資本主義のハビトゥス: アルジェリアの矛盾 (ブルデュー・ライブラリー)

  • 藤原書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (188ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784938661748

作品紹介・あらすじ

「先住民年」のいま、資本主義の植民活動が被植民地にひきおこしている「現実」は如何なるものか分析する本書が、前資本主義経済から資本主義経済への過渡的状況にたいする新限界学派や構造主義的マルクス主義の、具体的歴史的状況に盲目な客観主義の立場からの抽象を、強く批判。概念を生んだ、ブルデューの出発点の碑。

感想・レビュー・書評

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    https://lib-opac.bunri-u.ac.jp/opac/volume/456300

  • ある文化の中でどのように労働観が確立し、人々が働いていたのか。安易に政治経済学的な、現代的な?労働観では捉えられないよえな対象地域の労働のありよう、なりたち、世界観。だからこそそこに「先進国」的な発想による「豊かさ」に適応しようとするときに歪みや矛盾が生じ得る可能性があることを指摘している。また階層によってその変化がどのように異なる化学反応を起こしうるのかについても。
    貨幣経済化前の計測、計量の話は渡辺京二の『逝きし世の面影』で書かれたかつての日本の風景を連想。重なるところがいくつかあるのだろうか。

    • Yoshinuuさん
      ある文化の中でどのように労働観が確立し、人々が働いていたのか。安易に政治経済学的な、現代的?な労働観では捉えられないような対象地域の世界の成...
      ある文化の中でどのように労働観が確立し、人々が働いていたのか。安易に政治経済学的な、現代的?な労働観では捉えられないような対象地域の世界の成り立ち。だからこそ、そこに「先進国的」発想による「豊かさ」に適応するときに様々な矛盾が生じうる可能性かあることを指摘している。また階層によってその変化がどのように化学反応を起こしうるのか指摘。
      貨幣経済前の計測の話のあたりは渡辺京二がいうような『逝きし世の面影』で指摘してきたような日本のあり様とも、重なるところがあるのかないのか。
      2020/06/21
  • 難しかった…。(いや、私の頭が足りないだけか…)

  • 1115夜

  • アルジェリアの統計的・民俗学的調査研究によって経済的実践の根底にある経済構造と時間構造との関係を分析した書。
    1960年のアルジェリアに植民地化によってもたらされた資本主義の論理がアルジェリアの人々に与えた影響をハビトゥスという概念を利用しながら分析されています。
    資本主義に必要な思考はどのようなものか、第三世界への資本主義がもたらす問題とはなにか、第三世界の貧困の問題はどのようなものか、ということに興味のある方にオススメします!

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著者プロフィール

(1930―2002)社会学者。アルジェ大学、社会科学高等研究院を経てコレージュ・ド・フランス教授。著書に『ディスタンクシオン』(藤原書店)など。

「2015年 『人民とはなにか?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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