おばあちゃんのすてきなおくりもの

  • のら書店
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感想 : 13
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  • Amazon.co.jp ・本 (94ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784931129368

感想・レビュー・書評

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  • 一人暮らしのハタネズミのおばあちゃん。身体が弱って、ベッドに寝ているおばあちゃんを、モグラとトガリネズミとハツカネズミが訪ねて行きます。あたたかいベットカバーをプレゼントしたり、食べ物を暖めたり、そして、物知りのおばあちゃんからいろんなお話を聞きます。

    訳者の掛川恭子さんが、後書きに書かれているのが、いい。
    ・・・
    ひとりで生きていくのはさびしいよ。みんなでいっしょに、やっていこうよ。
    自分がよろこぶのもいいけど、だれかをよろこばせるのって、もっとうれしいよ。
    どうしてかなって、相手の気持ちを考えてごらん。ほら、わかったでしょ。
    そういういろいろなことのなかに、死ぬというのはどういうことなのだろうか、という声がきこえてきます。
    ・・・
    ・・・
    おばあちゃんが死んでいるのを見つけて、みんなで埋葬してあげます。
    誰だって死ぬ。
    だけど、それは怖いことではなく、その人の生は生きているものに受け継がれ、あたたかく見送られるものなのです。
    老人と若い者が、互いに助け合えれば 日本はもっと よくなるんだろうな〜

  • モグラくんのキャラが好き。

    病気のときの、なんだかしんどいこととか。
    おばあちゃんとの別れとか。
    すごくストレートに、決しておおげさではなく、描かれてます。

  • 「なんでもしってて、やさしくて、いろんなおはなししてくれる、ぼくたちみんながだいすきなハタネズミのおばあちゃん。ひとり暮らしのおばあちゃんから子どもたちへの心のおくりもの―。雪の野原の小動物に託して描く、友情と愛の生のものがたり。」

    ・最後はお葬式の場面だが、静かで温かく、本を閉じると不思議なエネルギーがわいてくる。

  • モグラ、ハツカネズミ、トガリネズミのおばあちゃんはいつもいろんなおはなしをしてくれる。おばあちゃんのお話を聴くのが3匹は大好きで。お互いへの愛情と想いの深さがどの話からも伝わってきてとても優しい。誰かを想いやることは自分も幸せにするんだってことを教えてもらった。とても奥が深い素敵なお話。出会えてよかった本。

  • 手に取る機会があって借りた。

    1.ふとんが できたら、どうしよう?
    2.おたんじょう日、おめでとう!
    3.モグラは きょうは モグラじゃない
    4.さようなら、ハタネズミおばあちゃん

    手にすると、「いい作品感」がすごかった。
    『火曜日のごちそうはヒキガエル』『こぐまのくまくん』『ぼく、ひとりでいけるよ』を手にしたときのような感覚。
    読んでみると内容は素朴でした。
    みんなでふとんやケーキを作ってプレゼントするわくわく感は、今の学校にもあるようなお楽しみ会に近いんじゃないかな。
    ハタネズミおばあちゃんのおはなしなど、日々がたんたんと過ぎるけれど、それは子どもの日常で。
    死があっさり描かれているのが、かえって子どもの感じに合っているのかもしれない。
    大人が感じる死と子どもが感じる死は違う。
    詩ができた、というのもほんとうのようでいい。
    心がひどく動いたとき、言葉は形にならなくて、短いけれど濃密な詩になるか、形を作ろうとするために長い文章になるか、別の何かになるか、別の何かにするのか。
    感想がまとまらないけれど、そんな風に思った。

  • おばあちゃんのお話を楽しむ様子に心温まります。
    ラストがちょっと切ないです。

  •  一人暮らしのハタネズミのおばあちゃんのところに、モグラとトガリネズミとハツカネズミが訪ねていっては、お話を聞く。
     大好きなおばあちゃん。
     和むけれど、ちょっと切ない。

     それにしても、登場人物には名前がないのか、会話でも、『モグラ』とか『ハツカネズミ』とか、種族名で呼ばれてるのが何かおもしろい。

  • 次の代への、優しいバトンタッチ、いいね~

  • クリスマスっぽい~と思ったら関係なかった^^;

    ひとりぐらしのハタネズミのおばあちゃんのところに
    ときどき遊びにいってお世話をしてあげる
    モグラとトガリネズミとハツカネズミ(絵ではそっくりであんまり見わけがつかない)

    お誕生日を祝ってあげたり
    お話きかせてもらったりする

    おばあちゃんが死んでるのを発見して
    埋葬する

  • 大人の私でも読んで感動したとても奥が深い4つのお話。生まれて、誰かと一緒に何かをして、誰かの喜ぶことをして、時には病気になって、そして死んでいくということが描かれている。読み終わるとしんみりする。

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