鳥獣戯画 (新・おはなし名画シリーズ)

  • 博雅堂出版 (2011年5月1日発売)
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  • 本 ・本 (32ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784938595555

作品紹介・あらすじ

【博雅堂の『新・おはなし名画シリーズ』】
児童書として作られた美術全集『おはなし名画シリーズ』が、安くて軽い新シリーズ、『新おはなし名画』となりました。
おはなし名画は大型版、64ページのため、「低学年の子どもには大きく重い」というご意見をふまえ、《大きな画面で、高画質の図版を》という『おはなし名画』の趣旨を持ちつつ、ページ数を30数ページにおさえました。
入学祝いやクリスマスプレゼントとしても大好評のシリーズです。

【やなせたかしさんの推薦の言葉】
「ぼくは絵の好きな子どもだったから、ちいさい時から父の書斎の美術全集を見て育ちました。しかし、それはみな大人用のものでしたから解説の文章は理解できなかったです。もっと画家の人間性そのものを知りたい。この絵を描いた人はどんな人だったかを知りたいのに、技術的な枝葉の解説が難解でした。この「おはなし名画シリーズ」は版も大きく絵も鮮明で、子どもはもちろん、大人が読んでも充分に面白くて、絵を見る楽しさと面白さが三倍になるとぼくは思います」

・第23巻 「鳥獣戯画」(B4変型版 オールカラー32ページ)
日本が世界に誇る財産の一つである「鳥獣戯画」の「おはなし名画」バージョンです。
大江健三郎氏のノーベル賞受賞講演の翻訳された山内久明先生の格調高い英文付きです。
長さ10メートルもあるこの絵巻「鳥獣戯画」には、兎・猿・蛙たちが人間の仕草をまねて遊び戯れる姿がいきいきと描かれています。今からおよそ900年前に鳥羽僧正が描いたとされ、漫画のルーツともいわれています。
言葉がついていないこの絵巻について、のちの人たちが当時の風俗を研究したり、想像したりして、色々な話をつけています。本書でもそれらを参考にしながらお話を作っています。
彼らの可愛らしいしぐさを見ながら昔の人びとの遊びや暮らしに想いをはせてみましょう!

"Choju Giga in Japanese and English"
Choju Giga(The Scroll of Frolicking Animals), which has been handed down for centuries, is said to have been produced about 900 years ago.
This artistic masterpiece, regarded by some as the origin of manga, contains vivid depictions of animals engaged in lively antics.
Let’s enjoy looking at the charming ways in which the animals behave and imagine how the people in the old days lived and played.

感想・レビュー・書評

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  • 京都栂尾高山寺にある鳥獣戯画の甲巻にお話を付けて見せてくれる。お話があると、ちゃんと細部に目が行くね。

  • 「資料組織概説」のレポート作成で、使用しました。
    大型本で、絵本として素直に楽しめます。
    児童だけでなく、中学生や高校生の歴史の授業の参考資料
    としてもオススメです。

  • ★★★★☆
    甲の巻きをお話風に。
    自分でも想像しながら。
    途中推理劇っぽいくだりもあり、楽しかった
    (まっきー)

  • 他の巻バージョンもほしいっておもいました。
    しみじみなんて面白いんだろうっておもいました。

  • 日本の個展アートを手軽に楽しめる大型の絵本です。
    『鳥獣戯画』は京都の高山寺に伝わる絵巻物で、猿、兎、蛙などが人間の
    ように、水遊びや弓の腕くらべや相撲に興じたり、お葬式をしたりする様子
    がいきいきと描かれています。鳥羽僧正によって描かれたとされる絵は自由
    闊達でユーモラス。漫画のルーツともいわれています。
    『北斎の富士』は、江戸の天才浮世絵師、葛飾北斎が150点以上も富士山の絵を描きつづけた生涯を語ります。有名な「富嶽三十六景」とほとんど知られていない絵本「富嶽百景」から27点の版画、そして絶筆と思われる肉筆画1点がとり上げられていて、いずれも構想、構図、色彩のすばらしさが印象的です。
    世界遺産に登録されて以来、富士山にはますます熱い視線が注がれていますが、この山に魅せられた北斎の作品の魅力をあらためて味わってみてはいかがでしょうか。(OG  山内玲子)
    NL73号2014年1月発行P5

  • 良かった。図書館本。絵本画集 おはなし名画シリーズ。『鳥獣戯画』(甲巻)に、お話をつけた本。大きな本だけど、それが鑑賞にはピッタリ。(^^)v

  • 高山寺を代表する宝物である。現状は甲乙丙丁4巻からなる。甲巻は擬人化された動物を描き、乙巻は実在・空想上を合わせた動物図譜となっている。丙巻は前半が人間風俗画、後半が動物戯画、丁巻は勝負事を中心に人物を描く。甲巻が白眉とされ、動物たちの遊戯を躍動感あふれる筆致で描く。甲乙巻が平安時代後期の成立、丙丁巻は鎌倉時代の制作と考えられる。鳥羽僧正覚猷(かくゆう、1053~1140)の筆と伝えるが、他にも絵仏師定智、義清阿闍梨などの名前が指摘されている。いずれも確証はなく、作者未詳である。天台僧の「をこ絵」(即興的な戯画)の伝統に連なるものであろうと考えられている

    http://www.kosanji.com/chojujinbutsugiga.html

    これは傑作!
    動物たちの動きが自然でユーモラス。
    お話はないけれど、絵をみていれば、動物たちと一緒に自然とお話が動き出すにちがいない。

    これを知らずにいるのは、日本人としてもったいないことだと思う。

  • いつも見る絵は同じものが多いけれど、違う場面も見られて、昔の生活まどを想像できた。
    蛙にうさぎ、猿が楽しそうに遊ぶ姿が可愛らしく、何のために書かれたのか何故お寺にあったのか不思議がいっぱいでした。

  •  京都栂尾の高山寺に伝わる「鳥獣戯画」。今からおよそ900年前に鳥羽僧正によって描かれたと言われている。擬人化された兎、猿、蛙などの動物たちの様子がとてもユーモラス。

  • 900年前に描かれたなんて!うさぎも蛙もみんなかわいい。

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著者プロフィール

昭和23年 横浜生まれ。
昭和41年 「慶大俳句」に入会、清崎敏郎に師事。
昭和45年 慶應義塾大学文学部国文科卒業。
昭和56年 「若葉」同人。
平成8年 行方克巳と「知音」創刊、代表。

句集『夏帽子』(俳人協会新人賞)『窓』『かりそめならず』『心音』(俳人協会賞)『鎮魂』『椅子ひとつ』(小野市詩歌文学賞・俳句四季大賞)。

著作『虚子の京都』(俳人協会評論賞)『添削で俳句入門』『季語で読む源氏物語』『季語で読む枕草子』『季語で読む徒然草』『俳句のすすめ─若き母たちへ─』『気がつけば俳句』『NHK俳句・子どもを詠う』『シリーズ自句自解Ⅰベスト100西村和子』『清崎敏郎の百句』『愉しきかな、俳句』ほか。

毎日俳壇選者。俳人協会理事。国際俳句交流協会理事。

「2018年 『自由切符』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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