で旅をするというのです。
お父さんが、くつの修理の仕事を行く先々で見つけながらの旅です。
チムは、大喜びしました。
チムは自分用のくつを「火のくつ」と、お父さん用のサンダルを
「風のサンダル」と名づけて、旅の間じゅう、お互いをそう呼び合うことに
しました。
留守番をするお母さんとの別れは寂しいものでしたが、チムはこれから始まる
冒険が、楽しみでなりませんでした。
旅の途中でおこる様々な出来事を、お父さんはユーモアを交えた
物語にして、チムを元気付けてくれます。
すてきなお父さんです。