改訂版 アサーション・トレーニング ―さわやかな〈自己表現〉のために

著者 :
  • 金子書房
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本棚登録 : 626
レビュー : 62
  • Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784931317154

感想・レビュー・書評

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  • コミュニケーション技法のひとつである、「アサーション」という技法の教科書のような本です。「アサーション」はわたしも最近知った言葉であり、まだ一般的とはいえませんが、精神医療の現場や学校教育・企業研修などの場ではポピュラーな概念のようです。

    わたし自身について考えてみると、職場という場面に限れば、多分に「非主張的」な傾向があり、そのために他人に憎悪を抱いたり自責の念にさいなまれがちである、という問題を抱えているように思われます。つまり、"自信がなさそうで、しかも自分勝手な判断基準で行動している"(P.49)ということです。

    今後の改善に向けて、特に役に立ちそうだった箇所は、以下2点です。

    (1)A.エリスの「A-B-C-D理論」(P.83~)

    Activating event:ものごとを引き起こす出来事
    Belief:信念、思い込み
    Consequence:結果、問題、悩み、症状など
    Dispute:論破、論駁

    <要約>
    人間の感情は、A⇒B⇒C⇒Dのプロセスを経て成立する。しかし往々にして「B」は見落とされがちである。「B」が非合理的思い込みの場合、改善する必要がある。ただし容易ではないため、「D」の努力をしなくてはならない

    (2)非合理的思い込みその5「危険で、恐怖を起こさせるようなものに向かうと、不安になり、何もできなくなる」(P.94~)

    "危険や恐怖に対しては、筋道を立てて考え、問題を予測し、できる限りの解決策を考えておくしかありません。それをしておいても、まだ対応できないことが起こった場合、それは滅多に起こらないことであり、どうしようもないことであって、前もって心配しても対策がないほど重大なことであると思ってあきらめるしかないでしょう"(P.95)

    (1)は認知行動療法における適応思考の導出プロセスとよく似た話であり、また(2)もお悩み相談等でよく聞くアドバイスではあります。そのため「重要な指摘!」とまでは言えないと思いますが、改めて頭に入れておこうと思いました。

    なお、前半に登場する「アサーション権」は、P.177の「トレーナーの声」でも言及があるように、サラリーマンにはなかなか受け入れがたいものがあります。そもそもこのような「権利」は、単に自分が知っているだけでは周囲に認められず、あまり意味がありません。そしていまの日本の企業文化から察するに、このような考え方が一般企業に浸透するとは到底思われません。

    わたしは実際にロールプレイをするなど、わずかながらアサーション・トレーニングの機会を頂いたことがあります。当たり前のことかもしれませんが、実際に「アサーティブな考え方」をすることはかなり難しく、読んですぐに結果が出る類のノウハウではありませんでした。いつでも意識して、繰り返し「トレーニング」を重ねることで、ようやく改善が期待できるのではないかと考えております。

  • アサーションの第一人者である平木典子氏のアサーションのトレーニングについての改訂版の本。

    内容としては、他の平木氏のアサーションの本と変わらないが、「自己主張トレーニング(原著)」に近い構成を意識したかわからないが、各章の構成は

    1.3つの自己主張の違い
    2.アサーション権(人権)
    3.非合理的な思い込みなどのアサーティブを阻害するものについて
    4.言語表現(2つの場面に応じて)
    5.言語以外(非言語)のアサーション、
    6.アサーショントレーニングの実際例

    となっている。アサーションについて調べるのであれば、
    ・文字主体ならば、「アサーション入門」か「アサーション・トレーニング」のいずれか、

    ・図表やイラストを入れた方が良ければ、
    「図解 自分の気持ちをきちんと<伝える>技術」
    「よくわかる アサーション 自分の気持ちの伝え方」がよいと思う。

  • 自分の意見を主張することが苦手なので読んでみた。
    「空気を読む」ことが逃げ・言い訳であることはわかっていたが、さらに「相手のために」という思い上がり・恩着せがましい気持ちや、分かってもらえなかったという思いから、相手への恨みや軽蔑の気持ちを持ってしまうというところまで分析していて、なるほどと思った。

    感情(特に怒り)は(原因が他にあったとしても)すべて自分が起こしているものであり、非難すべき人は誰もいないというのはまったくそのとおりだと思う。逆に他者の怒りは他者のもの。

    気もちはアナログ、ことばはデジタルという対比は面白い。

  • 正解は共有できなければ存在しないのと同じ - 読んだものまとめブログ http://t.co/vDszCdK

    ビートたけしが教えてくれた優しさには根性が必要なわけ - 読んだものまとめブログ http://t.co/CYDuyIi

  • 適切なアサーションとはなんぞや、についてはざっくりわかったけれど、肝心の、じゃあどうすればその適切なアサーションができるのかということには触れられていない。
    アスペルガー傾向のある人が、コミュニケーションの初歩の初歩を学ぶのには良いのかも?

  • 自分も相手も大切にするアサーション、小学校でも取り入れていきたい

  • 「7つの習慣」の「理解してから理解される」の具体的な手法という位置付けで参考になった。

  • アサーションという言葉は、人事や労務に携わっていないと聞きなれないのではないか。何故この概念だけカタカナなのかは疑問だが、いわゆる、建設的に意見を述べ、調整できる力とでも言おうか。行き過ぎると、攻撃的。言わなすぎると、非主張的に分類される。言い方や説明の角度を変えながらも、本著の主張はこのアサーションを身につける事の一点に尽きる。その意味で浅い、浅くてクドイ。

  • まずは自分の気持ちを認める。相手の気持ちも認める。

  • 【由来】


    【期待したもの】

    ※「それは何か」を意識する、つまり、とりあえずの速読用か、テーマに関連していて、何を掴みたいのか、などを明確にする習慣を身につける訓練。

    【要約】


    【ノート】


    【目次】

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著者プロフィール

統合的心理療法研究所(IPI)所長、臨床心理士、家族心理士。臨床心理士養成指定大学院において20年余、臨床心理士の養成・訓練に携わる傍ら、IPI(統合的心理療法研究所)を主宰し、心理療法の理論・技法の統合を追求し、 統合を志向する臨床科との相互交流・研究活動を推進。著書に『改訂版アサーショントレーニング』金子書房、『図解自分のきもちをきちんと伝える技術』PHPほか多数。

「2020年 『マンガでやさしくわかるカウンセリング』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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