バンブルムース先生とゆかいななかま (子どもの文学・青い海シリーズ)

  • 童話館出版
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レビュー : 2
  • Amazon.co.jp ・本 (137ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784924938939

感想・レビュー・書評

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  • バンブルムース先生はこうと思い込んだら一直線。そして自分の思いへのこだわりが強い。
    こう書くと偏屈でとっつきにくいタイプかなとも思えるけど、いやいや、子どもたちや町の人みんなから慕われているんだな。

    たとえば、バンブルムース先生が愛用する自転車は、どう少なく見積もっても作られてから百年はたっていそうなもの。表紙でも見ることができるけど、前輪がとびきり大きくて後輪がちっぽけな旧式の自転車。
    だから乗るには踏み台の上に立ってサドルに飛び移らないといけない。だけどバンブルムース先生は気にせず毎日この自転車で学校に通う。「ちょっと古めかしいけれど、まだまだ、どうして、しっかりしている。このさき何年だって、使えそうだぞ」

    こう書くと頑固一徹星一徹タイプかなと思ったりするけども、一方でこんな話もある。
    町に美しい古い広場があって、そこには古い大きな赤いポストがあり、バンブルムース先生とはお互いにあいさつを交わす間柄(お話なのでポストやネコとも会話できます)。
    だけどある日、市長が古いポストはこの町にふさわしくない、近代化のため広場を壊してスーパーマーケットをつくると言い出したから、ポストは泣いてバンブルムース先生に訴えた。そこで先生は一計を案じてポストに耳打ちする。そのあと市長との間でおもしろいやり取りがあって、市長は隣の町へと去って行ったとさ、という話。
    そりゃスーパーができたら便利なんてことは先生もわかっている。だけどずっと町の人たちに大事にされてきて自分も大切に思っているものが1人の一存で壊されると聞いたら、誰に命令されるでもなく守ろうとする。こういう一徹さも描かれている。

    バンブルムースという名前からも想像できるように、作者はオランダの人。
    別の本で読んだことがあるけど、オランダでは自転車専用道が整備されていて、国民の多くが普段の生活で自転車によく乗るらしい。「日本人も自転車好きだよ」と日本の読者ならば言うだろうけど、オランダ人はそれ以上なんだなあと思った。
    それとか、「自分は自分」というようなオランダ人の個性に寛容な雰囲気などを、この本で想像しながら読めた。

    絵を描くのは平野恵理子さん。我が強いバンブルムース先生をどこか憎めないようなまんまるいイラストに仕上げている。それがハンス・アンドレウスによって創作された独創的なバンブルムース先生のキャラクターを、より楽しく親しみやすいものにしている。
    また、この本では1冊の中で9つのショートストーリーに分かれ、1つにつきイラストこみで平均16ページほど。だから読書に興味をもちはじめた小学2年生くらいから読めると思う。

  • 【附属世田谷小学校 図書新聞から 「先生特集」】

    変わり者の愉快なバンブルムース先生は小学校の先生です。学者ネコのヨーヒム、貴族の血をひく犬のウレシヤナとくらしています。

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