まあ、いろいろありまして

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  • 日本法制学会
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784931147225

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  • 元自治省事務次官にして、内閣官房副長官である石原信雄による対談形式の回顧録。聞き手(編者)は、日本法制学会理事長、澤野裕治(1995年刊)
    ・編者として
    ・プロローグ まんじゅう談義
    ・第一話 小学時代
    ・第二話 旧制太田中学
    ・第三話 旧制二高時代
    ・第四話 東大時代
    ・第五話 自治省入省
    ・第六話 鹿児島勤務時代
    ・第七話 岡山勤務時代
    ・第八話 自治省本省時代
    ・第九話 友人・知人交遊録
    ・第十話 内閣官房副長官として
    ・第十一話 官僚時代を振り返って
    ・第十二話 私人 石原信雄
    ・エピローグ 山登り談義
    ・あとがき
    ・コラム

    ライトな読み物である。情報量としては「首相官邸の決断(中公文庫)」の方が、充実しているかも知れない。本書刊行時は、原則の内閣官房副長官であったこともあり、角が立つようなことも言っていない。編者とは十年来の付き合いということもあるせいか、文面からは、リラックスしている感じが伝わってくる。
    プロローグで語られる「甘党で饅頭が好物」というエピソードは、固い本からは伝わってこない内容であり、本書を象徴している。
    群馬県の農家に生まれた石原であるが、小学時代、中学時代、学校の成績はさほどではなかったと言う。比較的裕福な家であったため、進学することとなる。当初、県内の工専に進学するが、戦時中でもあり勤労奉仕にあけくれたという、この時、組織や人の動かし方を覚えたという。終戦後、二高に進学することとなる。(一高ではなく、二高出身であるとは知らなかった。在学中に奮起して、東大へと進むが、石原はコンプレックスがあったとしている。)
    卒業後は、民間企業への就職を望んでいたというが、就職試験に失敗し、現在の自治省(配属は茨城県庁)への道を歩む。この点も意外であった。
    鹿児島県出向時の思い出話なども面白い。赴任当初は地元民と言葉も通じず困ったという。(この点、戦後のテレビが果たした、標準語普及への役割は看過できないと感じた)
    エピローグの山登りの話、石原の用意周到な性格が現れているように感じたが窺いすぎであろうか。貴重な証言も散見し、一読の価値がある。

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