改訂版 アサーション・トレーニング ―さわやかな〈自己表現〉のために
- 金子書房 (2009年9月16日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (190ページ)
- / ISBN・EAN: 9784931317154
感想・レビュー・書評
-
いくら空気を読んで欲しいと願っても、言葉にしないと行動にしないと伝わらない。
嫌なことを嫌だと、好きなことを好きと伝えることは大切だ。
アサーションという言葉を私は、恥ずかしながら社会人になるまで知りませんでした。教育に携わる友人から借りた本で知りました。
簡単にいうとAssertive(アサーティブ)とは自他尊重のコミュニケーションです。
主張することが苦手な人や、相手に伝え方が上手くいかない人のトレーニング本です。
つまりコミュニケーションを上手く行う方法の一つです。
そして、自他尊重のアサーティブなコミニュケーションにはを自分の感情の管理は必要不可欠でしょう。
アサーティブなコミュニケーションのためには、自分と向き合い理解する必要があります。
自己理解は必ず他者理解に役立ちます。
相手を理解することはコミュニケーションにおいて大切です。
そして、相手の思いを尊重しながら主張できれば意思疎通が促進でき、共感体験となり円滑な人間関係に繋がるでしょう。
海外では日本のように空気など読みません。言いたい事をいう。
日本の空気を読めという文化は、意見を言いにくくしている事は否めません。
だからこそ、上手く伝える技術が身につくと周りと圧倒的な差となり武器となり得ると私は思います。
さらに自分の意見を言う=自分の気持ちを表出できる=自分の意見を尊重し伝えられるということになります。
自分の思いを言葉にする事で自己効力感の向上にもつながります。
さらに相手に理解してもらえるという成功体験を積み上げることができれば、よりアサーティブに自己効力感を高め自信となります。
この本だけでは、その全てを学ぶ事まではできません。
しかし、少しでもより良いコミュニケーションのためにアサーティブを知らない人には一読する価値はあります。
著者はアサーションは万能なものではない、その場の状況によって伝達手段を使い分けることが大事と述べており、様々な方法と視点を取り入れる事は大切だと考えます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
とても重要。プライベートでも職場でも。
ちゃんとコミュニケーションできる人になりたい、自分のためにも相手のためにも。
アサーティブ権: 自分がやりたいことをいうことは人権として許されている(言わない権利もある、ということも大事。全ては自分の選択)
->DESC法
感情を表現してもいい、というのはマインドフルネスとも通じるところがあると思う。
特に怒りの取り扱いについて。
3つの程度を知ること。小さいうちに、何が嫌か、どうしてほしいか、を伝えること。
同じでなければいけない、という思い込み。言葉にすると陳腐だけれど、多分これが原因じゃないか?
2020.8.23 -
アサーションの第一人者である平木典子氏のアサーションのトレーニングについての改訂版の本。
内容としては、他の平木氏のアサーションの本と変わらないが、「自己主張トレーニング(原著)」に近い構成を意識したかわからないが、各章の構成は
1.3つの自己主張の違い
2.アサーション権(人権)
3.非合理的な思い込みなどのアサーティブを阻害するものについて
4.言語表現(2つの場面に応じて)
5.言語以外(非言語)のアサーション、
6.アサーショントレーニングの実際例
となっている。アサーションについて調べるのであれば、
・文字主体ならば、「アサーション入門」か「アサーション・トレーニング」のいずれか、
・図表やイラストを入れた方が良ければ、
「図解 自分の気持ちをきちんと<伝える>技術」
「よくわかる アサーション 自分の気持ちの伝え方」がよいと思う。 -
自分の意見を主張することが苦手なので読んでみた。
「空気を読む」ことが逃げ・言い訳であることはわかっていたが、さらに「相手のために」という思い上がり・恩着せがましい気持ちや、分かってもらえなかったという思いから、相手への恨みや軽蔑の気持ちを持ってしまうというところまで分析していて、なるほどと思った。
感情(特に怒り)は(原因が他にあったとしても)すべて自分が起こしているものであり、非難すべき人は誰もいないというのはまったくそのとおりだと思う。逆に他者の怒りは他者のもの。
気もちはアナログ、ことばはデジタルという対比は面白い。 -
正解は共有できなければ存在しないのと同じ - 読んだものまとめブログ http://t.co/vDszCdK
ビートたけしが教えてくれた優しさには根性が必要なわけ - 読んだものまとめブログ http://t.co/CYDuyIi -
自他を尊重する、さわやかな自己表現をするための手引。
アサーショントレーニングのルーツは行動療法にあるらしく、アカデミックな理論寄りのものではなく、あくまで実践的。
心理分析が緻密かつ的確で、うならされた。自己表現という枠にとらわれず、円滑なコミュニケーションを学びたい全ての方におすすめする。 -
自分を思い込みでガチガチに固め、能動的になれないことに最近気がついて、人との接し方、自分の扱い方に困ってる。書かれていることはわかったので、次は自分の経験と照らし合わせながら読み込みたい。ちゃんと反映できたらいいな。
-
何度も読み返して、自分の思考に定着させたい
-
東2法経図・6F開架:361.45A/H64a//K
-
DESC法を使いたいと思いました。