喜劇新思想大系 完全版(上巻)

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  • Amazon.co.jp ・本 (704ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784939138409

感想・レビュー・書評

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  • こまわり君だと読めたのに、キャラが違うとなんでだろ。

  • 70年代の作品ということもあり、表現が実に自由です。私が生まれる前のことなので時代背景はわかりませんが、やれ差別だなんだという言葉狩りの風潮に抗っているのか、キチガイとかおまんことか連呼しまくります。それがなんとも爽快だったり。
    新装時に「・・・差別的な・・・作品の芸術性を・・・読者のご賢察を・・・」などという、よくある出版社からの言い訳がつけられていないのは立派だと思います。
    さて、作品ですが、逆向春助を中心にしたドタバタ劇で、短編の各話が完結する形になっています。下巻の最後に山上先生の回想が記されているのですが、それによると連載当初は主人公をあえて決めないスタイルの漫画にしたかったそうで、その様子が確かに伺えます。
    悶々とした青春の日々を送る春助たちですが、明るく、どことなく将来への希望のようなものを感じてしまうのは、描かれたその時代が自然に滲んでいるからなのかもしれません。

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著者プロフィール

山上たつひこ
一九四七年徳島県生まれ。出版社勤務を経て漫画家に。代表作は、『がきデカ』『光る風』『喜劇新思想大系』など多数。特に『がきデカ』は社会的にも大ブームとなり、掲載誌の「少年チャンピオン」を少年誌初の二百万部に押し上げた。一九九〇年、マンガの筆をおき、本名の〈山上龍彦〉として、『兄弟!尻が重い』『蝉花』『春に縮む』などを発表。 二〇〇三年より、再び〈山上たつひこ〉として、小説『追憶の夜』(のちに『火床より出でて』と改題)を発表し、漫画「中春こまわり君」を描く。最新刊は『枕の千両』(小説。小社刊)。原作を担当した『羊の木』(いがらしみきお画)で、二〇一五年文化庁メディア芸術祭優秀賞受賞。

「2017年 『大阪弁の犬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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