企画書・復刻版 1999年のためのコンセプト・ノート

  • メタブレーン
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・本 (284ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784944098163

感想・レビュー・書評

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  • 本書は78年~80年にかけて書かれて81年に出版され、97年に復刻されたもので、帯には『20年前、通信ネットワークもなく、パソコンすら一般的でなかった時代に、インターネットネット状況を語った男がいる。幻の「企画書」完全復刻!』とある。97年のインターネット状況はというと、Windows95が発売され翌96年にはYahoo!japanがサービス開始され第一次プラウザ戦争が華やかなりし頃ではあるが、ソーシャルメディアはおろかGoogleもまだない。
    しかしながら、TwitterやfacebookそしてYouTubeを思わせる記述(抽象化されたスーパークラスとも言える)が盛りだくさん、これからのネットサービスのスーパークラスがまだまだ潜んでそうです。

  • この本を1981年に書いたと思えないほど、
    その考えている核心は、斬新である。
    インターネットがないときから、
    つながるという考え方をもっていた。
     
    今の時代は、情報が膨張している。
    その中でいかに無駄をなくしていくのか?
    情報蓄積量が知識とするなら、情報量を伝達するのが、教育である。
    しかし、どのような情報を伝えるのか?
    情報の収得方法が、重要である。
    「教育とは、ある個人的意識を量的に拡大していくためのシステム」
    教育とは、「発見していく過程=新しい情報との出会い」

    素人感覚で、いつもみてみる。
    そこにおこっていることは、どういうことなのか、
    目的を整理することによって、もっと鮮明にできる。

    広告代理店とは何か?
    広告そのもののあり方を考える時期にきている。
    そこには、ブランドという考え方は、あまりない。

    今の事象で、ルイビトンがなぜ売れるのかが、重要である。
     
    医者とは、先生とは何か?
    病気がなぜ起こるのか?
    病は気から・・
     
    デジタルシーン
    一生みてきたことを一瞬の間に見せる。 走馬燈

    テレビが問題なのは、「受動態」であること。
    受動態の中で、押しつけられる結論。

    これから必要なのは、「出会い産業」である。
    どうやって、「ほしい人」と「売りたい人」を適切につなげるのか?
       
    ライフスタイルの売り方。

    治安がよくなったことが、父親が守るべき家族がなくなった。

    ルールがあるとこだわる。
    もっとこだわらないようにするためには、どうするのか?
    なぜ?
    生活者にとって、どうなのか?

    無駄ではないか?
    そういう風に見る視点を得た。

    プロとは、「常に自分に身についてしまう
    経験や技術を捨て去ることができる人」 

    「個体は個体のままでは死なず、必ず類として死ぬ」

    「歴史が動くもの、であるとすれば、
    それは矢印をもって移動しているのではなく、
    ゆっくり膨張しているのだろう。」

    「腹が減ってきてから食事の時間がきたのに、
    今は腹が減る前に食事の時間がきてしまう。」

    「人間は本質的にコミュニケーションを求める生き物だと思う。
    コミュニケーションの本質は、
    <理解>ではなく<干渉>である」

    東京は、「誰もみてくれないから、逆に、どんな格好でもできる」
    「内容の時代ではなく、方法の時代」
    「マンツーマン広告」

    「選ばれる側の数を増やしていくことが
    選ぶ側の数を増やす」ミラレルの法則

    出会い旅行代理店
    子供たちは自分が楽しいことしかやらない。

    「日本には「情報」とか「企画」という、
    非具体的なものに対して金を払う習慣がなく、
    それはそれで正しい態度かもしれない。」

    「すぐれたジャーナリストというのは、
    多数の人の正義感と好奇心の代理なわけだよね。」

    「人に食べられるものとしての鶏」

    「宗教は人を信じるところから始まった。
    貨幣は人を信じないところから始まった。」

    「確固たる方法論をその芯の部分にもちながら、
    現実の動きに反応できるアイデアマン」

    「人間の生き方をデザインする。商売のシステムをデザインする。」
     
    無駄 空車を回らせないといけない無駄
       本屋に並べるほんの無駄

    リサイクルショップ
    情報効率が悪い。
    運営効率が悪い。
    構造の上で、考えるのではなく、
    構造の上にのっている構造自体も考えるときである。 

  • 実は時代ってたかがだ。橘川 幸夫さん、すごい。

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