勇気

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  • Amazon.co.jp ・本 (39ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784946491313

感想・レビュー・書評

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  • 2003年発表。


    勇気ってなんだろう。

    大きなものや
    強いものに立ち向かう心。

    強い意志。

    抗う意思。

    恐怖に打ち克つ心。


    だけどそんな
    意を決して挑んでいく勇気もあれば、
    自分ではそれと気付かなくても
    日常の中での
    些細な勇気だって
    実は沢山あるのです。


    『いきなり ほじょりんなしで
    つっぱしるのも ゆうき。』


    『チョコレートバーのひとつは
    あしたに とっておくのも ゆうき。』


    『きらいな やさいも いやなかおせず
    たべるのも ゆうき。』


    『くちげんかをしても じぶんのほうから
    なかなおりするのも ゆうき。』


    『こわされても また やりなおすのも ゆうき。』


    『しょうぼうしや けいさつかんとして
    がんばるのも ゆうき。』


    『わかれなければならないときには
    さよならいえるのも ゆうき。』



    そんな様々なカタチの勇気が
    美しい言葉と共に登場する
    いかにもなアメリカンな絵柄も微笑ましい絵本です。



    普段は意識してないけど、
    生きるとは
    その都度その都度が
    実は決断の連続なんですよね。


    例えば

    告白するかしないか。


    謝るのか開き直るのか。


    前に進むか立ち止まるか。


    右に行くか左にするか。


    助けるのか見過ごしてしまうのか。



    などなど…
    そう考えると
    今現在生きていることだって
    自分自身が選びとってきた
    勇気の結果なんだろうな。



    子供はもちろん、
    大人だって
    シンプルながら
    ドキッとする言葉の数々に自らを重ねて、

    今一度生きることに
    前向きになれる、
    昨日より少しだけ
    勇気が持てそうな気がする、
    そんな素敵な絵本です♪

  • 「勇気」にも大きいのから小さいのまでいろいろな種類がある。
    キレイだからと花を勝手に抜いたりしないのも勇気だし、良い景色の中のドライブなのに窓側席を他の人に与えて自分は真ん中に座るのも勇気。別れのときにさよならを言えるのも勇気だとの箇所は何だかジーンときた。

  • 「すごいのから、ちいさいのまで、勇気でいっぱいの絵本です。アメリカの絵本作家バーナード・ウェーバーさんが、この厳しい時代に、願いを込めてつくった絵本『COURAGE (勇気) 』に日野原重明先生が感動。91歳にして初めて絵本の翻訳に挑戦しました。この絵本を読むと、子どもも大人も、自分の中に勇気がたくさんひそんでいることに気づくはずです。」

    日本にはなじみのない例えもあるけれど、いろいろな勇気の形があるのだなと楽しく親子で読んだ。

    「チョコレートバーのひとつは明日にとっておくのも勇気」
    「くちげんかをしても、じぶんのほうからなかなおりをするのも ゆうき」
    「すごくきれいだからといって(花を)ひっこぬいたりしないのも ゆうき」
    「こわされても、またやりなおすのも ゆうき」
    「わかれなければ ならないときには さよならいえるのも ゆうき」

  • いろいろな勇気があるんだね!

    courage is sometimes having to say goodbye.
    わかれなければ ならない ときには さよなら いえるのも ゆうき

    過去に単身赴任していたとき、子どもたちが泣いて見送りしたり、喜んで迎え入れてくれていたのを思い出す。
    あの時の勇気はきっと大きいモノがあったんだろうな〜。

  • バーナード ウェーバー (著), Bernard Waber (原著), 日野原 重明 (翻訳)

  • いろいろな勇気があります。積極的な勇気もあれば、消極的な勇気も。どちらも必要とされる決断です。なら、飛び込むしかありませんよね。勇気!!

  • 2019/05.14 4年生(2019年度)

  • 2018/8/17 14:32

  • アメリカの『COURAGE (勇気) 』の日本語版。故日野原重明氏による訳で、氏は91歳で初めて絵本の翻訳を行ったそうです。何歳になっても新しいことへの挑戦心を忘れない若々しい心を尊敬します。

    さまざまな勇気がイラストと共に紹介されます。真似できなさそうなものも、取るに足らない小さいものも、どれもが自分にとっては勇気。
    どんな時代のどんな状況にあっても、登場する勇気のどれかは持っていると確認して安心できます。

    ユーモラスなものもたくさん。
    個人的には「犯人を知りたくてもラストページを観ないのも勇気」というのに共感しました。
    ミステリーを読み進むと、誰が犯人なのか気になります。けっこうこれ、勇気がいることですね。

    また、犬目線に立った「勇気とは、見知らぬ人に泡だらけにされてすみずみきれいにしてもらうこと」といったものもあり、心なごみます。

    子供向けの絵本ですが、大人の目線から読んでもはっとするところも多く、力づけられます。
    日常生活の中でもちょっとした勇気は、結構大切なもの。そのひとつひとつを軽くとらえずに、必要な時には恐れずに勇気を出すことで、気持ちのいい毎日が送れると気づかせてもらえます。

    人生の大御所の日野原先生が惚れ込んだというのも頷ける、忘れかけていた、小さいけれど大切なことを思い出させてくれる本です。

  • 小さい大きいの差はないんだ。

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著者プロフィール

アメリカの作家。代表作、「ワニのライル」シリーズでは、イラストも手がけている。『ワニのライルがやってきた』『ワニのライルとなぞの手紙』『アイラのおとまり』『勇気』などの作品がある。

「2017年 『あたしのすきなもの、なぁんだ?』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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