たいようのおならー子どもの詩集ー

制作 : 灰谷健次郎 
  • のら書店
4.15
  • (22)
  • (5)
  • (9)
  • (2)
  • (1)
本棚登録 : 246
感想 : 25
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (101ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784931129658

作品紹介・あらすじ

子どもたちの飾らないことばとユーモア、やさしいまなざしが感動的な詩集。〈解説・灰谷健次郎〉

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 有名どころ、図書館で借りた。

    子どもの詩の本。
    最初、母と子のほん『Reed』1972年5月号~1980年1月号に掲載され、1980年2月に(株)サンリードより単行本として出版されたらしい。(編者紹介ページより)

    無邪気で素直でやわらかい詩たち。
    以下の詩が良かったです。
    かげ、おとうさん(こめや)、てんのひるね、たいじゅう、いのうえさん、ぼくがおとなになったら、せんせい。

  • 最高の書物。
    人間の素晴らしさというか、人間なんかに価値があるのかと思う時、これを読めば、大丈夫、ちゃんと価値があるよな、と思える。
    きっとここに書いてあるような気持ちや発想は、世界中で常に生まれ続けているけど、それらはほとんど日常のなかでパッと生まれ一瞬で消えていくもの。当然のものとして、存在するはずのものだろう。それをわざわざ切り取って見せることは、傲慢というか不遜な気もするけど、でも、人はこういうことを常に覚えていられないし、情けないにしても、こうやって目に見える形にしておかないと、分からなくなってしまうと思う。
    ここにあるのは、日常だし、当たり前だし、普遍のものである(とくに素敵なものだけを抽出しているが)。ほとんどすべての人が忘れ去ってしまうのが悲しいけど、存在するんだ、という事実を思い出させ、人間も捨てたもんじゃないと思いなおさせてくれる。

  • 母から紹介されて読んだ。

    主に6、7歳の子どもたちが書いた言葉たちには、ほとんどと言っていいほど「お父さん」か「お母さん」が出てくる。
    それほど、この年齢の子どもにとって、親は大きな影響を与えているんだろうと思うと、気が引き締まる。

    それぞれの詩に書かれた灰谷さんのコメントも温かで和む。

  • ・「いぬ」 さくだ みほ(6歳)
    いぬは
    わるい
    めつきはしない

    ・「もし ぼくがブタだったら」 おがさわら みつとし(7歳)
    もし
    ぼくがブタだったら
    のはらで
    ころんころんして
    くさのにおいを
    いっぱいたべて
    くらします

    ・「おつきさま」 なかむら つとむ(6歳)
    いぬをさんぽにつれていったとき
    きれいなまんげつがでた
    「おつきさんはどうしてついてくるの
    ぼくがとうきょうまであるいていったら
    おつきさまもついてくるの」
    おかあさんは そうやといった
    そうしたら こうべに
    おつきさんがなくなるね

    ・「男にうまれたら」 そうだ かよこ(8歳)
    もしも わたしが
    男にうまれたら
    にょうぼうと
    ちゃんばらしてやる

    男の子の稚い論理と女の子の少女らしさの倒置が好き。
    思わず一番のお気に入りを探したくなるのは、ユングによれば思考では無くて感情の働き。

  • 4歳から8歳くらいの子供たちの詩集。

    単純な言葉に胸がキュッとなったり
    笑ったり涙が出そうになった。

    頭と心をマッサージされたような
    読後はスッキリとのびのびした気分になった。

  • 子供の純真無垢な心にあらわれた気持ちになった。

  • 「たいようがおならをしたら・・・」など、6歳くらいまでの子どもたちの詩や言葉たちを集めた作品。まだ字を書けない子の言葉は大人が書き留めたもの。この本の中の子どもたちが使う言葉の表現力は、頭だけでなく、心から体からあふれている。

  • 子どもたちの詩を集めたもの。感服。この感性ったら!子どもはこんな世界で生きているのか。おもしろいなあ。子どもの目になってみたい。と同時にこの感性を潰してやしないかと怖くもなる。一緒におもしろがりたい。受け止めたい。

  • ほっこりする詩達であざとい

全25件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1974年に発表した『兎の眼』が大ベストセラーに。1979年、同作品で第一回路傍の石文学賞を受賞。生涯を通じて、子どもの可能性を信じた作品を生み出し続けた。代表作に『太陽の子』『天の瞳』シリーズなど。2006年没。

「2009年 『天の瞳 最終話』 で使われていた紹介文から引用しています。」

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
灰谷健次郎
マージェリィ・W...
ヘレン・バンナー...
トミー=アンゲラ...
マーガレット・ワ...
村上 春樹
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×