- Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
- / ISBN・EAN: 9784930838582
感想・レビュー・書評
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昨今の本は、「わかりやすく」がこころがけられており、「わかりやすく」とは、具体的には目次に頭をひねるとか、重要な部分を太くする等の方法がある。
ただ、本書は、元々講演内容を文字化したということもあり、あまり現代的なわかりやすくする手法が用いられていないにも関わらず、とてもわかりやすい内容となっている。もちろん、現在でも講演内容を本にした本はあるが、ここまでわかりやすい内容のものはない。
説かれていること自体は、恐らく宗教家、哲学家等が過去に言ってきたことと変わらない側面ももちろんあるだろうが、中村氏の語り口と、彼の波乱の人生が話に大きな説得力を与えている。この本に1万円払うのは高くないといっている人が多数いるが、確かに書き込みなどして何度も読みたい本である。
特に、「病は気の持ちよう」という言葉に表される様に、日々どのような心持ちで過ごすべきかという点に就いては、本当に意識しなければならないと思った。そしていずれは意識しなくてもそのような状態になれるようになりたいと思った。
最後に、「わかりやすい」=「理解しやすい」ではないので、内容に就いては引き続き思いを巡らせて行きたい。 -
3部作、講演集。
内容のすごさはとても語れない・・
でも全体から繰り返すことや習慣の重要さを感じた
「絶え間なく」理想を描く重要性を言っているし
同じ内容でも「前にも言ったけど大事だよ、」と何度も、体験談を入れたり言い方を変えたりして何度も、常に力強い言葉で語られている。
相当わかりやすい理論なのに、さらに噛み砕いて何度でも語られることで自分にも出来るのではという強い気持ちが少しずつ積もってくるのを感じる。
やっぱり人は一回ああそうかと思っただけで変われるわけはなく、心を変えていくには繰り返し繰り返し思わないといけないんだなと思った
自分の弱さをよくわかったうえで、シンプルな真実を何度も繰り返し思い出さないといけないと
この時代、今ほど録音や書籍もそうすぐ手に入らなくて話を聞くことが勉強のメインだっただろうし、昔の人って意外と、人の弱さにも尊さにも寛容で優しいのかもしれないなあと思ったりもした
斎藤ひとりさんの「100篇きくとわかるよ」っていう言葉にも似た気の長い温かさを感じた -
人は何のために生まれてきたのか?
「幸福」とはどういうことか?
「幸福」に生きるためには、日々、何を思考し、具体的にどう行動したらいいのか? -
天風に関する新しい情報があった。大佛次郎の鞍馬天狗は、天風がモデルとなっていたこと。大佛次郎が、幕末期に天風が存在したならば、と想像した小説とのこと。
天風哲学の本論では、十牛訓という禅の教えについて、興味を覚えた。心身統一法のベースになっており、悟りの境地を表している。
「十牛訓」
1.尋牛(じんぎゅう)
2。見跡(けんせき)
3。見牛(けんぎゅう)
4。得牛(とくぎゅう)
5。牧牛(ぼくぎゅう)
6。騎牛帰家(きぎゅうきか)
7。忘牛存人(ぼうぎゅうそんにん)
8。人牛倶忘(にんぎゅうぐぼう)
9。返本還源(へんぽんげんげん)
10。入店垂手(にゅうてんすいしゅ) -
中村天風の講演会の内容を書籍化したもの。大山倍達の漫画をみてる気分。夢は実現する的な内容です。日本電産の社長のオススメで読んでみましたが、評価は分かれるところでしょうね。
The monk who sold his ferrariに内容てきには近いかな。 -
楽しい欲望=霊性の満足=他人を喜ばせること=満足感が持続する
苦しい欲望=本能、感覚、感情、理性の満足=終わりがない
具合が悪い時に具合はどう?と聞かれたら、よいと答える。悪いと答えると聞いた相手もいい気持ちがしないから他人が喜ばない。よいと答えて自己暗示にかける
信念を映像化して、同じ事を絶え間なく、心に映像で思考させる=心のスクリーンに描く=自己暗示を反復連続させる
不合理で無謀な要求はしない
困難な事態も、辛い、悲しい、恐ろしい場面も、どんな場合でも感謝にふりかえる=自分は凡人の理解とは違う人間であると思い込む
想像作用の善用=自分が気高くて純真な善人だと考える=悪いことを想像できない(苦しい欲望を満たす想像はできない)=他人の幸福を妨げるような想像をしない -
天風先生の人生哲学、と言うより波乱万丈の人生劇場と言った感じで大変面白いです
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第5章での十牛図の解説。禅の思想、素晴らしい。20年前に初めて読んで感動。最近も読んで感動。
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★100個つけたいです。
別格!