東京大学のアルバ-ト・アイラ- (東大ジャズ講義録・歴史編)
- メディア総合研究所 (2005年5月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784944124190
作品紹介・あらすじ
2004年に東京大学駒場キャンパスで行われた「12音平均律→バークリーメソッド→MIDIを経由する近・現代商業音楽史(前期)」講義の内容を元に構成。およそ300人の学生とモグリを熱狂させたジャズ史講義。
感想・レビュー・書評
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おもしろーい
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はじめて本著を読んだとき世の中にこんな面白い本があるのかと衝撃を受けた。論旨は明確で、小気味良い。死ぬ気で勉強して東大にもし行けたらこんな面白い講義に触れる機会があったのかなと、ちょっと悲しい気持ちにもなったが・・・。内容には賛否両論あると思うが、一つの方向性を学ぶことができるのではないかと感じた。
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2016年の5月30日読了。
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東大(前期課程)教養学部での菊地によるジャズに係る講義を記録し出版したもの。
「テスト」のときに話した「批評とは」という話が印象的。客観的な(外からの)情報・知識と、自己の(内面からの)感情との相克を、文章としてねじ込むこと――それが(菊地のいう)批評。どちらかだけ、ではダメなのだ。 -
ジャズにはまったきっかけの本。面白かった。
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東大で行われた、伝説のジャズ歴史講義録。
様々な音源と共にジャズの歴史を辿るが、回を重ねるごとに東大生以外のモグリが増えていくのも、納得のカリスマ講義! -
この本は、音源を聞いてこそ意味がある。Jazzはもちろんブルース、ファンク、モータウン、ロック、現代音楽、クラシックと幅広く膨大なので音源を集めるのに苦労したが、Jazzへの理解が深まったことはもちろん新しい音楽との出会いを作ってくれたことに感謝。それにしてもコルトレーンの鈴には笑った。
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すごく面白い。
ただ、文字だけで音源がないとあんまり入ってこない。
憂鬱と官能~もそう。
この講義自体があった頃はあんまりだった気がするが、
今ならyoutubeとかで聞きながら読めるかもw
CSで番組やってたやつも見たいんだけどなーw -
異端のサックスプレイヤー菊池成孔による東大ジャズ講義録。
ジャズの創世記から全盛期、衰退期までを追ったジャズ史を楽しく紹介している1冊。
講義録ということもあって、紆余曲折あり、余談ありの楽しい講義録である。
ジャズ史であり、理論的なことはほとんど出てこない。しかし、個人的に音楽家と会話することが多く、その音楽哲学の違いがこういうところから発生していたのかと納得させられる。
ブルース、バークリーメソッドからMIDIへの系譜が説明されている非常におもしろい講義録だった。 -
浅いJazz聴きですが、知った曲も多々あり、読みやすく。
また、音の表現方法・理論も納得しきり。
そして、新たな切り口にはびっくり。菊地氏・大谷氏・・・一筋ではいかない方だなぁ。そこが好き。
嗚呼、学生だったら絶対モグり混んでいた講義だわ。
こうやって活字にしてくれるのが、ありがたい。