戦略・経営計画の「落とし込みの技術」―コンサルタントが実際に使っている
- TKC出版 (2002年11月18日発売)


- Amazon.co.jp ・本 (186ページ)
- / ISBN・EAN: 9784924947313
感想・レビュー・書評
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TKC出版からでている本で、経営戦略について書かれている本です。
経営戦略を作ったけどなかなか現場に落ちて行かない会社が多いと思います。
こういった戦略や計画が機能していない原因は現場ではなく、マネジメントにあることが多いということで、うまく機能するための対処方法が紹介されています。
戦略がうまく機能しないことの要因はコミュニケーション不足にあると思います。
トップとミドル、現場との間の戦略に関する認識の差、危機感の差が大きいと戦略の落とし込みがうまくいかないのではないでしょうか。
戦略をつくり、経営計画書や行動計画に落とし込んだとしても、実行され、成果をあげられるかどうかは現場しだいということになると思います。
危機感や想いの共有、コミュニケーション、戦略の仕組み化といいたプロセスを経て実際に成果につながるのかな…と思います。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
著者はコンサルティングファームの勤務したのち、現在㈱東京総合経営のシニアコンサルタントとして活躍している。戦略・人事・マーケティング系のコンサルティングとともに心理カウンセリングを加味したコンサルティングに定評がある。
著書に「問題解決のための50の切り口100のヒント」マーケティング調査資料に「物流子会社の戦略分析」「管工機材市場 短中期予測」等多数。
本書は「戦略は立てられても、なかなか実行できない」「新しい経営手法、制度が機能していない」という企業によくある問題をどうすれば、戦略・計画・制度が実行できるのかという問いに対して「落とし込みの技術」をキーワードとして実例を基に紹介している。
構成としては以下の5章で構成されている。
①多くの企業の共通の問題である「機能しない」点についての問題提起
②個人を機能させるためのマネジメント機能
③組織を機能させるための「経営企画機能」
④実際の「落とし込み」の技術
⑤ビジネスパーソンのための自分自身を機能させる方法
「落とし込みの技術」とは、組織や個人を機能させるために、実際の成果がでるところまで前進させていく技術と定義している。
戦略を現場に落とし込むということは非常に難しい。しかし著者は自分の体験や実際の事例の紹介によりそれをわかりやすく説明している。すべてのケースにあてはまるとは言い難いもののテーマ別の落とし込み方法や問題解決技法の紹介からそれらもある適度カバーは可能と考えられる。
まずは自分が直面している「落とし込む事例」について本書を片手にひとつずつ時間をかけて取り組んでいくことにしたい。 -
落とし込みは大事です。
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