- Amazon.co.jp ・本 (96ページ)
- / ISBN・EAN: 9784931178670
作品紹介・あらすじ
自分にとって最も身近で大切な人たち、それは家族です。
毎日一緒に食事をしたり、服を着替えたり、怒ったり、叱ったり、
人前では恥ずかしいことも、家族の前では、平気です。
しかし、家族ってなんでしょう。血がつながっているとか、
昔から家が続いている、などと説明されますが、それで納得できますか。
本書では、そんな家族への疑問を考えていきます。
感想・レビュー・書評
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ごく普通の、大切にされて生きてる子どもを対象にしている本なので、私には微妙。全く参考にならないわけでもないけど。
50-60年前の田舎の村では、沢山の共同作業があった。そのため、共同作業の男手を出せない家は差別されていた。
田舎の人は本当に暖かいつながりを持っているの?
トロブリアンド諸島
文化人類学
人間の様々な生き方や生きる可能性について研究している
家族:人間の世界に共通した仕組み、あるいは集団である。
いろんなタイプがあるのは、時代や社会によって人が生きていく状況は様々で、その時その時の状況に最も適した形で、子どもを育て、社会の仕組みを学習させ、一人前にしていかなければならないため。
どの社会でも子供を育てる目的は共通している。しかし生きていく上での状況がそれぞれ違うために、様々なタイプの家族が出来ていると考えられている。
自分たちが人間であり続け、人間の社会をこれからも存続させるためには、この世に生まれてきた子供を一人残らず飢えさせず、暴力にさらされることなく守り育て、生まれてきてよかったと思ってもらえるような仕組みを持ち続けるにはどうすればいいか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
家族のこと教えられたらなと思い借りた。
が、小学低学年には、まだ難しかった。
自分は何人もの血が流れている。
命の大切さは伝わった。
家族だから、すごくあり得ない事でも耐えられる。
子供が大きくなったらまた借りたい。 -
あっ、まだあった。このシリーズには④もありました。『家族ってなんだろう』です。
確か文化人類学って言えば、家族の研究って大きなテーマだったような気がする。マリノフスキーとか(昔読んだのよ!)、トドブリリアント島とかいう島で私たちとはちがう家族の仕組みがあるのを解き明かしていた、みたいな本だったと記憶しているけど。
当たり!波平さんはやはりそのことについて触れていた(72頁)。正しくはトロブリアンド諸島でした。いろんな家族があるから、何でもあり何ではなくて、何のために家族があるかといえば、人間が人間育てる場としてあるんだってこと。そんなことがいっぱい書いてある。読んでて、へぇぇぇ、と驚くようなことも書いてある。私たちの頭の中にある家族像だけで子どもに向かっていってもダメね。もっと柔らかく考えれば人間が幸福に生きるために家族はあるのね。この本もしっかりはまってしまいました。
とかなんとか「10歳からの生きる力をさがす旅」四冊を紹介しちゃった。生きる力なんて言っても、わたしたちは実は何にももっていない。だって学校出て学校で働いているだけだから、生きる力なんてものからいちばん遠いところにいるのね。でも、だからこそ伝えられるのはこうした学問の英知から得た世界観だったり、生命観なのね。それらが子ども向けにやさしい(易しいかつ優しい)文体で書かれている。
そんなことはさておき、この本たちに載っているお話はどれ一つとっても著者の価値観を押しつける話じゃないのね。あくまでわたしたち人類が生きてきた中から素材を見せてくれる。
☆☆☆☆ 平易で内容が深いから子どもたちと一緒に考えるといいね。クラスで読み聞かせてもいいかもしんない。
だけど、いちばん読まなきゃいけないのは教師かもね。一冊読んだら次に手が出る本たちだよ。